とりあえずミュンヘンだしビールだろう、みたいな感じで試合前にビアホールへ。たまたま通りがかった、ヒトラーも来たという所に入ると、早くもドイツ人の皆さんが巨大ジョッキを握り締めて盛り上がってた。
17:00キックオフなんだが、例によってクソ暑い中、とんでもない混雑で並んで入場。30分くらい並ぶハメになって、こんなのは今回初めてなんで、相当アタマに来る。
しかし、アリアンツアレナ自体は素晴らしいハコである。メインの3階席ながら最前列ということもあって、めちゃくちゃに見易い。どこ席からもスタジアム中が見渡せそうで、日本もああいうのを作れよ、って感じ。
入場に時間がかかってしまったお陰で時間に余裕がなくなって、トイレに行って、ついでにMっちに頼まれた飲み物買ってたら、選手紹介が始まってしまって、俺はあのドイツ式の選手コールがやりたくてやりたくて仕方なかったんだけど、丁度俺の買える番くらいでコールが始まったんで、受け取ってから通路を小走りしながら、最後の
「（ルーカス）ポドルスキー！！！」と、
「（クリストフ）メッツェルダー！！！」
しか出来なかった。。。
スウェーデンは緒戦パラグアイ戦をベルリンで見たんだけど、この時になぜかズラタンは前半だけで引っ込んじゃって、その後も出てなかったんで、オイオイまさか監督とケンカなんかしたんじゃないだろうな？？と思ってたら、Mっち曰く、故障だったたしい。今日はスタメン。
しかし、試合は開始早々にポドルスキーのゴールでドイツ先制。
スタジアム中に、黒赤黄の3色旗が舞う。
メルケルのおばちゃんも、来てた様子。
俺も今日から強制的にお楽しみモードに突入するためにも、黒赤黄のドイツカラーで人生初のフェイスペイントまでやって、ドイツ人と一緒に
「どいっちぇらん！」
と叫ぶ。
隣でMっちが冷ややかな目で「オマエ、何人なんだよ？」と言ってるが、いや俺も無理してやってんのよ。これでも。
2点目もポドルスキー。クローゼがボックスまで切れ込んで、最後のパスに反応して、あれは美しいゴールだった。
圧倒的な大声援を考えると、完全にドイツが優位に。ベルリンのオリンピアでは95%くらい埋め尽くしたスウェーデンサポは、今日は逆に5%くらいしかいない。
しかも、この後で1人退場で10人になったスウェーデン。時折、前方に出るボールをズラタンが有り得ない変態シュートとか、有り得ない反転シュートを放つも、ゴールには至らず。
特に10人になって、リュンベリが低い位置でのプレーになってしまったのが痛かった。ラーション先生にも、イマイチボールが収まらず。
それでも、後半、ラーションがボックスで倒されてPKゲット。これをラーション自ら蹴るも、バッジオ並みにトンでもなく外してしまい、得点ならず。
ドイツのディフェンスがたまにポカやってたことを考えると、1点差ならまだ何が起きるか判らなかっただけに、あれは痛恨だった。
2-0でドイツ勝利でベスト8に1番乗り。試合の後、ドイツ人はなかなかスタジアムを出ずに、勝利の余韻に浸る。
しかし、何というか、スウェーデンにしても死のグループを勝ち上がってせっかく16強まで残っても、こうやって次の日にはたったの90分で負けて行く訳だし、結局最後まで笑い続けることが出来るのは１国だけなんだよな、と至極当たり前のことなんだが、今更ながら気づかされる。
夜の試合は、アルゼンチンvsメキシコ。
ホステルそばのカフェまで戻って入ると、10分過ぎで、丁度クレスポがゴールを決めた所だった。なんと、これで既に1-1。
メシ食いながら見てたんだけど、双方つなぐ者同士でパスゲーム、好ゲーム。
あちゃあ。今日のゲームとしてはこっちが当たりか？しかし、この日は最初からドイツ狙いだったんで、このライプツィヒのゲームは、ノーマークでチケット取らなかったんだよな。
1-1の後は、ゴールこそないものの、いい試合じゃないか。これは。次のベスト8のチケットを持ってる俺としては、何としてもアルゼンチンに勝ってもらって、ドイツvsアルゼンチンで16年前の雪辱戦に望みたいんだが。
PKなんかはもっての外だと考えたんだろう、アルゼンチンはテベス、メッシ、アイマールというちょっと控えとは思えないくらい強力な切り札を出したが、延長突入。
雰囲気的にはこれはPKかなあ、という感がアリアリだったんだが、延長前半、好調マキシ・ロドリゲスの胸トラップ＆左足ダイレクトが一閃。これで遂にアルゼンチンが勝ち越し。そのまま後半も進んで、アルゼンチン勝利！
これで、ベスト8でアルゼンチンvsドイツというビッグカードが決定。
さて、先祖がアルゼンチン人の俺としては次もアルゼンチンを応援したいんだが、会場のどいっちぇらん度を見ながら、コウモリ君状態で見ることになるんだろうか。。。。
