日本代表 vs ウズベキスタン代表 @ 埼玉

ウズベキスタンといえば、クソ勝ちする相手という印象が強い。一番最初に思い出すのがスコア的には6-3というバカ試合(カズが1人で4発決めた)だったが、俺のサッカー観を変えた97年9月の国立での試合。あとはトルシエの時にレバノンでのアジア大会で5-1くらいで勝ってる筈。


ところがジリジリする試合だった。例えて言うならば、同じく97年のUAE戦みたいな。



失点は、不用意としか言いようの無い闘莉王のクリアミスを拾われて、スピードで振り切られた形。
中澤とのセンターコンビがスピード系ではないことは、ある程度判っていた話なので、ああいう取られ方から振り切られた事自体は、半ば仕方がないと思うが。


気になったのは中盤の連係がイマイチだった点。有り得ないくらいパスミスが多発。
単なる練習不足、コミュニケーション不足ということであれば、十分に改善の余地はあるが。。。


向こうは中盤フラットの4-4-2だったんだけど、そんなに引いてこずにだいたいアタッキングサードに入ったあたりからボックスの外側までの間くらいに中盤の4の網をかけて、後ろの4枚と連動しながらボールを取りに来ていたと思う。そこんとこはチームとしてかなり徹底されていた。そこでスペースが潰されてたってのは1つあったと思うが、それにしてもパスミスが多すぎた。
俊輔はほぼ密着でマークされ、時には2枚引っ張りながらも狭い所で比較的上手い事ボールを捌いていたが、周りが狭いスペースについて来れず。そういう意味では、見事に向こうの戦略にハメられたという所。


こっちのフォーメーションは4-2-3-1。
玉田の1トップに、その下が大久保がシャドーで、俊輔と香川が左右に。玉田と俊輔は良かったと思うが、大久保と香川はあまり機能しなかったかも。特に大久保は空回り気味だったような。
チャンスメイクできたのはほとんどサイドからで、これはこれでかなり意識的にやってたとは思うんだが。


結局の問題は、スペースがない場所でのボールの動かし方、あるいは人の動き方で。
これはベタ引きされてゴール前を固められた場合にどうするか、というのと基本的には同じこと。
ポゼッション志向のサッカーにとっては永遠の課題で、かつ既に出ている解答もいくつかある(スペインみたいな究極の1タッチとか、遅行なら遅行で速いパスを回しながらギャップを作って、そこから突っ込むとか)けど、克服するのは極めて難しい。いずれにしても1にスキル、2にスキル、3も4もスキルで、5くらいに体力が来て、最後が運頼み、みたいな。(極論だが)

現実論としては、いい位置でボール奪取したら手数をかけずにボールを前に運んでシュートまで持っていく、という昨日のウズベキスタンみたいなほうがまだ楽。実際には簡単ではなかろうが、あれはあれで1つの機能美ではあるし。


日本はそうじゃないだろう、という意見もあるが、日本の現実から考えると、カウンターの要素が全く無いというのが大きな問題であるのは間違いない。要するにチェンジオブペースというやつですな。、日本のサッカーは一本調子すぎると。
たしかに、スペインにしてもオランダにしても、手数かけずに攻めるときは、それで攻めきって点を取っちゃうもんな。


いずれにしてもウズベキスタン相手にホームで1-1っつーのは、ちょっとショックな結果。