Shine A Light

わざわざ六本木まで行ってきた。日曜なのに。
今日は\1,000だったせいか、満席。俺はネットで事前に買っていたから無問題だったが、最前列とかで観るのは相当にツラかったと思う。
冒頭10分くらいは、ライブ開始までのやりとりがドキュメント風に進んでいくんだけど、ここが一番面白かった。勿論、ライブ映像も凄かったけどね。まさに自分もその場でライブに参加しているかのような見事な映像。これで\1,000は安い。もう一度見てもいいってくらい。
ケッサクだったのが、Scorseseが事前にセットリストを教えてもらえずに焦れている図。最初の曲だけでもいいんだ、と懇願しているのに、Mickは半ば嫌がらせのように、「そんなに前には決められない、x時間前には教えてあげるよ」と対応。業を煮やしたScorseseはアシスタントと予想モードに入ったんだが、
ス 「最初の2曲だけでいいんだ。きっと派手な曲に違いない」
ア 「その通りだ。だけど沢山ある」
ス 「。。。。。」
ここで、思わず爆笑。そりゃそうだ。ライブの1曲目を飾る派手な曲なんて、Stonesには腐る程ある。
(もっとも、これは"Bigger Bang Tour"の一環で、2006年秋のNYでのライブだったので、"Jumpin' Jack Flash"であろうという予想は非常に妥当だった筈だが)


あとは、"Loving Cup"でゲストで出演したJack Whiteがガチガチにアガっていたのが可笑しかった。Chrisitina Aguirellaはそうでもなかったけど、ああいう感じでゲストに入って1曲だけってのは凄い難しいと思う。主客が逆で、MickがWhite Stripesのライブにゲストで出るのであれば話は別だけど。ただ、CD版ではこの"Loving Cup"が私的ベストトラック。
ちきしょう。また観たいぞ。Stonesのライブ。何が何でも観たい。


それにしても、Rolling Stoneってバンドは、そしてMick Jaggerって奴は、
溜め息しか出ない。。。


MCを勤めたBill Clintonから、世界中のティーンエイジャーまで、ロックファンはStonesに夢中なのだ。
そして少なくとも過去20年(つまり"Steel Wheels"以後)、ライブパフォーマンスという面ではStonesはほぼ完璧にファンの期待に応え続けてきた。
ロックの歴史に2度と現れることはないんじゃなかろうか。


だってさ。90年の初来日の時に、既に40超えてたんだぜ。その時は、こんなオッサンバンドだけどこれを逃すともう一生観られないかも、と東京ドームに馳せ参じたロックファンが何万人もいたと思うんだけど。さらにその時に生まれた赤ん坊がもうハタチになろうかっていう時代ってさあ。それでいてMickのパフォーマンスは全然衰えていないって。どう考えてもありえないでしょ。
同世代のPaul Mcartneyが、来日する度に確実にお爺ちゃん化が進行していることを考えると、怪物だ。怪物。