続・罪悪感

昨日のほとんど日付が変わりかけくらいの時間に計画停電の発表。
葛飾も一部の地域が対象になっていたが、幸いな事に我が家は対象外。朝はともかく、夜の停電はかなりキツいと思う。ローソク火災頻発の予感。


で、昨日はけっこう普通に電車も動いていたらしいので、高をくくっていたんだが、朝起きてネットで鉄道運行状況を見て驚愕。
総武線は完全停止。京成も普段の3割で11時まで、その後は17時から運行再開だと。地下鉄は5割で動いているらしいが。
TVをつけると郊外駅からの中継。入場規制で長蛇の列。これ、どう考えても途中駅からなんて乗れそうにないんですけど。。。


今日はホワイト・デーだし、どうせ俺の出勤なんか誰も気にしないし、ということで本来なら日本橋周辺でお菓子でも買ってから行こうと思ってたんだが、とてもそんな状況じゃない。
霞ヶ関のアポは11:00だが、どうなることやら、とりあえず京成の駅まで行くと人が10人くらい溜まっていた。
改札の駅員に「来ても乗れない?」と聞くと
「たぶん難しいです」
「あっそ。判った」
押上までの歩きを即断。
溜まってた人々も、10〜20分待って、来ても乗れないのなら歩いた方が確実だと思うんだけど。。。


木根川橋は金曜同様、歩きと、あとは自転車が増えた。ただ、あれだけ拾えなかったタクシーが、今日は多少拾えそうな感じ。
45分歩いて押上到着。すると地下鉄は拍子抜けするくらい空いていた。普段の半分かそれ以下。
なるほど、地下鉄の運行率は私鉄のそれを大きく上回ってるから、要するに皆、都心の手前で足踏みしてるってことなんだ。よって都心はガラガラ。
いつも混んでる銀座線でさえ、普段より明らかに空いていた。
霞ヶ関のC社に行くと、やはり出勤は半分くらいだと。やっぱ来れないよな。いつも来客がある受付フロアも閑散。


12時にオフィスに行くと、営業は2人だけ。昨日の時点で在宅勤務令が出てたので、人がいるってことに驚いたが、午後から新入社員のF氏までやってきた。
現地状況、頻発する余震、原発のニュース、首都圏の出勤パニックなどなどのニュースを覗きながら、やり残しの仕事とか、身の回りの物の整理をダラダラ。


けど、こういうニュースをずっと目にしていると、またまた罪悪感が頭をもたげてくる。
株は予想通り爆下げで、東京もいつ停電するか判らないという状況で、それでもサラリーマンは必死に出勤しようとしてるし、駅員だって急遽決定した緊急対応の中で頑張ってるじゃないか。(多分、心無い言葉をぶつけるバカもいたことだろう)
これまで全く気付かなかったのだけど、こうやって1人1人が日本の社会を、日本の繁栄を支えようとしているのだなあ、と。
しかも今日の街の状況を見るに、さすがにこれが続くと日本経済がもたないので、やり方は改善されるとは言っても、相当ヤバい状況は変わらんだろう。
そこで、俺はどうなのよ、と。
放射能を避けるために日本から一抜けですか?
ヒマなんだから、東北復興ボランティアとかしたらどうよ?みたいな。


多少遅くなったほうが、逆に帰りやすそうな気もして、F氏と赤坂で晩飯食ってから帰る。
赤坂の街も閑散。
21時過ぎあたりだったが地下鉄は予想通り空いていた。総武線が動いたというニュースがあったので東京駅(ここも閑散)に行って、改札で状況を聞いてみる。
総武線各停って動いてる?」
「動いてるんですけど、三鷹西船橋の間のみで4編成で回してるんですよ。秋葉原でどれくらい待つか判らないので、お奨めしてません」
「判った。ありがとう」(それだけ判っただけでも十分だ。頑張れよ、駅員)
結局、地下鉄で押上まで行って、この時間の下りは京成も空いていたので、歩くことなく帰れた。


帰ってニュースを見ると、結局今日の停電はなかったらしい。