Norwegian Wood

果たして原作を読んでいない人間がこれを見るとどう思うんだろうか。正直、相当キビシイ、というかワケワカランのじゃないかと思うんだけど。
俺は、どうしても脳内で補完しながら見てしまうことを避けられなかった。恐らく製作側にとって望むところではないんだろうが。


だって、そうしないとワカンナイよ。俺なんか、日本の1967年の背景を多少は理解しているというのもあるし、そもそもなんで学校があんなことになってるかなんて、判らない外国人の方が多数派じゃないか。まあ、これは俺が外国の映画館で見てるかた思ってしまうことでもあるんだけど。
菊池凛子の直子というのにもムリがあるし、ミドリをやった水原希子という若い女の子の大根っぷりと言ったらない。
だいたい原作は、ほとんど半分コメディだと思ってるもんな。俺の場合。
ああ、自然は凄く綺麗に撮れてましたね。ホントにこれ日本か?と思うくらい。


それから、これはどうでもいい話だけど、エッチまであと一歩という若いカップルが外国(日本)の恋愛映画と思ってこれを観に来ると、そうとう気まずい思いをするんだろうなあ、とか思ってしまった。




映画を見る前に、スタバでぼおーっとしながらウォークマンでElliot Smithを聴いていた。
"Waltz #2"になった時に、突然、「ああ、根無し草みたいになっちゃったんだなあ」感が湧き起こってきた。
だからといって、何がどうということもないのだけども。




ソンブーンでディナー。
10年ぶりくらいに食ったプーパッポンカリーは、こんなに旨かったっけ?というくらい旨かったが、トムヤムクンは辛すぎて飲めなかった。うう。



P.S.
「突撃隊」が英語で"Storm Trooper"になっていて、これにはニヤリとしてしまったが、映画では突撃隊の"と"の字どころか、彼にまつわる爆笑エピソードさえも出てこないので、やはり原作を読んだ人間にしか判らない話だ。。。