広州→桂林 by 鉄道

gowest_lookeast2006-07-18

詳しくはワカランのだけど、どうも広東、福建あたりに台風が来てたらしい。広州ではちょっと雨が降っただけなんだけど、TVニュースを見てると、洪水みたいになってて、完全に浸かった駅舎だの、車両だのの映像も映った。

ついでに、イスラエル周辺はかなりヤヴァい状況になってるらしく、ほんの半年前に行ったレバノン南部とか、ベイルート〜ダマスカス間の道路はシャレにならんらしい。
こんなに最近に行ったところが半戦争状態になってしまうというのは、けっこう心が痛む。心情的にはパレスチナ寄りの俺。 ベイルートのあの奇妙な街はどうなってるんだろう、とか、エルサレムだって新市街はともかく旧市街の半分はイスラム教徒なワケで、殺伐とした空気になってるんだろうか。。。



(ここからは7/17夕方)
さて、台風&豪雨で移動は一体どうなることやら、とちょっとワクワクしながら駅に行ってみる。俺が桂林に行くために乗るのは柳州行きのK36次。


普通、中国の大きな駅だと、列車毎に待合室(待合室とはいっても大きなホールみたいなの)が指定されて、そこに入って待つことになるんだが、K36は出発時間17:36を過ぎても"未定"の表示。
電車によっては、"停運"(恐らく運休のことだと思われ)となっており、それはそうなんだろうが、"未定"なのはそもそも、何が"未定"なのか。運休になるかどうかさえ未定なのか、それとも多分走るが、時間が未定なのか、アナウンスは全部中国語だし、案内所は長蛇の列で並ぶ気がしないし(そもそも話しても通じるとは思えない)、よくワカランが、とにかく待ってみることにして1時間。K36は"未定"のまま。
ただし、"未定"だったのから待合室番号が表示されたのもあるんで、進むところは進んでるらしい。しかし、いい加減立ち疲れたし、かといって中国人みたいに汚いところに座り込む気もしない。とりあえず、待合室への入り口付近に行ってみると、横の掲示板にいくつか列車番号が貼ってあって、K36も貼ってある。
ええい、と思って係員にチケット見せると、中に入れた。なんだよ、入れるなら言ってくれよ。しかし、待合室は未定なので、とりあえずその辺の段差の所に座り込む。外に座るよりは遥かにマシだ。
ここで待つことさらに1時間近く。19:10くらいに突然、K36が19:35出発の表示。


おお、出発じゃないか。ということでよく判らんながらもホームに向かうと、既に入線済み。しかし中に入るとこれがいかにも、「折り返しで、今着いたばかりです」って感じでゴミが散乱、寝台も荒れ気味。
でも、別にこれで走ればいいんだけど、とか思ってると、車掌が来て、「あっちの車両に移れ」と。
移ると、そっちは清掃済み、ベッドメイキング済み。で、適当な所を使っていいみたいな事を言ってるんだが、そんなの大丈夫なのか。元の主が来るに決まってるじゃないか。
と思ってると、19:50くらいにガラガラのまま広州を出発した。普通、中国の長距離列車といえば、満員というので相場は決まってて、だからこそチケット取るのが大変なんだけれども、今回は災害の影響か何だか知らないが、とにかくガラガラ。俺のボックスは、一緒に移ってきたお兄ちゃんがいるだけ。2人で6人ボックスを占拠。本来は上段ベッドなんだが、下段を使えて、ちょっとラッキー。


さて、時間が時間なんで、みなさん晩飯。取り出したるはカップラーメン。まったく、中国人という奴はよくカップラーメンを食うんだが、電車になるとその傾向がさらに加速して必ずと言っていいほど持ち込んでくる。一家で乗ってきたりすると、乗車前の荷物はカップラーメンだけで、てんこもり。1人あたりのカップラーメン消費量は中国が世界一なのは間違いない。
ということで、車内にはカップラーメンの臭いが充満して、けっこうタマラン。。。


