今夜のドキドキ初体験

gowest_lookeast2006-07-29

バスで玉龍雪山へ。厳密に言うと、麓まで。

山に行く路線バスに乗ってる外国人は俺1人で、あとは現地で観光絡みで働く中国人ばかりだったのだけど、観光客は、中国人/外国人に関わらず、山に入るのに120元かかる。
そこで、バス代を集めるお姉さんから、「80元で入れてやるけど、どう?」という話があって、これは同乗の中国人にガイドの人がいて英語が堪能だったから、話せたんだけど、どうもその気になれば俺は中国人だから、しれっと通過できる、と言ってたらしい。


よしやってみよう。払わずに入れれば、80元。
ということで、一番後ろの隅っこの席に移動。
そうしたら、さらにシートを剥がして、ここにしゃがめ、みたいな話になって、なんか話が違うやんと思いつつも、こういうかくれんぼも悪くないと思って、狭いスペースに体を押し込んでしゃがみこむ。
さらにその上に、その辺のクッションとか、客の上着とかを積まれて、どうやら外からは見えなくなった状態で、チケットの検問に。
こっちはうずくまって、じっとしてるだけなんだけど、何人かの乗客が、おそらく検問の人に「観光客はいない」みたいな事を言ってたんだと思うが、20秒くらい停まってたのかな。それから何事もなく、すっと動き出して、どうやら大成功。イェーイと拍手しながら立ち上がると、皆さんニヤニヤ。
ちょっとおバカな体験ではあったが、なかなか面白かった。


リフトのそばで降ろされて、ここからリフトであがった所で3300mだったらしい。
なんだかんだで麗江から一気に1000mくらい上がった(自力で上ったのは100mもない)とは言え、長くてもたかが数時間の滞在なんで、高山病の心配はない筈なんだが、多少息苦しいような気はした。
今朝の玉龍雪山は、麗江から見るとかなり下まで雲がかかってて、昨日の方が全然雲が少なかったんで昨日来ておくべきだったと思ったんだけど、すぐ下まで来ると、かなりよく見えた。


写真も撮ったけど、でもきっと本当の美しさの10分の1くらいでしか写ってないんだよな。これ。
ネパールでトレッキングした時に、夕方のマチャプチャレを見てて、夕陽に映えてめちゃくちゃ綺麗だったんだけど、そばにたまたま日本人の、凄い装備のカメラを担いだ50過ぎくらいの人がいて、まあ軽装で登って来たのに息絶え絶えで死にそうになってた俺は、こんな装備よく持ってこれるなあ、と思いつつも
「キレイですねえ」とか言ってたんだけど、
「でも、こういう色や景色をカメラに撮るのは大変なんですよ。カメラをやってると、人間の眼はキレイな物はキレイに見えるように出来てるとよく判る。あんな色、カメラには見えないんです。人間の眼は本当によく出来てますよ」
みたいな事を言ったのを聞いて、「なるほどなあ」と思ったことがあって、それ以来、お手軽にデジカメで撮る風景写真には過大な期待はかけないようにして、できるだけ肉眼で見るようにしてる。




通りがかりのバスを拾って山から降りてきて、現在中国時間で7月29日19:00。
21:00発のバスで昆明に戻るんだが、この夜行バス、世界的にも珍しい2段式寝台バス。2階建てではなくて、上下2段である。


初めて見た時には、「うわ!なんだこれ?!」と思ったんだけど、長時間走ることを考えると、リーズナブルと言えばリーズナブルではある。外から見たことしかないけど、3列ベッドで真ん中にもベッドがあるので、その両側に通路があって両窓側にもベッド。見た感じ、ベッドの横幅がかなりキツイので、寝返りを打つのは難しそう。あくまでも、今のところは見た感じでの印象しか書けないんだが、この横幅の狭さからすると、ベッドというよりも、棺桶である。

で、これが2段式になってる。なんで、横1列で6人乗れる筈。たぶん、乗客定員は30人か36人。
2段式ということで、椅子がリクライニングしてベッドになるようなモノではないので、とにかく寝てるしかなさそう。でも、24時間座りっぱと、24時間寝たきりのどっちかを選択なら、寝たきりを選ぶよ。


初体験ながら、昆明までは10時間もあれば着くはずなんで、まあなんとかなるだろう。
ということで、これからメシ食って、荷物拾って、ターミナルに向かうか。