El Clàssic @ Barcelona

朝、スタンド売りのスポーツ紙を覗く。
Mundoは、"!Que viene!"=「ついにその日だ!」って感じ?
そして、俺様の好きなSPORTは、一面の巨大エンブレムの上に
"GUANYAREM!"
どうみてもカステジャーノの語感じゃないね。調べてみると案の定、カタランだ。googleで引くと、
「勝つ!」



さて、キックオフは22:00。15分前に出てRamblasの裏の適当な、とは言ってもゲロ混みのパブに入ってどうにか場所を確保。

スタメンは、VV、Abidal、Pique、Puyol、Alves、Busquests、Xavi、Iniesta、Messi、Cesc、Alexis。
これだけでは4-3-3か、3-4-3かワカランがキックオフの時点では4-3-3だった筈。Pepは無難な布陣を選んだ。ファンとしては一安心。
Cescが偽CFに入ったところは、Levante戦と同じ。


これを迎え撃つ悪の帝国は春の対戦で使ったトリボーテを捨てて、より攻撃的な4-2-3-1。
Benzamaの1トップでトップ下にOzil、左右にCRとDi Mariaを置いた。
底にAlonsoと、Lasがダブルで入る。明らかに後者が潰し屋。
Marcelo、Sergio Ramos、Pepe、Coentrão。


ゴール裏のコレオグラフィと、白いスタンドに囲まれて、キックオフ。
ところが、開始早々にVVがキックミス。VVは世界でも有数の足を使えるGKなんだが、思いっきりOzilにプレゼントパス。
えええ、マジですか。
一度はシュートを弾き返すも、こぼれ球をBenzemaに押し込まれて、開始1分もしないうちに失点。要するに1-0からキックオフした同然。まじっすか。


Barcaとしては春よりも1枚少ないピボーテの所をどう攻略するかがカギだったと思うが、プレスをかけてきた相手にこれが意外なほどボールが回らない。15分あたりだったかの表示で58%しか取れてなかった。普段なら少なくとも65は取るところで58というのは明らかにプレスの影響。
見た目にはさほどハイプレスだとは思わなかったが、要所で効果的にかけていたということなんだろうか。(しかし後半は明らかにプレスが落ちた)


そんな膠着状態の中、Messiが丁度自陣に入ったあたりからドリブル発進。グイグイ前に進んで、前のAlexisにスルーパス。通ったものの密集でRamosとPepe(or Las)に寄せられて、うわこれはキビシイ、と思ったがここでAlexisが仕事をした。
若干バランスを崩しながらも右足シュート。
Casillasの読みとは逆にファー寄りに蹴った。一歩遅れたCasillasの手は届かず、ネットが揺れる。1-1。大歓声に沸くパブ。
ハイプレスに苦しんで、1-0折り返しはちょっと嫌な感じだったので、前半追いついたのは大きかった。


さて、1-1ならもう負けは無さそうな雰囲気、ということで臨んだ後半、早々にラッキーゴール。
XaviのミドルがMarceloに当たって、威力は全然無いながらも、Casillasの逆に飛んだボールはポストギリギリでゴール。幸運もあったが、あそこで撃ったXaviへの御褒美。帝国には最初のゴール以外にツキもなかった。30秒で先制した時点でトリボーテに切り替えて守り倒すというオプションもあったとは思うが。(実際、俺は「オイオイ、せっかく4-2-3-1で始めてくれたのに、こっからドン引きになるんじゃねえだろうな」と思った)
1-2。これでイケる気になった。


トドメは66分。右からAlvesが低い弾道のクロス。
真ん中でMessiが潰れて、ファーから飛び込んだCesc(そうだ、やや後ろからの飛び出しはCescの十八番)のダイビングヘッド。パブの中に小学生くらいの"4 FABREGAS"がいたので、その子とハイタッチしながら大絶叫。
あれはシュートが正面に飛ばない限り、哀れなCasillasにはノーチャンス。


これで1-3。残り25分で2点差。
悪の帝国は気持ちがほぼ折れたと思う。失点直後のAlonsoの何とも絶望的としか言い様の無い表情(ああ、またやられちまうのかという様な)を見て、勝利をほぼ確信。


そんなにめちゃくちゃに圧倒したという印象はないけれど、きっちりやることをやったBarcaが完勝。
印象に残ったのはなんといってもVV。開始早々のミスにもまったく怯まずに、その後も全て丁寧に繋いで蹴った。あれはある種、感動的ですらあった。


終わったあと、RamblasのEspanya広場寄りにいくと、いつもの通り、ちょっとした騒ぎに。


明日は帰国便だ。