さらば、母なるロシア。

gowest_lookeast2013-10-03

パッキングしてから荷物を置いて11:30くらいにチェックアウト。アリクは居なかったけど、夜会えるかな??


なにはさておきStolleに行ってランチにパイを食う。魚(たぶんタラ)と、マッシュルームと、アップルパイ。マッシュルームはかなりイケたかも。


で12:00過ぎくらいにHermitageへ向かう。毎月第1木曜は入場無料ということで、これがルーブルとかだといつも果てしなく混んでるのでどうだろうかと思ったが、まったく行列無し。ちょっと拍子抜け。
普通にチケット窓口に行くと数人いるだけですぐにチケットを貰えた。当然タダで。


感想は。
さすがにでかいな。Hermitage。4時間ほぼぶっ続けで歩いて疲れた。
絵は、まあ、ああピカソか、みたいな。なんでSt.Petersburgまで来てスペイン人とかイタリア人(ダヴィンチもあった)の絵を観ないといけないのか判らん気もしたが。
ていうかいつも思うが、作者と年代と一緒に時価も書いて欲しいよな。それが一番わかりやすいじゃん。ああ、やっぱダヴィンチは高いな、とかさ。モネはこれくらいか、とか。
じゃなければせいぜい
「でかいな!この絵は!!」
みたいな超絶バカな感想しか持てないし。


だってさ、モナリザなら「おお、モナリザか!」と思うけど、それでもそれだけだろ。確かにダヴィンチの絵は上手いと思うけど、だからどうしたという話で、例えばモナリザ自体は普通のおばちゃんっぽい女性が薄笑いを浮かべてるだけの絵としか思えないんだが。
ピカソもそうで、まあゲルニカ級になるとさすがに伝わってくるものがある(あれはデカいしw)けどさ。


ちなみに他にあったのは、マティスゴーギャンセザンヌ、モネ、ルノワールルーベンスあたり。ロシアの画家とか知らんしね。そういう意味では、すぐそばのRussian Museumとか、MoscowのTretyakovの方が遥かに揃ってたんじゃん。


ただ、あのアジアの展示はけっこう興味深かったな。
敦煌とかクチャ、トルファンあたりのものもあったりして。チベットとかモンゴルのタンカもあったし。日本のものも少々あったがあれは明らかに大したものではなかった。
あと、"Western-Xia(982-1227)"というのもあったんだが、あれは西夏のことなんだろうか。地域的にはあって全然おかしくないが。後で調べてみよう。


出ると17:00ちょい前だったんで、とりあえずダメ元で再度Stolleに行って見ると、まだアップルパイが買えたので今度こそ最後だわ、と思いつつ1つ買って、スタバに持ち込んでもぐもぐ。美味い。美味すぐる。
20:30くらいにスタバを出て、CTOKMAHHで少し食べ物を買って、前のピロシキ屋へ。遅かったのかボルシチはもう無かった。残念。チキンのスープと、ポテトのパンケーキと、マッシュルームのピロシキでシメ。


あー、終わっちゃったなー、とか思いながらチンタラとホステルまで歩いて、荷物拾う。アリクがいたので握手して出る。お姉さんにもバイバイ。
メトロでVitebskへ。22:30くらいには着いてしまった。やけに古めかしい、それこそソ連的な駅であった。待合室とかすごい暗いし。


早々にプラットホームの表示が出たので、40分前くらいに行って見ると、もう乗れた。中に入った瞬間、一瞬「えっ?!」とか思ってしまった。なんと片側3段ベッドのコンパートメント。変則やん。最上段は既に倒されてて、中段が座席の背もたれを持ち上げて作るタイプ。で、車両がこれまたソ連的なフンイキ満点。基本的にOdessa行で俺が乗り込む最後の車両だけがBerlin行。途中で切り離されて、恐らくどこからか(Moscowかな?)来るBerlin行と合体するんだと思う。
ホームに出て何枚か写真。物凄く暗いので、よく撮れないんだけど。前の方にはやっぱりplatzkartが何両か繋がってるwあれももういい思い出だww(左を傷めたのを除けば。まだ痛いが、駅まで背負ったら、St.Petersburgに着いてホステルまで背負った時よりも、今日の方がかなりマシになってはいる)
23:59定刻出発で、結局同室はなし。俺の独占。隣のコンパートメントもそんな感じだし、最後までこれならかなり嬉しいんですけど。


中は片側ベッドで、もう片側には窓側に1人用の座席。通路側はクローゼット。その間がテーブルだけど、これを持ち上げると洗面台になる!!すごい。あの北京からの列車の高級軟臥ほどじゃないにしても、手洗いは可能なのである。飲める水ではありえないが。
シーツは今回もタダ(というかチケットに含まれてたんだろう)だったらしい。



P.S.
書こう書こうと思いつつ忘れていたが、ロシア人は信号を守る。かなり律儀にドイツ人並みに守る。
これも社会主義自体の名残なんでしょうか。


P.S.2
ロシア語はラテン語と共通の単語がけっこうある。まあこれは欧州の言語なら多かれ少なかれあるんだけども。
メトロや鉄道に乗ると明らかに「ぱさじぇろ」という呼びかけがあるし、シャワーは「どぅーしゃ」と言うのだ。おそらく。
まあロシア自体、ビザンチンの影響が大きければそれに比例してラテン語の影響もあるだろうし、なんといっても結局表音文字の言語なので、新しい言葉が生まれた場合、そのまま同じ音、意味で通じても全く不思議じゃないのだ。