黒海沿いの街、トラブゾンまで来た。(おお。この向こうはロシアだ)
上海上陸(しゃんはいじょうりく)以来、ずううっと山の中あるいは砂漠の中あるいは高原地帯を通ってきたので、バスから海が見えたときの感動もひとしお。
そうでなくても、海を見ると「おお、海だぁ」と思ってしまうのが普通の感覚で、こう思わないようになると、人間オシマイだと思うけど。
街に着いて、宿探しをしてる時に、たまたま魚のフライを食わせる店に遭遇し、その瞬間に
「おお。うおだうおだうおだ。よし、サッサと部屋決めて、うお食うぞ。うお」モードに強制突入。
流石にフンザにはなかったけど、新疆でもパキスタン南部でもイランでも魚屋があって、一応食おうと思えば食えたのかもしれないけど、かなり気色悪いのでずっと食わずにここまで来て、海沿いの街でああいうのを見てしまうと、もうダメ。というか我慢する理由もないし。
ソッコーで荷物置いて、さっきの店に戻って、店内で食ってる何人かの客の皿を眺めてから、「あれちょうだい」。
キビナゴみたいな小魚のフライの山に、レモンを搾る。
最近の貧しい食生活の感動もあって、「ううう。ウマい。ウマすぎる。」と感動しながら貪り食った。
思わず店のオヤジに親指立てながら日本語で
「おっちゃん、これ、ムチャクチャ美味いやん!」
と語りかけてしまった。きっと、なんとなく判ってくれたはずだ。
つうか。
トルコに入って、劇的にメシが美味くなった!
パキスタンとイランの反動もあるのかもしれないけど、それでもウマい!
これまでにヨーロッパでメシが美味いと思ったのはスペインとポルトガルくらいなのだけど、トルコ、美味いがな!これ!
何が美味いって、パンが美味いですよ。パンが。
パンについて言うと(とか書くと、「お前がパンについて語るのは100年早い」と言いたげな顔が約1名思いつくんだけど)、日本のパンは世界的にちょっと異常とも思える進化を遂げてて、「ゴハンに味噌汁かけて食べるなんて行儀の悪い!」とかなんとかいいながら、パンについては何でもアリ状態で、あれだけ菓子パン・調理パンが溢れててしかも美味い国というのはちょっと行ったことがない。強いて言えばシンガポールくらいか。
そんな日本のパンと比べても仕方ないんだけど、それでも外国でパンを食って美味いと思えることはそんなになくて、生まれて初めて行った国であるイギリスでパンを食った時は「パンまでマズイ!なんてスゴイ国なんだ!」と妙に感心したのだけど、イギリスに限らず、パンが美味かったと思うのはフランスくらい。(よし、11月までにはパリでPaulのパン食うぞ!)
トルコでパンというのも、あまりピンと来なかったんだけど、これがやっぱりシルクロードの影響なのか、パキスタンやイランのどこでもあったように、窯がけっこう普通にあって、パキスタンとかイランではあの平べったいチャパティ状の、味も食感もないパンしか焼かないところに、トルコまで来ると「生地」と「風味」いう概念が突出してきて、なんの変哲もないゴマだけかかってるような普通のパンが普通に美味い。
だって添え物なしで、パンだけで食えるんだぜ!
これって、スゴくない?
いや、もうね、この国、一ヶ月くらい居座りたくなってる。ここまで結構早いペースで来てるし。
ただ、予想はしていたものの、物価が跳ね上がったような気がするけど。
(ちなみに、お小遣い帳で計算したところ、丁度2ヶ月の中国・パキスタン・イランで使ったお金は、宿泊・移動など全部込みで1800ドル弱。ざっくり30ドル/日。思ったより使ってるなー。ただ、日本に居るよりは安いし、俺の老後はフンザだな。)
しかし今日はいつにも増して、とりとめの無い内容と流れで書いとるわ。。。
とかいいつつ、さらに続く。
欧州ではチャンピオンズリーグの抽選が行われた。
当初はクラシコ見てから帰国しようと思ってたのだけど、マドリッド開催になって見る気なくして、しかもリーガの対戦相手もイマイチなんで、あとはこれに賭けるしかないんだけども、我がFCバルセロナは、パナシナイコス、ブレーメン、ウディネーゼと同組。
これまた、かなりビミョーだな。。。
あとは試合日程か。ウディネーゼはともかく、アテネとブレーメンは通りがかる可能性あるんだが、アウェイで見てもつまんないんだよな。
そう考えると、実はリバウド様率いるオリンピアコスvsマドリーのアテネでの試合日程が一番気になってたりして。
これが9月末にきたら、トルコの次はギリシアかもなあ。。。