フジロックフェスティバル@苗場スキー場

スキー場に行くのは人生で2回目である。
最初に行ったのは、学生時代だが、生まれて初めてスキーを履いた5分後にはリフトに乗せられて上まで連行され、ほとんど何の指導も受けずに2時間くらいかけて泣きそうになりながら下りて行った記憶がある。もう2度とスキーはしないと、その時硬く心に誓った。


日本の夏、ロックの夏。夏フェス。
俺は、こういう色んなのがごっちゃになって出てくるのはあまり好きではない。時間の関係上、フルサイズでのショウにならんのが一番嫌だ。ということで、余程出演者の組み合わせがよくない限り、あまり行きたいと思ったことはない。そもそもフジロックは行くだけで一苦労だ。ということで、今までに夏フェスではPrimalsとBeckが来た時のサマーソニックにしか行ったことがない。そもそも連れがおらんとツライやろ。これ。


フジ初参戦の理由は、なんといってもCureなわけで。これまでつくづく縁がなかったこともあり。
アジアツアーが決まった時点で、とりあえず早めの夏休み設定にして香港までは行くぞ、と。
問題は日本で、金曜日の苗場というのはけっこう萎え萎え。東京での単独公演を期待したが、そういう気配もなく。
ただ、ヘタすると生で体験できるのは最後のチャンスかもしれないと思うと、唯一の日本公演を見逃すのもナンだし、タイムテーブル発表されるとCureはトリで開演予定21:30。
ならば新幹線を使えば現実的だし。ってことで、決行。


朝、早めに出て、東京駅のコインロッカーに荷物を突っ込んでから出社。
わらわらと仕事をやってから、なんと幸運なことに今日は午後から東京駅そばで来客イベント。これに途中から顔を出してから、新幹線に飛び乗って越後湯沢へ。車内は泊りがけ装備のフジロッカー多数。俺は滞在数時間なので、最低限の防水防雨アイテムを入れたリュックのみ。(幸いなことに、夜中まで月も見えるいい晴れだった)


駅からシャトルバスで苗場へ。
谷に下りていくと、各ステージの照明と、ステージに群がる数万人のフジロッカーズが見えて、おお、来たぜ、って感じ。
入場して、ふらふらしてると、時間が押してたらしいMuseから始まったので、Green Stageへ。


ずっと思ってたんだけど、Museって、Queenみたいだよな。大仰でドラマティックなメロ。
恐らくイギリスでの集客は、Muse>Cureなんだろうけど、業界の立ち位置的にはCure>Museだよな。じゃないとMuseがトリになる筈だし。
Museに関してはお目当てのStarlight(そう、夜空の下でStarlight!)の後からは、Tシャツ買いがてら移動しながら聴く。

Tシャツ買って、トイレ済ませてから、Green前方へ。モッシュピットにもまだ入れたが、あえてその後方柵の前で待つ。New OrderをBGMにして、ステージセッティング。ひたすら待って、暗転したのが21:45。


スモークが焚かれて、フンイキ満点の中、"Tape"が流れ始めてキター。
Simonが出てきた後に、Robertのシルエットがスモークの中に見えた。

待つこと苦節18年、遂にCure降臨。"Tape"にギターが被さって、こうなるとファンなら誰もが判っている通り、"open"でショウ開幕!!
"Fascination Street"の後に、早くも"From the edge of the green deep sea"!!!!! こんなに情けなくて狂おしいラブソングがあってええのか。
いやあ、凄いなあ。Cureのライブだよー。


それにしてもRobertの膨張ぶりは、思ってた以上に凄まじいものがあり、ほとんどマシュマロマンである。首は顎と一体化してほとんど見えない。腰回りも、どおおおんとぶっとく、ヘアスタイルをボーズにすればイギリスのどこにでもいるデブの色白オッサンである。黒い長袖シャツで恐らく汗ビッショリだった筈だが、これは最後まで脱がなかったwww
かなり頻繁にギターを変え、"Friday"とかでは12弦のアコギを抱える。なんか、意外な感じ。演奏は皆うまい。もしかしてライブではドへたじゃないかしらん、とか思ってたんだけども。
ただ、構成的にkeyboardがないのはちょっと寂しい。"The Walk"とか、特に。


一番凄かったのは"The Kiss"だったと思われ。なんか永遠に続きそうな轟音の中で、思わずイキそうになった。
本編ラストは"End"で、ぜってー演って欲しかった"Why can't I be you"はアンコールで。ただ、これRobertはギター持たずにボーカルだけやったんよね。ちょっと残念。
2回目のアンコールはあまり好きではない"Boys don't cry"で終了。
Robertが軽く微笑みながら、「23年後にまた会おう」と言い残してステージを降りたのが24:10。


正味2時間30近くってことか。90分で終わったらどうしよう、とか思ってたが、結構演ってくれたな。
山の中なので、さすがに寒い。俺はTシャツで耐えてたが、防寒装備万全のフジロッカーも多数。まあ、彼らは泊まるんだろうが、俺は夜行バスで東京に帰る。
バスに乗る前に屋台エリアをちょっと除いたが、けっこう楽しそう。つーか、ほんとうにフェスティバルなんやね。ピース&ロックンロールって感じ。



まあなんだ、これでもうライブに関しては思い残すことはないな。
リアルタイムに体験したバンドでどうしても観たいライブは全部見たと言える。
Roosterz, Street Sliders, Prince, Julian Cope, Rolling Stones, Stone Roses, Paul Mcartney, Oasis, Blur, Primal Scream, Paul Weller, David Bowie, U2, そしてCure。


我が人生に悔い無しwww



Knights Of Cydonia
Map Of The Problematique
Hysteria
Supermassive Black Hole
Butteflies and Hurricanes
Feeling Good
Invincible
Starlight
Time Is Running Out
New Born

  • encore

Plug in Baby
Stockholm Syndrome





open
Fascination street
From the edge of the deep green sea
Kyoto song
Hot! Hot! Hot!
alt.end
The walk
The end of the world
Lovesong
Pictures of you
Lullaby
Inbetween days
Friday I'm in love
Just like heaven
If only tonight...
The kiss
Shake dog shake
Never enough
Wrong number
One hundred years
End

encore1
Lets go to bed /Close to me/Why can't I be you

encore2
A forest/Boys don't cry