Internazionale Milano vs Schalke 04 @ San Siro, Milano

gowest_lookeast2011-04-05

ロンドンでも既にそうだったんだけども、思ってたよりも暖かい。というか、暑い。
ということで、持ってくる衣類の選択を完全に誤った。
最強防寒装備としては、上下のヒートテックで、ボトムは厚手のSugar Cane。上は長袖Tシャツ+ネルシャツ+ジャージ。
になるんだが、ヒートテックを着るとか、論外。ロンドンでも要らなかったし。
ぶっちゃけ、その気になれば日中は普通に半袖のTシャツでイケる。その上に羽織るシャツだけ持ってれば十分。
しかし、俺はインナーは長袖と7分袖をメインで持ってきてて、シャツも厚めのネルシャツメイン。本来なら薄手のシャツでいいんだけど、こっちは2枚くらいしか持ってない。あー、こっちメインだともっと荷物軽くなったのに。
ということで、どうしても汗をかいてしまうので、これが。着る前に臭いを嗅いで、
「まだまだイケる」
「けっこうキてるな、このシャツ」
という展開に陥りつつある。。。
どこかで洗濯したいかも。



さて、San Siroは、前に一度だけ来た事がある。その時に観たMilanの試合は確かCopa Italiaで、どっちかというとしょーもない試合だったのもあってか、San Siroで試合を観たという事実が残っただけで、あまり印象がない。
ただ今日、改めて見ると、San Siroはデカい。威圧感がある。外見の威圧感という意味ではBernabeuと双璧かもしんない。共通するのはすり鉢型ではなく、箱型の巨大スタジアムという所。とにかく傾斜が急だし、下からだと壁がのしかかってくるし、上からだと真下に向かって見下ろす感覚。
Camp Nouとか、そんな感じしないもんな。スタジアムの造りとしては、箱型の方が、俺は好き。
以前は16番のトラムでDuomoから一発で行けたってことは覚えてたんだけど、このトラムは途中までしか行かなくなっていた。試合の度に少なくない人数が使うのに。理解不能


ということで、San Siro、ゲートを抜けて中に入ると、凄いフンイキ。異様なフンイキ。こんなにフンイキのスタジアムに入るのも久々。
とにかく、クルヴァからの圧倒的な声と、まさにそこに居る者共の念としか言い様のないオーラ。
いやあ、戻ってきたなあ、と思った。ヨーロッパのサッカーに戻ってきたなあ、と思った。



試合はと言うと、開始早々。タテ1本が出て、Milito(選手紹介でも判るが、MilitoはInterの英雄だ。そりゃそうだよな。去年のMadridでの2ゴール)が反応。
しかし、前に出たNeuerがボックスの外にちょっと出た辺りで弾き出して処理した。
かと思いきや、このボールをStankovicがノートラップで撃ち返して、これが無人のゴールに。
開始1分。あっさりとInterが先制。これでInterが圧倒的に優位に立った。ハズなんだけども。


その後もポゼッションは取るが、ツメが甘い。法外な形での先制点の影に隠れただけで、後になってみるとMilitoもEto'oもSneijderも、実はキレが無かった。Maiconもほとんど目立たず、Cambiassoなんか居たのか?って感じ。
あとは、先制点が早すぎたのか、Interは全体的に気持ちが入ってないようにも見えた。ボール追えずに守備崩壊、って感じ。
Leonardはずっと前に出ずっぱりで、オーバーアクションと指笛で指示。


Schalkeの攻撃陣はヒジョーに良かった。9番のEduとか、初めて見たけど、めちゃくちゃ速いのな。ChivuとRanocchia(Lucioは不在だった)は、9番を全く捕まえられなかった。
あとはなんつってもRaulでしょー。相変わらずバイタルエリアの使い方が死ぬほど上手い。
(初めてRaulにぶっとんだのは10年以上前の、FigoがBarcaに居た頃のCamp NouでのクラシコTV中継。一度、先頭で仕事してから。戻ってサイドに流れて視界から消えて、最後に飛び込んでゴツいゴールを決めたんだ。俺は当時からBarcelona側だったが、敵ながら天晴れな奴だと思った)


2回先行しながら、追いつかれて2-2で前半折り返し。
3点目のRaulのゴールがエグかった。真ん中でパス受けて、そのまま中央突破で蹴りこんだ。
これぞRaul、というゴールだった。


あれはキツいゴールだったと思う。Interにとっては。
その後も9番とRaulにいい様にやられて、30分以上残した時点で2-4になったところで、席を立つInteristaが出てきた。
長友がサイドラインに立ったのが残り15分。それと同時にダメ押しのダメ押し5点目失点。これで帰る奴、ゾロゾロ。長友ははの直後にMottaに変わって入る。要するにZanettiが上がって、そこに入る感じ。
長友は、悪くなかったと思う。ただ、こういう投入のされかただと、そりゃ前に出るしかないので、ほとんどサイドハーフ。以前、安田理大がこういう使われ方をしていたが、まさにそういう形。だけど、これってやっぱり使い道としてはおかしいと思う。
長友佑都の一番良いところは、70分サイドを走り続けて、さらに残り20分も走り続けることが出来るってことで、これによって長友自体も最後までアタックできるし、最後のなにがなんでも1点取る攻撃のための交代枚数を他に回せる、ってところなのに。これだと長友のいい所を半分しか生かしてない。戦術理解度が不十分だからスタメンで出られない、って言われりゃそれまでだが。


対するSchalkeの22番、内田篤人はスタメンでフル出場。立派だった。あの中にいて全然恥ずかしくないプレイだった。序盤、右をスルスルと上がって、キレイなクロスを入れて、Raulが抜けたRaulのダイビングヘッドにドンピシャだったんだけど、残念ながらこれはワクの外。Raulのミス。本人も自覚してたらしく、倒れこんでピッチを拳で叩くRaul。その後も、何度も機を見て右から攻撃参加。日本人とかそういうのを除外して見ても、内田にはいい点を付けられると思った。
あとは、途中出場の長友と2人でピッチに立っているのを見て、
「ああ、この場に日本人が2人もいるんだ」
と、ちょっと胸がアツくなった。
だってこれって、欧州8強で、4強を決める試合だからね。これって物凄いことだ。


2-5でタイムアップ。これで来週はアウェイで4点差で勝たないといけないInterはめちゃくちゃに相当厳しい、というか絶望に近い。
正直、戦前はInterが普通に勝つと思ってたんだけどな。意外な結果と、意外なスコア。
ということでSchalkeは、Chelsea vs Man Utdの勝者と当たる。おそらく。


裏のMadridでの試合は、4-0でSpursを粉砕。これも驚きのスコア。しかし、これでもう1つのSemi-Finalがエル・クラシコになる可能性が高まった。
と、同時に来週Englandに入って、さらにその後にまたSpainに戻るけど、そこからさらにEnglandに戻ることはなさそうだな、と。Spursが残れば、LondonでのBarca戦(BarcaがShakhterに負けるなんて有り得ない)は行こうと思ってたけど、その可能性は極めて薄くなったので。