発車したのは定刻から2時間15分遅れ。定刻なら6:30くらいに桂林に着く予定だったんだけど、これだと9:00くらいにつけばかなり上出来。6:30くらいに着くよりも却って9:00くらいの方がいいかもなあ、くらいに考えてたんだけども、翌朝。
10:30に到着したのはK36次の終着駅である柳州。思わずこれには ( ゜д゜)ポカーン
俺、寝過ごした?そんな筈ないよな、と思ってると、その他の桂林観光の中国人民の方々が、 ( `ハ´)ドウシテクレルアルカ!!みたいに駅員と車掌に食ってかかってる。
どうやら洪水の影響でルートを変えて走ったせいで、こうなったらしい。(勿論、何て言ってるかワカランので想像だが)そんでもって、ここで1時間後に桂林に行く電車が来るから、乗り換えろと。
しかし、個人的にはこの1時間ってのも眉唾だよなあ。いっそバスに切り替えて自力で行った方が早いか。自腹切っても50元くらいだろうし。とも思ったんだが1時間待ってみると、ちゃんと桂林行が来た。
おお。これで本当に桂林に着きそうだ。着きそうだ。着きそうだ。


電車に乗り込んで柳州から2時間。どうにか桂林到着。天候は快方に向かってるらしく、多少日差しもあり。やっぱり湿度はめちゃくちゃに高い。


駅に着くやいなや、脱出チケット確保のために、チケット売り場に並ぶ。"金曜、土曜の昆明行の硬臥"を紙に書いて出すも、没有。座席なら有とのことだけども、中国の硬座に揺られて桂林から昆明まで24時間以上というのはちょっと有り得ん。有り得んぞ。うーん。どうしよう。しかし後ろにも人が並んでるし(でも中国人はこんな事は考えてないと思う)、とりあえず一旦退却だ。まずはベッドを確保して荷物置いてそれから考えよう。汗びっしょりだし。


ということで、駅から出てバスで市街地に出ようとすると、目の前にいきなり代理店。
ええい、ついでだ。とりあえず行ってみるか。ということで中に入って、昆明行の寝台をかくかくしかじか。
そうすっと、あっさり取れるとのこと。ついでに離江下りのツアーもどうよ、と勧誘されて値段を聞くと250とこれは現地人価格。疲れてるし、もう面倒なんで(よくあるパターンだなあ)、昆明行とツアーをまとめて依頼することにする。
中国の電車のチケットに関しては、代理店に頼むと圧倒的に取れるというのが定説ではありながらも、今までは使ったことがなかったんだけど、これで取れるなら楽勝だなあ。



じゃあ、よろしく、ってことで今度こそ、市街地に向かう。
目指すは人民路のシェラトン
のトイメンにあるユースホステル
フロントのお姉ちゃんに、「シングルあるアルカ?」と尋ねると、「あるアル。110元アル」というんで、それならいいんじゃない、と思ったところ、不満げな顔に見えたらしく、「ドミもあるアル。もっと安いアル」とのこと。けど今日はドミはヤだ。ゆっくり寝たいと思い、シングルを見せてもらうとめちゃくちゃにキレイで雰囲気もいいんで、全然おっけー。


とりあえず荷物置いてシャワーだシャワーだシャワーだ。水シャワー浴びて、しばらく部屋でグッタリ。
もうあれだな。香港も広州もそうだけど、気候的には完全に東南アジアだよな。ねっとりとした重い空気が身体中にまとわりついて、すぐに汗になるんで、一晩シャワー浴びないと、かなり気持ち悪い。


桂林の街は、やっぱり観光で食ってるって感じで、中国人、外国人問わず、観光客が多い。ただ、大半の中国人にとっては個人旅行というのは一般的ではないらしく、ほとんどが団体で動いてる。日本同様、おっさんおばさんばかりだ。


夜、晩飯(イマイチだった)がてら離江に沿って歩いてると、外国人目当てらしい"Left Bank Cafe"という看板。左岸餐坊とも書いてあったんだけど、あるのは右岸なんだよな。。。おかしいって気づけよ。。。。


明日はチャリンコでも借りて、のんびり走ってみるか。暑そうだけど。