Roland Garros!

gowest_lookeast2012-06-06

10番線でRoland Garrosに向かう途中、Avenue Emile Zola駅ハッケン。
思わず下車でして記念撮影。
これでPantheonに眠る三文士は、一応フルネームでメトロの駅名になっていることで。


Porte d'Auteuilの駅から歩いてRoland Garrosに着いたのは12:00前。
ダフ屋もいたけど、入場時にはIDチェックががっつり。あれは、ダフ屋だとどうなるんだろう。泣き落とししかないのかね。


2番コートで既にDavenport&Hingis組のダブルスが始まってたので入ろうとしたが、行列が全然進まないのであきらめ。そもそもキャパはめちゃ小さそうだし。
比較的大きそうな1番コートの次の試合、Macenroe兄弟組のダブルスに並ぶ。20分くらい並んだかしら。前の試合が終わってちょっとお客が出たところで入れた。
並んでるときに後にいた父子に英語で「今ここでやってる試合、誰が出てるか知ってる?」と言われて、「あーワカンナイ。でも次はマッケンローだよね」というと笑顔でYes。
男の子は中学生くらいだったけど、マッケンローとか全然判んないと思うんだけどな。とりあえず伝説的なチャンピオンってことか。だけどマッケンローはやっぱ知名度バツグンということは判った。


選手入れ替えで兄弟入場。最初はどっちがどっちやねん!とも思ったが、入る早々に
「拍手足りないぞ」
とばかりに観客を煽った方がたぶんアニキ。
でウォームアップ始めると果たして左で打ち始めたので、果たしてその通りであった。
あの、ほとんど後ろ向きのスタンスから打つキックサーブも、昔TVで観たまんまじゃーん。
けど全仏は獲ってないんだよなー。


で、ゲームが始まったが、スピードこそぜんぜん無いものの、めったくそ巧い。
相手はEmilio Sanchez組でこっちも太り気味のラテンオヤジ。動けないけどラケットを巧みにさばくさばく。
バックのハイボレーとか、あんなに綺麗に打てるんだ、みたいな。
こういう点ではダブルスって向いてるよな。接近戦が多くてテクニカル。


最大の見せ場はやっぱJohn Macenroe。
自分のコートに落ちたインのジャッジに不満。
ため息をつきながら、首を振って、ラケットでラインの外側をマーク。
そしておもむろに審判の元へ歩くwww


まあこれは完全に観客用のサービスで、恐らくエキシビションやる度にどこのコートでもやってるんだろうが、そりゃ盛り上がるってもんですよ。
やっぱしプロだよな〜。伝説のチャンピオンは自分に何が求められてるか、よく判ってらっしゃる。
審判も、しょうがねえな、って感じで相手はしてるけど。


そしてプレイ再開。
しばらくして今度はわずかにアウトのジャッジ。
「アウトだよな! ここだもん」
って感じで、うなずきながらボールが落ちたところをラケットでマーク。
爆笑。
素晴らしすぎる。世界中でJohn Macenroeただ1人だけが出来るネタだわ。


センターの試合開始が14:00からだったので、第2セット途中で出る。
女子1/4 finalはSharapova vs
NadalとSharapovaが割り当てならベストだと思ってたら、その通りになった。最後の最後に素晴らしすぎる。
上の方はほぼ埋まったが、下の方の高いチケットはけっこう空席あり。まあ要するに今日のメインイベントはNadalってことやね。


しかしSharapova、黒いワンピースのウェアが妙になまめかしかったな。
そしてデカイ。あのデカイ身体から、フォアハンドは弾丸のように吹っ飛んでいく。ほとんど男子並。
あぶなげなく1時間20分くらいで終了。



そして真打Nadal登場。
しかし何が凄いのか正直よくわからんかったな。
めちゃくちゃサーブが早いわけでもなし、ベースラインから物凄いタマを打つわけでもなし。
相手はAlmagroという同じスペイン人の選手で、サーブは明らかにこっちの方が早い。
しかし気が付くと、打ち合いで受けに回ってて、ポイントを取られてしまうという展開。
結局7-6,6-2,6-3であっさりストレート勝ち。


帰りに、昨日買ったTAMPICOのストラップがいきなり壊れた。なんやねん。



P.S.
それにしてもプロの打つバックハンドスライスは恐ろしく美しい。
ハードヒットでの打ち合いの途中、どっちかがスライスを打つと、まさにその一瞬、時が止まるって感じ。
そして「おお」とおもわずつぶやくオレ。