お食事

最近、ドミに泊まることが増えてきた。まあ、一番手っ取り早い節約なんで、そうなるんだけど、さらなる節約派は自炊してる。
とはいっても、ヨーロッパ人の自炊なんてたかが知れてて、要はスーパーでパンとチーズとハム(もっとも、チーズもハムも日本で売ってるスライスしたパックじゃなくて、一本丸ごとのヤツを買って自分のナイフで切る)を買ってきて挟んで食うだけなのだけど、アレはアレでかなり安くあがるに違いない。


しかし、あんなのを朝や昼ならともかく、夕食として耐えられんぞ。
ウィーンのドミではカナダ人のカップル(ヨーロッパは男女ミックスのドミが多い。部屋に入ると女物の下着が置いてあったりして、べつにコーフンはしないが、「ああ。外人の女がいるんだ」と判る)も、夕方に部屋でおもむろにチーズとハムを切って簡単なサンドイッチを作って食ってた。流石に白人と思った。


もう何年も前の話だけど、友人とビデオ(何か忘れたけど、とにかく洋画)を見てて、部屋の中である男が女を勇気付けているみたいなシーンで、
「よし。じゃあ、今日は僕が夕食とつくるよ」
と言って、次のシーンにはこの男と女がサンドイッチ食ってんの。
当時は俺は何も感じなかったのだけど、友人(彼は料理をする)は


「なんだこれ。こんなの料理じゃないぞ。切って挟むだけじゃん」


ああ。そうなんだ。それ以来俺のアタマの中では、サンドイッチ=料理じゃない、という等式が固定されてしまっているのであった。


話は転換。


今朝、プラハからドレスデンへの移動中に電車の中で、
「イギリスかあ。イギリス。イギリス?? 電源プラグ、形が違うじゃん?? カメラは単三を買えばしのげるとして、プレイヤーは充電できないじゃん!プレイヤーがない生活なんて有り得ないぞ。しかもどうせアイルランドもイギリス型だあ」
と気がついた。あー、荷物に入れてなかったっけ、三つ又のイギリス型。入ってなかったら、どっかで買わななきゃだめだあ。


ということで、ドレスデンについてドミに入って荷物をひっくり返したら、三つ又のプラグがあった。
出発の時に、入れてたんだ。
俺、エラい!