Germany vs Argentine @ Olympia Stadion, Berlin

gowest_lookeast2006-06-30

慣れというのもあるかもしれないが、ドイツに来てから最初の1週間が一番暑かったように思える。その後は多少涼しい日もあったり、暑い日もあったりだったが、今日のベルリンは涼しかった。長袖で丁度良いくらい。


さて、ベスト8。
ホスト国の恩恵を最大に受けて(トゲがあるな。まあいいか)勝ち進んできたドイツと、ブラジルとともに欧州開催では優勝できない南米ジンクスに挑戦するアルゼンチン。(個人的には、魔法が起きないブラジルよりもアルゼンチンの方がよほど美しいサッカーをしてると思うんだが)



なんだかんだ言って、試合にはアルゼンチンの水色/白の長袖復刻シャツで行った。スタジアムは予想通りというか、予想を遥かに越えてドイツの応援が多い。アルゼンチンは20人に1人もいなかったんじゃないだろうか。
俺のチケットはアルゼンチン側ではなかったんで、周辺はほとんどドイツ人。アルゼンチンのシャツは皆無ではないにしても、まあ、50人に1人状態かwwww


もっとも、こういう状況というのは大体想像ついてたのだけど、どういう状況かというと、そんなに激コアなサポというのはそんなに多くない。
というのも、当然ながらドイツ国内では物凄い盛り上がりなんだけど、ということはなんだかんだ言っても普段はサッカーなんてみない人もかなりの数を見に来ている訳で(代表戦に限って言えば、これは日本も同じような状況)、要するに行列のケツに並んでみるか志向の人間がけっこういる訳だ。


ということで、さほどのヤバさは感じない。多分、アルゼンチンが勝ってても、どうってことはなかったと思う。(くそぉ)


隣に座ってたのは、50くらいのおっさん。現在のドイツの街の状況というのは、試合の日になると、フェイスペイント率は50%くらいになるんじゃないか、ってくらい恐ろしい、ほとんど全体主義状態なんだが、おっさんたちもフェイスペイントのマーカー(3本ラインが一筆で書けるのが売ってる)を施してて、目が合うと、
「お前もやるか?」
みたいな事を言い出すので、いや俺はアルゼンチン人なんだけど、と思いつつも、悪い人じゃなさそうだし、ここで嫌だと言うのもナンだし、ってことを0.8秒くらいで考えて
「あ。やる」
と答えると
「やるのかよ!」
って感じではありつつもよしよし、という感じで塗ってくれた。ちょっとヘタレたな。



ドイツのスタメンはいつものメンバー。
アルゼンチンは、サビオラを落として、テベスが先発。どっちも調子はいい筈なんで、いつも通りのサビオラで良いんじゃないか、とも思ったが。


試合はアルゼンチンペースだった。いつも通り、ポゼッションでは勝ってたと思う。ただ、ずっと気になってたのが審判。やけにアルゼンチンに厳しいのだ。大したファウルでもないのにイエローを食らったのが控えめに見ても2枚はあった。あれだと、勝っても先が苦しくなるなあ、というのは考えてしまうよ。(審判の件については、翌日に会った中国人も、いい試合だったけど審判がドイツ寄りだったな、と言ってた)


クレスポテベスもいい感じ。決定的なチャンスではないけど、何度か惜しい所はありながら、前半終了。


後半早々に、リケルメのFK。ゴール前に入れたクロスを、競り合いながらもアジャラが合わせてアルゼンチン先制!!!
「よし!きたあああっ!」
と立ち上がる。
スタンドにいた周辺のアルゼンチンシャツも立ち上がる。


しかし、この試合、あのジャッジだと2点目取らないと勝てないだろうな。多分、もう1点取らないと厳しい。と内心では思ってたんだけども。


その後も試合はどっちかというとアルゼンチンペースだったと思う。ドイツのチャンスも皆無ではないけれど、流れはこっちにあった。
誤算だったのは、GKの交替じゃなかろうか。
最初にGKが倒れたときは、
「おおーっ、出た。あの大袈裟な演技。この露骨な時間稼ぎがラテンだよなあ」
と思いながら笑ってみてたんだけど、どうやらマジだったらしく、これで交替枠1つ消費。
これがなければ、最後にメッシかサビオラを投入できたんだが。。。


失点は、クレスポが引っ込んだ直後。
ドイツ陣内に攻め込んでファウルで止められたのに、あのうんこ主審が流しやがって、アルゼンチン人の代わりに言ってやるが、あんなの完全にファウルでFKゲットじゃねえか!!!
そこからカウンター気味に左から侵入されて、最後のセンタリングをクローゼに合わせられて、失点。
なんちゅうか、許せんぞ。あの、ゆるゆるうんこ主審。


結局このまま延長突入&延長前後半も得点なくPK。
PK戦前の一休み、ピッチに座って休むレーマンの横で、中腰になったカーンが、レーマンの片手を握りながら、なにやら話しかけている様子がスクリーンに映って、
「またこんなうんこ映像流しやがって。アホかドイツ人」
と思った。


PKはあまりホーム&アウェイ関係ないと思うんだが、ドイツ先攻、アルゼンチン後攻で嫌な感じ。(PKはそのゲーム性格から、先攻の方が心理的に有利だと思う)



で、要するにアジャラカンビアッソが外して負けました。ハイ。



あああああ。ちきしょおおおおお。アルゼンチンまで負けてしまったあああああ。もう応援するところがないじゃないかああああ。
勝ったら、次のチケットは持ってないけど、500ユーロ覚悟でドルトムントまで行こうと思ってたのにいいいいいい。


いや、ドイツはバランスの取れたいいチームですよ。
前の方でディフェンスがタコ、と書いたけど、そのタコなディフェンスから1点しか取れなかったアルゼンチンが悪い。それは認める。(そもそもディフェンスはライン下げ気味に改善されてるが)


メッシ&テベス、初のW杯は1ゴールずつか。。。でも、まだ若いし、次と、その次が彼らの絶頂期だろう。マラドーナだって、初出場は82年、戴冠したのが86年だ。


くそー、と思いながら、SバーンでZooまで戻る。
Zooおよび、クーダム周辺は、完全に占拠状態。
あの、クソ真面目に信号を守るドイツ人が、完全無法状態で道路歩行&車も無秩序(当然クラクション鳴らしまくり)。
クーダムは恐らくあれは、通行止めになってたんだと思う。そうとしか思えない状態。
ブランデンブルグ門までは行かなかったけど、想像するにトンでもない状態になってたんじゃなかろうか。


アルゼンチンのシャツを着てた俺も、流石にこれは敵わんわ、と思いホステルに帰る。
どこに行ってもウルサイんで、傷心の似非アルゼンチン人はホステルのカフェで第2試合観戦。
ドイツは、このイタリーvsウクライナの勝者と対戦するんで、うんこドイツ人はウクライナを応援してたらしいが、イタリーがトニの2ゴールを含む3-0でウクライナ粉砕。
アルゼンチンvsイタリーか。。。めちゃくちゃ見たかったな。。。。
ドイツvsイタリーか。。。つまんなさそう。。。



明日は朝からフランクフルトに移動。
寝よう。