不気味な追い越し

gowest_lookeast2006-07-30

寝台で寝返りを打つのは不可能で、まさに棺桶。走る棺桶。搭載された棺桶は42台。一番後ろは通路がいらないとして5人分が並ぶ。しかも仕切りがないため、他人同士だとかなりイヤな感じと想像する。
棺桶の長さは身長174cmの俺でジャストサイズだった。ということで、外国人はかなり大変な筈。


朝6:00に昆明着。まだ暗い。シルクロードもそうだったけど、この国には北京時間しかないのがおかしすぎる。
桂林のホステルにパンフを置いてあったホステルに行ったが、現在空きベッドがなく、10:00のチェックアウトまで待つことになるかもしれないとのこと。それはツライので、タクシーで街なかに移動。
2軒目のホテルに入る。ヒジョーにキレイなシングルで118元。


汚れたシャツをランドリーに出す。Tシャツ1枚6元。これは高いと思ったが、仕方がない。


昆明の街は、ただの中国の大都市。何も見るべきものはなく、つまんない。
ただ、気がついたのが自転車のこと。
初めて中国に来た10年以上前(94年くらいだったか)、上海では信号待ちからスタートする自転車の洪水を見て、「おお。中国だ」と思ったんだけども、あの光景は現在どこでも見かけることがない。去年の上海でも然り。なぜなのか、よくワカランのだが。
自動車の数は間違いなく増えてるとしても、用途の違いを考えると、自転車が減る大きな原因になるとは思えないんだけれど。
原チャリの数は、まあそれなり。昔からこんなもんじゃないか、と。
ただ、不気味なのは、こっちの原チャリって、音がしないのだ。エンジンの。


チャリンコ借りて、道を走ってた時に気がついたんだが、おっと、その前にまず前提として、中国のそこそこの街では自転車・原チャリ用のレーンがある。そんなに厳密に守られている訳ではないけど、まあ歩行者も含めてだいたいレーンを守って運用している。おかげで大きな交差点では二段階左折(右通行なんで)を強いられたりして面倒くさいんだけど、それは仕方がない。


で、このレーンをチャリンコで走ることになるが、普段自転車なんか乗らない俺はここぞとばかりにガンガン漕ぐんで、追い抜くことが多い。
ところが、その俺を、原チャリがスッと抜いていく。抜かれるのはいいんだけど、音もなく忍び寄って、本当に「スッ」と抜いていくので、こっちは驚く。エンジン音がしないのだ。こっちの原チャリは。
エンジン音でも聞こえれば、「ああ、後ろから来てるわ」と見当が付くんだが、突然横にならんで抜いていくので、慣れないとドキッとする。
陽朔で会った、広州に留学してるという女の子から聞いたんだけど、どうやら、電動で走っているのだ。こっちの原チャリは。充電とか、どうやってるのかよくワカランのだけど。
なんか、変な所が発達してる気もするが、コスト的にはどうなんだろう? マフラーとか付いてるけど、あれは無意味なんだよな。きっと。うーん。


夕方、肯徳基に行く。中国のケンタッキーの不思議な所は、あのオリジナル・チキンのセットがない所だ。
メインはチキンバーガーで、揚げたのとか、焼いたのとかのバリエーションで勝負。
あのチキンは、ほとんど添え物みたいな感じ。ケンタッキーなんて、俺からするとあのチキンを食いに行く所なんで、すげえ違和感。
セットメニューにないんで、オーダーする時も指差しできないんで、めんどくさ。


で、ハンバーガーメインな上に、中国では麦当労もビーフよりチキンの方にメニューの重点がかかってるんで、この2つの住み分けがも全然できてない。確かにビーフよりもトリの方が一般的な肉であるのは事実だけど。
さらに、この外資2社とは別にDicosという中国のチェーンもあって、これはシルクロードにもあったので全国チェーンだと思うけど、ここではなんと、モスでいうライスバーガーがある。衝動的に食ってしまったが、ちょっと焼きが足りなくて、イマイチおいしくなかった。
ああ、なんか、日本に帰ったらモスバーガーも食いたくなってきたな。


日本に帰っての、To Eatリスト
1.味一の焼肉
2.おいしいケーキ
3.とろろざるそば
4.モスバーガー