読みも大事

gowest_lookeast2006-07-23

朝のバスで南寧へ。なんか、妙にデラックスなバスで、なんと3列シート。しょぼいながらも、水のボトルとパンまで付いてて、こんなん中国で乗るのは初めてだったんで、ちょっと驚いた。


5時間で南寧着。
しかし、南寧に関しては来る予定なんてなかったので、全く情報がない。とりあえず、街なかのターミナルに着くかなあ、と思ってたら、高速降りてすぐにターミナルがあって、そこで止まった。
ううむ。とりあえず、このターミナルからの昆明行を探してみるも、無い様子。成都行と重慶行は、ある。
そんじゃあ、駅まで行ってみるか、ってことでまずは地図を買う。(地図さえないのだ!) 


さて。ここであったのが地名、道路名が漢字のみ表記のもの4元。漢字とアルファベット併記のもの8元。迷わず併記の方を買う。


中国に関して、西洋人に比べて俺らが圧倒的にアドバンテージがあるのは、漢字を理解できる点なんだけども、ディスアドバンテージが1つだけあって、何かというと、読みが判らんという点である。
日本のガイドブックを持っていくと、地図は漢字で書いてあって(しかもたいてい、日本の漢字で、これは現代中国の簡体とはかなり違うことがある)、例えば"人民路"と書いてあると、我々は素直に「じんみんろ」と読む訳だが、こっちでは"れんみんるー"と読む。
(英語同様に厳密にカナ書きはできないが、あえて書けばこうなる)


で、これが英語のガイドブックだとどうかというと、まず漢字はナシで、"Renmin-loo"あるいは"Renmin Rd."と書いてあるハズ。
で、これがどういう時に困るかと言うと、道や行き先を尋ねる場合、日本読みで言ってもまず理解して貰えない。書けばなんとかなるけど、紙とペンを出して、書いて、ってやるのがまどろっこしい場合は多々ある。


まあ、そんなんしゃあないやん。日本には日本の音読みがあって、俺らはそれで生活してるんやもん。
というのもあるが、ここで思ったのが、韓国。
少なくとも20年くらい前までは、俺らは韓国語も日本音で読んでたんだよな。
かつて"李承晩(いすんまん)"は、「りしょうばん」、"金大中(きむでじゅん)"は「きんだいちゅう」。でも、今は"盧武鉉"を「ろむげん」とは読まないと。
これ、何で固有名詞の日本音読みをやめて韓国読みにしたのか、理由はよく覚えてない(相互の読みを合わせたんだっけ?)んだけども、韓国語でやって混乱してないんだから、中国語でもできるんじゃねえの。つうか、そうするべきだろ。


困るんだよな。これ。旅行者としてだけじゃなくて、第三国人と話す上でも、"胡錦涛"という単語(あるいは"毛沢東”でもいい)は、日本読みでは通用しねえんだよ。
今しらべたら、胡錦涛はHu Jingtaoらしい。しかし、これが、すっと出てくる日本人がどれだけいる?? 
いや、この単語がどれだけ出てくるかっていう話じゃなくてさ。実際、何かと不便なことが発生することがあるってことだ。しかも、今みたいなインターネット時代になると、その度合いは増えることはあっても減ることはないってことだ。
で、韓国語の固有名では混乱なく使えてるんだから、もう中国語も中国音で読んでいいやん。不都合ないやろ、と。


まあ、Mcdonald'sが、"まくどなるど"として定着しちゃってるのも何だかなあと思うけどさあ。(あれは会社側の問題でもあるが)




と、話が飛んだが、地図を買ったんだ。8元で。
で、ついでに売店のおばちゃんに、ここはこの地図でドコなのか、尋ねてみると、市街地図からは、はみ出た所にあった。。。幸いなことに、ここのターミナルから火車站行の市バスがあったんで、このバスで駅に向かう。
車窓から見えるのは桂林(ぐいりん)より断然デカイ街で、さすがに省都。桂林にもビルは沢山あったけど、較べ物にならん。


さて、駅に着いて、チケット売り場へ。ここから昆明(くんみん)に向かう電車が1日2便あるのは知ってたんで、紙に書いて窓口に出すも、硬臥も軟臥も今日明日は没有。硬座なら明日は有。
えええええ。硬座かよお。乗った事ないんだよおおお。キツいらしいんだよおおおー。でも、これ以上時間を無駄にはできないしいいいいぃぃ。。。
仕方なく、明日の硬座を買う。南寧(なんにん)発18:10の、昆明着翌朝8:13なんで、14時間だ。
一晩ならなんとかなるだろう。(なるのか?)



駅前でテキトーにホテルを探すと、懐かしのベトナム文字がチラホラ。ちょっと南下すると、もうベトナムなんだあ、と実感。