キロンさん

gowest_lookeast2011-07-01

チケットはないが取りあえず早めにホステルを出て空港に行って、安めのキャリアのカウンターに飛び込んでチケット購入。
Porto AlegreまでR335.66ナリ。5秒考えて購入。


キャリアによっては国内線チェックインは長蛇の列。そしてボートを見ると、delayの嵐で、国内線ってこんなもんなのかしらん。今後の計画検討の上で、キツい乗り継ぎとかは出来るだけ避けた方がいいのかも。
俺のフライトは定刻から30分くらい後に出たので、まあこれくらいは普通に許容範囲ではあった。安いキャリアだったので、機内食なんかないと思ってたが、軽食だけあってちょっと嬉しかった。ホステルの朝食を軽く摂ってから、Porto Alegreに着くまで飲まず食わずを覚悟してたので。


Porto Alegre着。iで地図を貰って、接続バスでメトロ(地下は走んないからメトロでもない気もするが)駅まで行って、メトロに乗り継いでセントロの中心Mercadoへ。
この接続バスの中で、日本語に話しかけられた。現地の人でキロンさんという人。こういうのは大抵怪しいのであまり関わり合いににならないようにしてる。我ながら悲しいとは思うが、自衛のためだ。
ただ、この人はいいヒトで、元の奥さんが日系人で日本に出稼ぎに行ってたことがあるんだそうな。埼玉だの愛知だの要するに工場関係だな。

で、なんで俺が日本人だと判ったかと言うと、曰く
「荷物を置くときにね、『よいしょ』って言ったんですよ。それで判ったね」
とのことでw
おっさんやんな。俺。


で、セントロまで一緒に行って、部屋を決めるところまで一緒にいてくれた。まあ、部屋はどうにでもなったとは思うけど、それでもアテにしていたホテルが満室で、別のホテルを紹介して貰ったときに通訳してくれたりして、助かった。
それで、キロンさんは恐らく50前後のおっさん(スーツ着ててマトモな格好ではある)なんだけど、とりあえずアノ事を聞いてみたいと思って。


ドノ事かというと、Sao PauloでもRioでも気が付いたんだけど、モーテルがあんのな。"MOTEL"って書いてる。
佇まいは、完全に日本のそれと同じ。車の出入り口の隠し具合なんか、そのまんま。
これって絶対にラブホだよなあ、と思ってたんだけど、当然ながら確認のしようがない。
それで聞いてみた。「あれってラブホテルですよね?」


果たして、そうであった。曰く
「あれはラブホテル。名古屋は街の中にあるけどね。ブラジルでは、ちょっと離れた道路沿いにあります」
「それは日本もそうですよ。東京は街の中にあるけど、ちょっと地方に行くと、高速とか大きな道沿いにある」
「だけど、日本のラブホはいいね。凄いきれい」
「あ、奥さんじゃないヒトと行ったんでしょ!」
「それは奥さんとは行かないね」
「当たり前だよー」


そして別れ際に
「このへんでね。夜の遊びは止めといた方がいいですよ」
って、しねえっつーの。
ということで、キロンさんはいかにもブラジルな、ヒトの良いスケベオヤジであった。


小雨で夕方だしちょっと暗くなりかけの中、街に出る。
闇両替屋が何人かいて、明日からUruguay Pesoが要るんだが、偽札が怖いので使わず。
Brazilに戻ってきた時のためにドルを少しだけReaisに替えておく。戻ってきてどんなに少なくとも3週間はBrazilで過ごす筈だし。


ここの地方は肉の本場ということもあって、夜は最後のシュラスコ屋。
そして、21:45からコパ開幕。
開幕戦はArgentina vs Bolivia。


Argentinaは、Messi、Tevez、Lavezziの3トップ。その後ろにMascherano、Cambiasso、Banegaを置いた4-3-3だが、これが機能しない。まあそれはBoliviaもそうなんだけど、ボールが落ち着かないせわしない試合。それでも前に進むのは当然Argentinaの方だったのだけど。
大きなチャンスもないままに、0-0で折り返し。


後半開始直後に、Cambiasso→DiMaria。点が欲しい気持ちがアリアリと出た交代だったが。
しかしこの直後にBoliviaのCK。ここで大きなミス。CKにニアでちょこっと軌道を変えたボールは、ニアポストに立っていたBanegaの足元に飛んでいったが、つまらないミスで失点。あれは普通に蹴り返すだけでよかったのに。なまじ正面に転がってきただけにトラップして蹴ろうとして、トラップミスでゴール。なんと、Bolivia先制。


ここからArgentinaが怒涛の攻めに出て惜しいチャンスもあったが、なかなかゴールが割れない。
残り15分くらいで、ここまでに何度か惜しいシュートのあったLavezzi→Aguero。これが当たった。
ショートクロスを胸トラップしたのは恐らくZanetti(画面ではよく見えなかったけど、たぶん)。
この胸トラップで2〜3m弾いたところにいたAguero。ノートラップで右足。鮮やかなゴラッソ。


これでどうにか1-1。
Argentinaはその後も攻め続けたが1-1でタイムアップ。


Messiはいくつかいいプレーもあったけど、うーん。
それでもMOMはMessiだった。MOMにはどっちかのGKの方が、ふさわしいと思ったけど。


P.S.
ところで、今日のホテルチェックインの時がそうで、両替した時にもあれっ?と思ったのだけど、パスポートチェックがなかった。ここまでのチェックインと両替では全部あったのに。
LPによると、Porto Alegreのところには、
"In progressive political circles, Porto Alegre is best known for its innovative approach to local politics....."
という囲み記述があって、要するに左向きの街らしいんだが、そういう気分の反映なのかしらん。