史上最大のトラブル

gowest_lookeast2005-04-21

大変な一日だった。まさにWhat a day!!!


バンビエンへの移動の途中、事故に遭遇。
ミニバスが谷の底に落ちてて、俺らのバスが事故現場に着いた2台目のミニバス。
俺らのバスもそうだけど、先着してたミニバスもファランバス。
問題のバスは深さ50mくらいの谷に落ちてて、人間の引き上げは終わってたんで、多分事故の後1時間は経ってたと思われ。

俺が見たのは3人の遺体と、4人のけが人。そのうち1人は、辛うじて歩ける状態だが、残りは横たわってうめいてる。被害者はぜんぶ中国人。

先着してたファランのグループは、「大丈夫か? しっかりしろ!」モードで対応中。
とにかく、こいつら病院に運ばんとヤバイやろ、ってことで歩ける一人はともかく、残りの生存者をどうにか持ち上げて車に乗せることに。
ファランが持ってたシーツを担架代わりにして載せるんだが、腰とか背中を痛めてるんで、載せるだけでも大変。
どうにか3人を車に載せて、病院に行かせる。


ここで、俺に事件ボッパツ。俺のカバン、ないがな。


ずっと肩からかけてたんだけど、生存者を運ぶときに邪魔になったんで、道路脇に置いといたんだが、これが、ない。。。。 あー、誰かに持っとくように頼めばよかった。
周りのファランに聞いたら、「そういえば、カバンあったけど、ないな」
可能性としては、さっき載せていった車にドサクサにまぎれて載せられたか、あるいは野次馬ラオス人(20人くらいいた)にパクられたかのどっちかだが、後者だとシャレにならんぞ。
パスポートとクレジットカードと現金ほとんど入ってたやん。

そもそも後者だとすると、もう打つ手ナシなんで、車に積まれて行ったと思うしかない。
つーことで、俺らの車も出発。
先着してたファランバスは、搬送に使ったんで、あぶれたファランが10人くらい。俺らのバスに乗れるだけ乗って先に進む。
1時間くらいでカーシーの街に着く。ただ、ここには病院ないんで、搬送先はバンビエンとのこと。(ドライバーも大して英語通じないんで、これだけの情報を把握するのも大変)


一応、ポケットには$100近くはあったんで、最悪でも2〜3日は大丈夫だよなあ。とか思いつつ、バンビエン着。ソッコーで病院へ。
で、女医さんがいたんだけど、案の定、ここでも英語が通じずに一苦労。
最初はどうやら生存者の友人と思われたらしいんだが、そうじゃなくて事故現場で運ぶのを手伝っただけで、その時カバン無くしたんで、生存者を運んだバスでカバンも運ばれてないか、探しに来たんだ、ということを伝える。(今、考えると、よく伝わったな。コレ。)

すると、どうやらその車、そのまま首都のヴィエンチャンまで行っちゃったらしい。マジかよ〜。もう、崩れ落ちそうになる。
ただ、バンビエンのこの病院には生存者一人だけいて、彼女もヴィエンチャンに運ばないといけないんで、救急車が来るのを待ってると。その車にスペースがあれば、一緒にヴィエンチャンまで行っていいよ。ってことで、女医さん、話がわかるじゃないか!

ただ、救急車が来るまでまだ1時間以上かかるということなんで、ヴィエンチャンに着くのはどう考えても夜遅い時間。まあ、そんな事も言ってられないよな。なんつってもパスポートだぜ。

で、しばらく待ってたたら、ちょっと状況に変化。
ヴィエンチャンまで行った車には、どうやら一人ファランが付き添いで乗ってたらしく、彼からのメモが届いた。厳密にはファランじゃなくて、マレーシア人なんだけど、華僑で中国語が話せるんで、通訳代わりに乗っていったらしい。
彼からのメモは現場に残った友人宛てのメッセージで、彼の連絡用メールアドレスがあったんで、とりあえず、そこに俺のカバンがあったかどうか、メール打っとく。


そんでさらに待つことしばらく。救急車が来た。
ここでもう一つ新展開。救急車と一緒に、中国大使館員が一人、ラオス保健省の役人が一人。
ラオス保健省の役人は、おばちゃんで、女医さんといろいろ話した後、俺の所にやってきた。
そこで事故現場にいたのは俺だけだったんで、事故後のことしか知らないながら、状況を説明して、ついでに俺の荷物の事を説明。英語バリバリに通じて助かった。そんで、このおばちゃんイイ人で、俺が困ってると言うと、「そんじゃ探してみよう」っつって、ヴィエンチャンに何本か電話を入れたら、あら不思議。
しばらくしてどうやって連絡取ったのか、例の搬送に使ったミニバスに繋がって、どうやらそれらしいカバンがあると。しかもそれは今バンビエンに戻る途中で、21:00くらいにはバンビエンに着くだろうと。


本当に俺のカバンかどうかは確定できなかったんだけど、とりあえず俺はバンビエンに残って待つことにした。救急車はヴィエンチャンに向かうんで、おばちゃんにお礼を言って別れる。


ともあれ、バンビエン1泊は確定なんで、宿を確保してバスをひたすら待つ。
21:30くらいにバスが戻ってきた。やっぱりあのマレーシア人の男の子だ。
そんで、おれのカバン!!!

ぐはー。一時はヴィエンチャンの大使館で再発行かと思ったが、よかっただよ。
ゆっくりメシ食って、ねる。