晴れてましたね

昨年の歴史的なファイナルの結末を途中で睡魔に負けて見逃してしまったので、という訳でもなく、夜にアイロンかけながらTVを点けると丁度1セット目が始まったところだったので。
名前だけで見ると、Federerが圧勝しそうで、実際に第1セットはFedererが何度かセットポイントを掴んだのに対して、Roddickはしのいでしのいで迎えた最初のセットポイントを一発で決めた。Federerが先に決めていたら、3-0で終わった試合かもしれない。
第2セットは、逆にRoddickがセットポイントを握ったところで前に出て、オープンサイドに決めれば2セット連取になった筈のバックハンドのハイボレーを痛恨のミス。結局タイブレイクをFedererが取って、1-1。
しかし、あのハイボレーが決まって2-0になっていたとしても、Roddickが勝てたかどうかは疑問。


その後、1つずつセットを取ったものの、Federerはタイブレイクを取っただけなので、実質的にFedererがブレイクしたゲームはゼロ。流れはRoddickにあったようにも見えたんだが。


ファイナルセットは、なんと30ゲームまでやって、ここでFedererが唯一のブレイクで16-14。
ブレイクゲーム無しで淡々と進むので、ゲームそのものとしてはそれほど見所があるものではなかった。


なお、コートサイドには4人の伝説のチャンピオン。(ついでに解説席にはMcKenroe)
SamprasとBorgはともかく、Rod Laverとか、Nastaseって、シューズな名前でしか知らないんですけど。(それにしても、Borgのオトコ前具合は、恐ろしい程)


しかし、それにしても、一番感じ入ったのは、ゲームとしての面白さはともかく、あれだけの死闘の後で、恐らくグランドスラムの中でも最もステイタスが高いであろうウィンブルドンのタイトルホルダーとして名前を刻み損ねた失望感というのは途轍もないものだと思うんだが、試合終了数分後のスピーチで
「Pete、勝てなくてごめんなさい」 (寝る体勢に入っていたので英語で何て言ったのか、全く聴いてなかった)
と言えてしまうRoddickは、凄いというか、アメリカ人というか。。。
このPete Samprasに対する「ごめんなさい」にはいくつかの意味があるんだろうけれど、それをユーモアを込めてスピーチできるってのは凄いことだ。



「カブールの燕たち」ヤスミナ・カドラ
「一号線を北上せよ」沢木耕太郎
男装の麗人川島芳子伝」上坂冬子
「本の読み方 スローリーディングの実践」平野啓一郎
対岸の彼女角田光代
「吉原手引草」松井今朝子
「警官の紋章」佐々木譲
「BBB 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅」竹田聡一郎
君のためなら千回でもカーレド・ホッセイニ
「輝ける闇」開高健
「ワンちゃん」楊逸


今回は面白い本が多かった。とりわけこないだ読んだ、「千の輝く太陽」もそうだけど、カーレド・ホッセイニはもっと知られていい作家だと思われ。