Barcelona vs Chelsea @ Camp Nou

gowest_lookeast2006-03-07

後半35分。
エトーが右から左。ボックスの外を走る。
DFが引っ張られる。
あ。ちょっとスペース空いた。あそこ、今まで空かなかったんだ。


ボールはブラウグラナの10番。前を向いてドリブル。
入るぞ。これ。入るぞ。
テリーが寄せるが、弾き返した。
もうボックス。ファウルできない。


行けっ!ロニっ!ロニっ!ロニイイイイィィッ!


みんながコーナーで抱き合う。
俺も隣のアントニオと抱き合った。





当日券は11:00。望み薄なんで10:00出発でいいよな、ってことにしてたんだけど、2人とも起きてしまって、結局9:00くらいに出た。
途中、新聞を買う。スポルトの見出しは、"100,000 contra 11"。10万人vs11人って所か。


カンプノウに着いたら、昨日よりは少ないものの、人が並んでる。半分以上は日本人。多分、ほとんどが学生の卒業旅行。
12:00くらいまで待つも動きなく、ああこりゃもう放置プレイだ、ってことで離れてメシ食う。このままダフ屋を探してもいいんだけど、見る準備はしてないんで、一旦ホテルに戻ってから、観戦の準備して出撃。
俺的には勝負はキックオフ1時間切ってからだと思ってたけど、Mっちが早めに行こうというんで一緒に行った感じ。


まったく、バルセロナ5泊で観光も何もしないまま、食事以外はホテルとカンプノウの往復だけで何往復してるんだ、って感じだけど、最後だ。
16:00くらいにカンプノウ着。ダンボール持参。
Mっちは
"チケット売ってください。Ronaldinhoが見たいんです"
俺は
"チケット売ってください。Mourinhoが見たいです"
と書いて2人で並んで立つ。
俺らの高度なギャグがスペイン人に通じたかどうかは疑わしいが、日本人にはウケた。


しばらく2人で並んで立ってて、何人か声をかけてきたけど、まだまだ高い。
18:00くらいになって、とりあえず二手に別れるか、ってことで俺はラスコルツ駅に近い売り場&入場口付近へ。
売り場では、まだ日本人が並んでるが、もう売らないよ。こんな状態で売ったら混乱して大変。彼らはもう判っててもその辺に座ってるだけ。


日本人と色々話してると、300くらいが一つのラインっぽい。俺の予算は350。学生は200って感じで、奴らよりは俺のほうが有利か。無職だけど。後はイングランド人だよなあ。要はうんこチェルサポ。


2時間前になってかなり人が増えてきて、声をかけられる数が増えてくる。
ただ、まだまだ高い。というか、ゴール裏で600なんていう、トンでもないというか、オマエ、何の夢見てるんだってのがけっこういたりする。
600出せる奴は、もうチケット買ってるし、この辺にはそんなに金もってるヤツはいない。
ロナウジーニョ見たければ金を出せ」とか言われてそうとうムカついたが、オマエのゴール裏のクソ席を見てから言えって感じ。


1時間前(19:45)になって、この辺りから、2枚に拘らずに1枚取ったら各自で入るってことにする。多少値段は下がり気味。まだ高いが、成立してる取引もあるのか、タマは減ってきたような気もする。まあ、こっからが勝負だよなあ。俺はラテラルが欲しいんだけど出るタマが少ない。やっぱし多いのはゴル。
45分前になって、Mっちがゲット。先に入る旨の連絡。おお。とにかく楽しんでくれー。と言いつつも、ちょっと焦りが出てくる。タマは明らかに減ってきてる。くそ。とにかく探すしかねえ。


35分くらい前だったか、ソシオカードのラテラル3階が出た。3階だけど、ラテラル。
「クアント?」
うーん。2秒考えてキビシイよなあと思いながらダメ元で
「ドス・シンクエンタ」と言うと、
「OK」
ええっ。あっさり250でOKなのか? ホントにラテラルだよな?と思ってもう一度カード見るとLATERAL GRANDERIA 3と書いてある。あああ。ドス・シエントスって言えば良かった。。。でも定価(多分110くらい)の倍だからなあ。まあいいか。とにかく予算内だし、これで中に入れるー!
売ってくれたのはアントニオ。推定50歳前後。英語はサッパリ通じないんで名前くらいしかワカラン。


ちょっとトイレに行かせてくれ、っつってトイレ済ませてから中に入るところで丁度アップの選手が出てきた。
今日はマジでフルメンバー。
エトーの左右にロナウジーニョとメッシ。
デコとモッタとエジミウソン
プジョルマルケスとジオにオレゲール。


チェルシードログバの左右にロッベンとダフ。
その下にランパード+ジョー・コールもいて、前がかり気味。
底がマケレレで、テリー&カルバーリョギャラス、フェレイラ。


席に着くと、アントニオがおもむろにケータイでTEL。ドス・シンクエンタとか言ってるんで大方、「おお、母さんか。250で売れたよ。これでラモンの給食費が浮いたな」みたいなことを言ってたんだと思うwww


選手入場。イムノが流れた後、CLのテーマ。
20:45決戦キックオフ。


今日は、強かった。
翌日の新聞見ると、ポゼッションの数値はほぼイーブンだったけど、要所を取ってたということか。特に前半は鬼プレス。中盤はデコとモッタが完全に制圧した感じ。ドログバにはほとんどボールが入らなかったのが象徴的。
ジオとオレゲールも頑張ってロッベンとダフを抜かせず。特にダフは何もしてなかった。去年のロンドンでの試合とは全然違う。

こっちはそこそこボールが入る。ロナウジーニョは好調らしく左から何度かボックスに侵入。ただ、最後の真ん中だけは崩せずに潰される。
メッシは何度か切り込んだけど、20分くらいに故障でラーションに交替。ただ、ラーションは土曜ほどのキレがなく、チャンスを作れない。


後半アタマからドログバクレスポ。何度か裏を狙われる。1回取られたらアウトなんで、これだけは怖かった。
途中、伴奏なしで10万人(チェルシーサポがいたんで、厳密には8万くらいだと思うけど)のイムノのコールが何度か入って、ブラウグラナを鼓舞する。めっちゃ感動的。俺も最後のトコだけは叫ぶ。
バルサはずっと押し気味ながら、ゴールが近いという感じはない。時間だけが進む。


ああ。0-0かなあ。0-0でも勝ち抜け(というか0-1で負けでも勝ち抜け)なんだけど、0-0は嫌だなあ。何としても勝ちたいなあ。と思ってたところに後半35分。


美しい、というゴールではなかったけど、いいゴールだった。ホントにいいゴールだった。


チェルシーが2点必要なのは変わりないので、数字的には意味のないゴールだったけど、バルセロナには10点分くらいの意味を持つゴールだった。


ロスタイムに入って、ツマランPK取られて(多分、0-0だったらPKにならなかったと思う)、バルデス死んでも止めろ、と思ったが仕方がない。


とにかく勝ち抜けだ。チェルシーに勝った。
バルセロナは、チェルシーに勝った。


最後にイムノをもう一度唄ってから、メトロで帰る。
なんとなくカタルーニャ広場まで行ったら、ランブラスの辺りでは若い連中が100人くらいか、電柱に登って旗振って、イムノ唄って騒いでた。


どうだ。文句あっか。今年はバルセロナの方が強ええんだよ!