読書

今日一日で、ほぼ2冊の本を読んだ。
桐野夏生は昨日半分くらい読んでいたので、厳密には1冊半だけど。昨日読んで無くても、今日一日で読み切っていたと思われ。


もう1冊は、沢木耕太郎の書いた、アトランタ五輪観戦記。


金子達仁が、「五輪の観戦は、ワールドカップの観戦よりも大変なのだ。ワールドカップと違って、1都市で開催されるので移動がない分楽だと考えていたが、実は五輪の方が大変なのだ」ということを書いていたが、北京に行って、なるほど、こりゃ大変だ、というのが俺もよく判った。


沢木耕太郎のこの本では、そこら辺の大変さがもの凄く良く伝わってきて「うんうん、そうだよな」と感じ入ることが多く。
もともと、沢木耕太郎は俺にとってはそういう物書きだ。
誤解を恐れずに言えば、「深夜特急」は大した本じゃないと思う。高校生の時に友人から「めちゃくちゃ面白いから」と言われて読んで、まあ面白いけどそんなに大騒ぎするようなものか?という印象しか受けなかった。(同時に、俺には絶対無理やん、こんなの。とも思ったw)
旅について「深夜特急」の影響を受けていない筈はないけれど、バイブルかというと、全くもってそういう位置にもない。ただ、旅の途中の心の持ち様というか、スタイルというか、そういう点には時折、物凄く共感を感じる、沢木耕太郎はそういう物書きであるということを再確認した。



「青い虚空」「ヘルズ・キッチン」ジェフリー・ディーヴァー
「祖母力」祖母井秀隆
リヴァイアサンポール・オースター
「反転」田中森一
風車祭池上永一
「アイム ソーリー、ママ」桐野夏生
「冠 -コロナ-」沢木耕太郎