コルラ、開始(Day 12)

gowest_lookeast2006-10-02

11:00。集合場所の筈のチュク・ゴンパ(4860m)に到着。
しかし、案の定、ヤクは着いてない。
他のグループは、どんどん歩いてるし、宿の確保を考えて、エマニエルに
「これ、ヤクがいつ来るかワカランから、お前とセベリーンだけでも先に出発して宿確保した方がいいと思うんだけど、どうよ?」(セベリーンの事を考えると、俺とクリスの方が歩くのが速そうだから)
というと、「うーん。どうだろう。わかんない」
オマエ、もう少しは自分で状況を考えろよ、と思いつつ、クリスに振ると、
「ああ、その方がいいな」


ということで、エマニエル&セベリーンが先に出発することに、しかしここでセベリーンが、
「絶対に積み残ししないでね」
って、オマエが昨日テキトーな事言ってたんじゃねえか!と、キレそうになる。
しかも、この2人、歩き始めて500mくらいでなにやら突っ立って話してる。
オマエら、さっさと行けよ!宿確保のために先に出したんだろうが!!!


と、そうこうするうちにヤク到着。
遊牧民のヤク使いは、まだおそらく10代の男の子で、名前を尋ねるも、なんと、名前がないとのこと。(セベリーンの持ってたTibetan Phrase Bookを使って尋ねたので、意味は通じてる筈)
けっこうイケメンで、それこそジャニーズあたりにいてもおかしくないような男の子なんだけれども、ハナ垂らして、ニコニコしてて、「ああ、こういう人生もあるんだなあ」などと思わず考えてしまうのであった。


荷物は全部積んで、結局先行した筈の2人とはほとんど同時の出発に。。。
で、案の定、クリスと俺のペースの方が速くて、外回りの西岸を歩いたものの、終始先行。



西岸を歩いたのは大正解で、おかげでカイラスの西壁がよく見えた。
クリスのペースはかなり速かったが、まあ、こっちも大した苦労もなく、3時間強で、本日の宿営地、ディラ・プク・ゴンパ(5210m)着。
ゴンパで部屋を見せてもらうと、まあ、まずまずの部屋。40元。


そうするうちにエマニエル達も対岸に着いた。
で、どっちに泊まるのか、クリスが渡河してエマニエルと相談。俺はゴンパに残って成り行きを見てたんだが、対岸の宿に入ったっきり出てこないので、どうやら向こうに泊まるらしい、と判断して俺も渡河。
で、ここで「渡河」とかって簡単に書いてるけど、これが結構タイヘンなのだ。直線距離だと500mくらいだけど、アップダウンの上に、渡河ポイント(頭の出てる石を伝って渡る)を探すのもタイヘンで、俺はうまいルートが見つけられなくて、結局遠回りして、橋を渡って歩くハメに。
そんでもって、宿についてみると、部屋はすき間だらけで、圧倒的にゴンパの方がいいじゃねえか!なんだよ。これは。


なんか、もう着いてからの方が疲れて、カップラーメン食った後も、裏の丘から北壁を見ただけで、戻って寝る。
夜、3人は2つめのカップラーメン食ってたが、俺は数時間の内に2つも食う気が起きず、ビスケットだけ齧る。