Quantum of Solace

007の最新作。やっと行ってきた。


・本編前の予告編でTimothy Dalton主演映画。あれは何かのジョークだったんだろうか?
・おなじみ冒頭のアクションシーンはインパクト弱め。普通なら、ド派手なアクションシーンから、James Bondが危機一髪、窮地を脱したところでテーマ曲に雪崩れ込むんだけど。
・しかしそのテーマ曲はなーんと!Performed by Jack White & Alicia Keys!!!!
・前作にケチをつけるとすると、Chris Cornelによるテーマ曲。Chrisはいいヴォーカリストだと思うし、Soundgardenの"Superunknown"は、90年代HRの最高到達点の1つだが、007のテーマにはちょっと泥臭すぎて時代に追いついていなかった。
・今回のこの2人のコラボは、スタイリッシュでスリリングな007のテーマとしては完璧。1度しか聴いてないけどピアノの音はほとんど聞こえず、Jack Whiteのぶいんぶいん唸るギターに、Aliciaのヴォーカルが乗っかって。うーん。もう1度聴いてみたい。
・歴代007のテーマで最高なのはなんつっても"Live and let die" by Sir Paulだと思うが、これはその次くらいにカッコええぞ。
・話は前作の続きからなんだけども、原D氏の助言に従い、DVDで予習して正解であった。
・相変わらず、タフでマッチョな007。
・Brosnanのちょっとコミカルな007は、かなり人気もあった筈で、この大幅な路線変更は賭けでもあったと思うが、プロデューサーはその賭けに見事に勝ったと言える。
・2作続けてこういう007を作ったということは、本気でこれまでと全く違う007を作ろうとしている訳で、それが見ていてヒシヒシと伝わってきた。
・Q(の後継者?)が出てこないせいか、Mの存在がこれまでになく大きい。あとこれは間違いないが、Qが出てこないせいで、ハイテク技術ソニーエリクソンに丸投げ状態。(ソニーピクチャーズですからね)
・ボンドガールは絶対、前の方がいいなあ。オルガ・キリレンコはガタイが良すぎ。手もデカい。
・Dominic Greene役のフランス人、どこかで見たと思ってしらべたら、そうだ。Spielbergの"Munich"に出てました。あとLuc Bessonによる駄作"Fifth Element"にも。"Munich"ではDaniel Craigと共演してたことになる。
・MathisとFelixは死ぬんだろうなあと思いながら観ていたら、Mathisはアッサリ死んだが、Felixは何の危地もなかった。恐らく次で死ぬと予想w
・世界各地でロケをするのも007だけど、今回はシエナに行きたくなった。最後のクレジットを見てるとボリビアのシーンはチリで撮影したみたいだけど、まあ、あんなもんだな。
・最後のクレジットによると、Daniel衣装のデザイナーはTom Ford。原D氏とも意見が一致したが、これが異常にカッコイイ。間違いなくアクターの肉体とデザイナーの勝利。
・ほぼ間違いなく次作も「組織」(Quantum?)との対決になると思われ。



「ウルトラニッポン」ジョナサン・バーチャル
流星の絆東野圭吾
「時代の風音」堀田善衛 司馬遼太郎 宮崎駿
利休にたずねよ山本兼一
「迷走地図」松本清張
「ばかもの」絲山秋子
清朝の王女に生れて」愛新覚羅顕蒅
「火を熾す(柴田元幸翻訳叢書)」ジャック・ロンドン


流星の絆」は東野作品としてはクソみたいなもんだったな。まあ、東野印を押しておけば売れるってか。