Japan vs Brazil @ Westfalen, Dortmund

gowest_lookeast2006-06-22

34分、玉田のゴールで先制。
あと1点だ。あと1点。


展開は予想通り、攻めてくるブラジル。しっかり守ってチャンスを窺う日本。
個人的には茂庭を入れて3バックで行って欲しかったが、宮本の替わりに坪井が入っただけの4バック。
攻めは形にならないが、上手く守れているように見えた。時折、ロナウジーニョが、あの得意の浮き玉ショートパスでスペースを作り出すが、なんとかしのぐ。ヨシカツは今日も絶好調。この試合で日本が勝つにはヨシカツが止めまくるというのが必須なんだ。
とにかく前半0-0で折り返して、後半勝負(今日は夜の試合だったが、昼から涼しかった)だ、と考えてた所に、34分、アレックスが切り込んで入れたクロス。ニアに走り込んだ玉田がノートラップで左足を振り抜く。


俺の席は日本側のコーナーで、目の前でのゴールだったのだけど、立ち上がって思いっきり叫ぶ。
「あと1点やぞ! あと1点!!」


まったく、よくぞワンチャンスで決めた、という感じだが、玉田が左利きってことを知らなかったんだろうか?
とにかく、最低目標スコアは2-0。これ、イケるぞ。イケる!!


その後も破綻なく、良い感じで試合は進む。
前半のロスタイム表示は1分。これで折り返して、ハーフタイムで一息いれてあと45分だ、なんとかこのまま折り返し、と考えた矢先だった。
左に走ったシシーニョにクロスが出て、1人着いていった(ポジション的には加地だが覚えてない)んだけど、フリー気味。ここで、中の中澤がボールを見てしまった。ロナウドへのマークが外れて、そのロナウドにセンタリング。中澤が慌てて戻るが、ほぼフリーのロナウドは頭で合わせて同点。


そりゃ、もう凹むなんてもんじゃないんだが、振り出しに戻っただけだと言い聞かせる。
45分で2点は不可能じゃない、と思ってた。
ジュニーニョのミドルが決まるまでは。



1-2になってからは、もう何がどうだったのか、よく覚えてない。最終的には1-4で終わったけど、途中でスコアさえ判らなくなって、最後にロナウドがゴールを決めて、1-4のスコアが大きく表示されてやっと、「ああ、今まで1-3だったんだ」と思い直すような始末。


諦めたらそこでオシマイだと頭では判ってても、ブラジル相手に1-2から3点取るのはもうムリだと考えてしまった。それでも、とにかく2点目取って根性見せろ、とも思いはしたけど。。。
1-2からの残りの時間は、俺にとっては敗戦を受け入れるための時間であり、拷問のようなもんだった。正直、最後に笛が鳴ったときはホッとさえした。


グループリーグ3試合で1ポイント。これが日本代表の現実ってことか。
れば、たらを言ったらキリがないんで、もう書く気にもならないけど。。。
この3試合に限って言えば、俊輔だったな。俊輔がダメだった。決してブレーキではなかったけど、俊輔に求められているものが出せなかったという意味では、俊輔はダメだった。




試合の後、選手が日本側のゴール裏に挨拶に来て、引き上げる。
俺は例によってしばらく、とりとめないことを考えながらピッチを見てたのだけど、1人だけ日本の選手がセンターサークル付近で、「力尽きた」という感じで顔を腕で覆って仰向けに倒れているのに気がついた。
ブラジルの数人の選手がクールダウンで軽く走ってる中で、日本選手が1人だけピッチに倒れているというのは、ちょっと異様な光景で、最初はヨシカツかと思って、
「ああ、ヨシカツは悔しいだろうな」
とその姿をずっと見てた。
しばらくして、長髪の日本選手が1人出てきて、「もう帰ろうぜ。みんな待ってるから」という感じで手を出したんだけど、倒れたまま動かず。
出てきたのは中澤に見えたんだけど、彼もしばらくして「しょうがねえな」と引っ込んで行った。


その後、再度しばらくして、やっと影が立ち上がった。


ヨシカツじゃなくて、ヒデじゃん。。。


おおよそ、ああいう形で姿を見せるような奴じゃないと思ってたので意外だった。
ヒデは最後に1人、ゴール裏にやってきて、何度かこっちに軽く手を上げて挨拶して帰っていった。



駅まで戻って、禁ビール解除。
ビール買って、ラッパ飲みしながら歩いてホステルに戻る。


4年後だ。あっと言う間だぞ。予選も2年半したら始まる品。
4年なんてあっと言う間だ。このままW杯に出るだけの国になるのは嫌なんだよ。俺は。
まずは、まともな監督を選ぼうぜ。



しかし、それにしても、もう、グレちゃうよ。俺は。



P.S.この日を忘れないように。
http://wc2006.yahoo.co.jp/voice/column/jeremy/at00009688.html
俺も似たような体験をした。
こうやって悔しさを糧にして、いつかこいつらに勝ってやる。ぜってー、勝ってやる。