行くべきか

テレビは朝から小泉靖国参拝の件ばかり。こういう国で、こういうマスコミだ、というのは判ってはいても、うんざり。


この件については、小泉が公約に掲げた上で総裁・首相になった時点で、半ばどうしようもないと言えば、どうしようもないんだが、今日テレビを見てて思ったこと、自分なりの考えを纏めると、


1.原則として、戦没者に追悼の意を捧げるのは無問題。
2.しかし、参拝するかしないかは個人の心の問題である、と言える、あるいは解釈できるのは市井の人々だからであって、首相が公人の前に私人としての論理を持ち出すのは笑止千万。行く論理としては、「公約したから行きます」しかないのだ。そして、その公約を承認したのは、日本国民であり、どう控えめにみても、選挙区民である。
3.その反面、小泉はいっその事、靖国の前まで行った上で、「中韓の圧力を受け、国益を損ねるので、公約違反ではあるが、不本意ながら参拝を止める。しかし戦没者への追悼の気持ちは変わらない」と言い切れば面白かったとは思う。それでこの問題が孕むいくつかの問題点が、完全に浮き彫りになり、中韓との認識の一致が図れるならば、それはそれでいいじゃないか。今のように、それぞれの内向きだけであーだこーだ言ってても仕方がない。少なくとも靖国のどの部分が問題で、どの部分が問題ではないのかさえも、日中韓の間では共通認識がなく、現時点では感情問題になっている面が大きすぎる。
4.では、俺個人の意見として、小泉は参拝するべきだったのか、するべきでなかったのか、のどちらかと言うと、参拝するべきではなかった。理由は簡単。これは個人の心の問題であったとしても、参拝というのは形式でしかないから。であるとすれば、参拝という形式で国益を損なうのは得策ではない。得るものよりも損なうものの方が大きいであろう。
5.A級戦犯については、靖国分祀なんか認めないだろうし、宗教法人としての靖国の解体もできっこない。この問題の解法としては、靖国とは別個に、中韓に口実を与えないような形での国立の追悼施設を作るしかないのだ。靖国靖国で、今の形態のままの存続で結構。と、一旦考えたんだが、追加。ソウルでも北京でも重慶でもいいんだが、日本が金を出して、「国外に」追悼施設を作るというのはどうだ?対象は、日本人も含めた、戦没者。場所の選定が問題になるが、東アジアなら、飛行機使えば8/15の日帰りは可能だろう。恐らく各国それぞれに施設がある筈なので、それとの兼ね合いもあるだろうが。
6.安部は4月に参拝を済ませたことで、総裁選の争点から外そうとしてるらしいが、そんなことで争点から外させるほど、この国のマスコミは、あほなのか。また来年の8月に、こんな騒動を繰り返すのか。
7.参拝公約自体は、元々は遺族会の支持取り付けから端を発したらしいんだが、参拝する/しないなんて下らない形式に拘る遺族がどれだけいるんだろうか??
8.それにしても、石川梨華のボンデージ衣装には萌えた。映画館に見に行くべきなんだろうか。