開会式

今後、これほどまでに国威発揚という言葉が思い浮かぶオリンピックが開催されることがあるんだろうか?ということはずっと考えていたけれど。


まさに国の威信をかけての大イベント、というのがビンビンに伝わってきた。
俺個人としては、今回のオリンピックについては、たぶん普通の日本人よりも敏感にニュースを見ていると思っていて、それでも立ち位置としてはニュートラルなつもりではあるんだけども、いやそれにしても。
どこかのブログか記事かで
「今回のオリンピックは"One World, One Dream"というフレーズがテーマになっているが、おそらく中国人は愛国心剥き出しで、オリンピックに臨むであろう」
とあったのは、恐らく正しい。
中国人は「加油、中国! 加油、奥運!」と叫んでいるが、後半の部分は明らかに付け足しか、あるいは加油、奥運を開催する私たち!という含意があると思う。


その最初のクライマックスが、開会式のセレモニーだったんだと思うけれど、しかしまあ、それにしてもアッパレというくらいド派手なショウだった。
いや、皮肉でも何でもなく、素晴らしいショウでもあった。そりゃ、オリンピックを開催できるような国で、かつ持てるリソースを何の横やりもなく注ぎ込めるような国は、今回の中国が最後なんだろうけど、それにしても俺としては( ゚д゚)ポカーン とTV画面を見つめる他はなく。
恐らく、当の中国人も開会式には、驚いただろう。それと同時に「俺達って凄い!」と思っただろう。


しかし、こういうのが中国人にとって本当に良いことなのか?というとそれはそれでかなり微妙、というかあまりよろしくない事のような気がしてならないんだけど。だって、やっぱりあれも目くらましじゃないか。
たぶん、バカな中国人ばかりではないと思う(思いたい)ので、もっとクールな目で見ているヤツだっている筈なのに、そういう所があまり見えてこないというのは、ちょっと健全な状況じゃあないよな。


とかなんとか、( ゚д゚)ポカーン とした合間を縫いつつも色々考えながらTVを見てたんだけど、一番面白かったのは選手入場で、これは比較的何度も見てるけど、いつも2時間とかかかって、毎回最初に入場するギリシャの選手は大変だよな。確かに最初だから注目度は高いけれど、いつもフィールドでグダグダになって2時間以上待ってないといけないし。


今回は漢字表記の画数順だったそうで、日本は23番目だったらしい。日本の選手に限らず、どこの国の選手も本当に楽しそうに歩いていたのが印象的だった。俺は基本的に単純でナイーブなので、ああいうのを見ると、「世界平和は実現できる!」とかすぐに思ってしまうんだけどwww


あと、NHKも200ヶ国分のコメントを事前準備するのが大変なんだろうなあ、とか。コメントは大体、
1.注目選手の紹介
2.旗手の紹介
3.国の文化、産業について
の3つに大別される。
1と2は、まあ普通に名前の通った選手がいればいいんだろうけれど、それがない国は自然と3になる。
たとえば、ガンビアは国の経済の7割はピーナッツの輸出に依存している、だとか、オマーンには川が1本もない、だとか。これはきっとネタを探すのが大変だぜ。


ただ、2の旗手なんだけど、驚いたことに国民投票で決めたという国がたぶん10ヶ国くらいあったと思う。いい国だよね。マジでそう思う。


ここのところ、ずっと寝不足ということもあって、睡魔と闘いながらも、聖火の点火と同時に、寝る。