エバートン vs ボルトン@グディソンパーク

朝、ソーセージパンを買って、スタバに入る。ねっとりとした柔らかいソーセージ。おお、これぞイギリス、って思わず笑ってしまった。しばらくまったりしてから、バスでグディソンパークへ。


キックオフ2時間前に着いて、チケットブースに行ったら10分くらいの並びで買えた。周辺をぶらついた後、1時間前に中に入る。
そりゃもう古いスタジアムで、ボストンのフェンウェイパークとか、シカゴのリグレィフィールドを思い出す。


エバートンには知ってる選手はほとんどおらず。ルーニーを売ったばかりだし。
ボルトンにはイエロとカンポと、なんとジェイ・ジェイ・オコチャ!!!何気に凄いメンツ。
イエロはいつもと同じ、あの背筋を伸ばした優雅な姿勢。オコチャは際立って上手い。ボール取られることがないし、密集をスルスルと抜けていくのもオコチャ。たぶん、フィールドの20人の中で一番うまい。当り前か。オコチャだもんな。


しかし、何よりも感動したのがスタジアムの雰囲気で。
イタリア、スペインのスタンドとは全く違う。サッカー(いや、フットボールか)の楽しみ方が違うのだ。根本的に。
何なんだ、これは。どこなんだ、ここは。
1人がコールをあげると、即座に周囲の人間(どう見ても組織だった反応ではない)がコールに反応して大きくなり、それがスタジアム全体至る所で発生しているのだ。どういう意味のことをコールしていたのか、イマイチ聞き取れなかったんだけども、あのシャントという奴は、もう。
あまりのすごさに、ちょっと泣きそうになってしまった。


試合展開も最高。
前半エバートンは全くいい所がなく、球際で負けてばかり。オコチャのクロスに1発で合わせて先制。前半終了間際ロスタイムに入ってからゴール前の混戦から押し込んで1-1にしたが、後半10分くらいにまたもリードを許す展開。
これは相当厳しいか、と思ってたら、ここから16番のGravesenがハートを見せた。
この16番、ここまでも孤軍奮闘していたが、本格的にチームにエネルギーを与え始め、まあまるでドゥンガみたいだったんだけども、残り15分、ゴール前のFKを自ら蹴って、低い弾道で叩き込む。2-2。
完全に押せ押せになったエバートン。残り8分、CKがこぼれたシュートにボルトンのDFが半ばオウンゴールのように触ってしまい逆転。スタジアム、揺れる。危ないぞ。古いからな。この建物。