Battle of Lhasa

gowest_lookeast2006-09-16

朝イチで部屋移動。トイレ・シャワー共同でシングル80元。仕方ないかなあ、という部屋。


さらにカイラス行のメンバーを探しつつも、チケット取りのためにポタラ宮へ。ラサに着く直前の車窓と、駅から市内に向かうバスからも、遠めに見えてたんだけれども、いざ真下から見上げるとデカイ。
10:50に西門のチケット売り場前に着いて、貰った整理番号が188。12:00から販売開始で、俺の番になったのが12:50。当初はフランス人の彼らの分も買おうとしたが、パスポートがないとダメらしく、結局俺の分だけ。とにかく、これで定価で入れそう。


20:00すぎ(北京時間のせいで、まだ多少明るい)に、メシ食おうと思って外に出て歩いてると、後ろから何やら呼び止める声。ネイティブではない"Hello, Hello"なので、どうせ物売りの類だろうと思ってシカトして歩いてたんだが、追っかけてきて呼ぶので、見てみると、なーんと。
四姑娘山で一緒だった中国人3人組の2人じゃないか。
聞くと、あとの1人はもう飛行機で帰ったとかで、もう1人も明日には飛行機で成都まで帰ると。
彼女らは、川蔵公路北ルートでラサだと言ってたんで、「もしかしたら会うかもね」つって別れたんだけど、本当に再会した。
これから晩飯だというんで、じゃあ一緒に食おうぜ、ってことに。


電車はどうだったとか、陸路はどうだったみたいな話をしながらメシ食った後、明日帰る方の子の友達が老板やってる店があるんで、行くか?と言われたんで、「行く行く」
店はロンプラにも載ってる超有名店で、客は外国人多し。老板は25才と言ってたが、雇われじゃなくて、マジなオーナーだったら凄すぎる感じ。彼は当然英語OK。


そこで、いきなりトランプやろう!ってことになって、いいけどどんなゲームだよ、と思ってると、あの、三峡下りのボートでやった、中国版大富豪だった。あれは中国人民にとってはデフォルトなのか。
「おお、知ってる。知ってる」
ということで、ゲーム開始したはいいが、途中からお金を賭けることに。
(この前のメシ食ってた時の話題で、電車の中で景色も見ずにひたすら賭けトランプしてたグループがいて、100元札が乱れ飛んでたんだけど、あいつらバカだよなあ、という前フリがあった)


要するに大富豪なので、勝者は1人。負けた方は手元にカードが残る。残ったカードは1元/枚で勝者に払うと。最初は3人でやってたが、老板が途中から参入してきて4人になって、周囲の白人客を尻目にこれがめちゃくちゃに盛り上がり(多分、俺も中国人だと思われてたんだろうな)、結局閉店までひたすら戦いが繰り広げられたのであった。


俺は21元の負け。。。多分、明日帰る子が一番勝ったのではないかと思われ。
日本版ではありえないんだが、1枚も出せないままに他の誰かに上がられると、倍カウントというルールがあって、3人打ちの時にこれを食らって、16枚x2 = 32元の負けというのがあって、あれが響いたなー。



RULE OF THE GAME
・手元のカードを切りきった人が勝つ。3が一番弱くて、2が一番強い。
・日本での大富豪と大貧民との間で行うようなカード交換はなし。最初に配った手札で開始。
・ハートの3を持ってる人から切り始め。より大きい数字で順次切っていく。パスも可能。
・1枚から切り始めることもできるし、同じ数字の2枚ペアあるいはスリーカードで切り始めることもできる。
・さらに、変則な切り始めとして、3,4,5,6,7のようなストレート切りも可能。これを切り返すには、4,5,6,7,8とか、7,8,9,10,Jのような連番しかダメ。さらに、このストレートは何枚連続でもOK。極端に言えば、1〜Kingまでの13連番で切り出すこともできる。最低でも5連番から。3,4,5,6じゃあ、ダメ。
・さらにさらに、もうひとつの変則切り始めとして、3,3,4,4,5,5のようなイーペーコーでもOK。切り返しには4,4,5,5,6,6などが必要。最低3連番から。
・さらにさらにさらに、7,7,7,6,6のようなフルハウスでもOK。切り替えしには7に勝てるスリーカードを含むフルハウスが必要。
・そして、最後に全てを超えるのがフォーカード。これは、どんな相手にでも切り返せる。3のペアだろうが、9,9,10,10,J,J,Q,Q,K,Kのイーペーコーだろうが、4のフォーカードで切り返せる。ハートの3は最初に切られるので、3のフォーカードは事実上存在しない。
・ということでここまでの理論上では、2のフォーカードが最強。
・1枚も切れずに終わると、手持ちの枚数x2で支払い。

しかし、ここでローカルルールがあって、今日の場合は、あらかじめ2を3枚、1を1枚抜いて、48枚のカードでゲーム。
ということで、場には2は1枚のみ、1も3枚しか出ないので、Kingのフォーカードが最強。
しかも、色んな技があるおかげで、本来強い筈の2は、1枚相手にしか使えないので、この辺の使い方がむずい。無駄に残して負けてしまうパターンも多々。
1枚も切れずに終わった時は、要するにほぼテンホー状態で、ハートの3を含む大技から始まって、3手くらいで終了した。