Portugal vs Netherland @ Franken Stadion, Nuremberg

gowest_lookeast2006-06-25

ミュンヘンから移動して、1週間ぶりにニュールンベルグ


ホテルに荷物置いて、街に出撃。
ビール&ソーセージ食いながら、第1試合のイングランドvsエクアドル
試合はなんか、いまいちツマラン感じ。前半終わったところで店を出て、食料を買って駅に行く途中でモニターを覗いたら、丁度ベッカムの直接FKが決まった所だった。
スタジアムに着いたら、ちょうど終わるところで、1-0イングランド勝利。
これで、これからのポルトガルvsオランダの勝者はイングランドと当たる。これもいいカードだな。


21:00キックオフなんだが、席は思いっきり直射日光が当たるところで、キックオフ45分前まで待ってから席に着く。


さて、ポルトガルvsオランダ。
オランダは伝統の4-3-3。しかし、ファン・ニステルローイはベンチで、センターにカイト、左右両翼にロッベンファン・ペルシ。ウイングはともかく、これ真ん中は迫力に欠けないか??それとも俺が知らないだけ?
中盤は、スナイデル、コクー、ファン・ボメルファン・デルファールトはベンチ。ううむ。

対するポルトガルパウレタの1トップ&フィーゴクリスティアーノ・ロナウドの両ウイングで3トップに近い。中盤には凸さんとマニシェがいて、要するに両チームけっこうガチンコで好ゲームの予感。
実際、ある所までは良かったんだけど、大荒れになった。
記憶だけでは書ききれないんで、公式サイトを見ながら書いてみる。


試合は、どっちかというとオランダだったと思う。やはりボール回しにはオランダに一日の長があるって感じ。
ところが、先制はポルトガルパウレタにボールが入って、これを落とした所に、後ろからマニシェが走り込んで決めるという、ポストプレーのお手本のようなゴール。その後も惜しいシュートはあったけど、ポルトガルの大きなチャンスはこれだけだったと思う。


で、俺は今日はオレンジな人と一緒に(席もオランダ側だった)
「ほーらんっ!」
とコールして、Mっちの冷ややかな視線を受けてたんだが、ロッベンのマークがキツかったな。1人は抜いても2人目がかわせなくて、左はチャンスがない。ファン・ペルシは、エグい切り込みでチャンスを作ったが、ゴールに至らず。


そうこうするうちに34分、C・ロナウドが負傷退場。その時は気付かなかったが、後でテレビで見るとスパイクが腿に入ってた感じ。ここから予兆はあったってことか。
前半終了間際にコスティーニャに2枚目イエローで、11vs10となる。交替ないままロスタイム消化して、そのまま1-0で折り返し。
しかしこれでいよいよオランダ優勢だ。ここでファン・ニステルローイ出せよ!!と思ったんだが、ベンチのファン・バステンは動かず。


後半に入ってしばらくして、まずはファン・デルファールト投入。これはアリな交替だろう。だからついでにファン・ニステルローイも出せよ。。。


後半14分。ジオがデコを倒してイエロー。この辺から本格的に荒れ始めたように思う。
後半18分。フィーゴに肘を入れたオランダDFが2枚めイエローで退場。10vs10に。ファン・ボメルが引っ込んでDFが入る。ああ、これでファン・ニステルローイの出番は厳しいぞ。どうすんだよ。ファン・バステンのバカ。


その後もファウルの度に両ベンチも含めて出てきてもみ合い状態が続いて、
後半33分。ファウルでオランダを止めたデコさん。リスタート前にボールを手に持ったまま、オランダに返さずポジションに着こうとして、2枚めイエローで10vs9。

ここら辺からオランダが放り込み始める。
「オイオイ、オランダなんだから放り込みよりも、地上戦やれよ。らしくないぞ。つうか、理解不能だ、それはオランダのサッカーじゃねえだろう」
と思ったんだが、俺よりも遥かにオタなMっち曰く
「ああ、こりゃ悪い時のオランダだな。なぜか放り込みに走って負けちゃうんだよな」
とのこと。

オランダ人は、こんなんで負けて納得するのか???


後半39分。攻めてはいるがとにかく1点取らないと話にならないオランダは最後の交替でヘッセリンク。へ、ヘッセリンク? ファン・ニステルローイじゃねえのかよお!!! とにかく、これでオランダは交替枠を使い切った。もうひたすら放り込む。ああああ。長身のファン・ニステルローイがいればあああああ。(ヘッセリンクも高かったケド。。。)


ロスタイムは6分。再三のファウルとそれに付随した揉み合いでロスタイムが長いんだが、個人的には10分あっても驚かなかったと思う。


後半50分。(!) ジオがファウル。2枚目イエローで遂に9vs9に。流石にこれだけ減ると、フィールドはやけにスカスカwww


結局、猛攻も実らず、1-0でポルトガルが逃げ切り勝利。
その瞬間、白いシャツ(オランダはアウェイのシャツだった)はバタバタとピッチに倒れ込む。頭を抱える選手もいれば、仰向けになって大の字の選手も。
横ではポルトガル選手の歓喜の輪が。
それは、めちゃくちゃに残酷な光景だった。
昨日は2点差だったから、最後には負けを受け入れながらやった部分もあったと思うけど、今日は最後にオランダらしくない放り込みだったとはいえ、必死に攻めてこれだからな。。。どうせ散るなら地上戦で散って欲しかったが。。。


ポルトガルがイエロー9枚で2人退場、オランダがイエロー7枚で2人退場。ポルトガルはシュート10本でポゼッション38、オランダが20本でポゼッション62。


しばらくしてから、やっと立ち上がる白いシャツ。
ベンチから先頭切ってゴール裏にやってきたのは、ファン・ニステルローイ
なんとも表現のしようがないが、まるで物思いにふけるように腰に両手を当てて、俺らがいるオレンジに染まったスタンドを見ている、その姿をこっちから見てると、
「ああ、ファン・ニステルローイも、これで最初で最後のワールドカップかもしれなくて、ピッチにも立てずにこんな終わり方で、めちゃくちゃ悔しいだろうなあ」
と思うと、マジで鼻の奥の方がツーンとしてきた。

ファン・ニステルローイは、その後、何度かこっちに向かって手を振って、ほとんどの選手が引き上げた中、名残惜しむかのように残ってて、最後に残ったファン・デルサールと2人で軽く抱き合った後、ファン・バステンの待つベンチの方に引き上げていった。。。



これで、ポルトガルイングランドと対戦。しかし勝ったポルトガルも傷だらけ。当然ながら凸さんは次の試合サスペンションだし、負傷退場したC・ロナウドも戻れるのか、判らん。