気恥ずかしいこと

gowest_lookeast2006-08-03

いったい、何人くらいの人がこのブログを読んでいるのか、よく判らないのだけど。
元々は自分の記録に残そうと思って、だらだらとまとまりもなく書き始めたものの、公開してちょっと後悔気味なのが、迂闊に恥ずかしい事をかけなくなってしまったという事がある。
(それともう1つ。どうしても記述が説明的になってしまう事。要するに俺も読む人を意識しているということです)


たまにブログを読み返すと、ああ、こんなことがあったな、と思い出すこともあってこれはこれで文字に残しておいてよかった、と感じるのだが、これと同時に酷い文章だな、と感じることも多々ある。言い訳をすると、外で書く場合には時間の制約で、下書きも推敲もほとんどない、一発書きのようなものなので仕方がないと言えば仕方がないのだが、もうちょっとどうにかならんか。



さて。話を戻して、ちょっと気恥ずかしい事を含めて。



重慶には2泊くらいはしようかと考えてたんだけど、実は大したものもないのと、三峡下りに思いのほか時間がかかると知って、1泊しかしないことにした。フェリーは20:00発なので、荷物だけ置いてチェックアウト。


重慶は、長江とその支流が交わるところに出来た街で、とにかく坂が多い街であった。市街地は三方を川に囲まれている上に、急な斜面にあることもあって、恐らく飛行機が出現するまでは戦略上には、攻略が非常に困難な都市であったろうというのは、容易に想像がつく。
昨日、バスに乗っていたら、七星岡(本当は山かんむりに岡)というところで、昔の城壁らしきものが残っている箇所があったので、歩いて行ってみることにした。もっとも、それがいつの時代のものかもよく判らなかったのだけど。


歩いていく途中に、ふと、ある看板に気がついた。
"抗日戦争時大韓民国臨時政府旧址"


国民党が重慶に移ったのは知っていたが、そもそも日中戦争時に大韓民国臨時政府なるものがあったことさえも知らなかったのだけど、通りからちょっと入った辺りにあるらしかったこともあり、興味を覚えて行って見ることにした。
建物の前にあった説明文を読むと、この大韓民国臨時政府は1919年に上海にて成立したらしい。日韓併合の1910年ではなく、ベルサイユ条約と同時期ということか。しかしこの"大韓民国"は、現在の大韓民国に繋がっているんだろうか?そこの所はよく判らなかったのだけども、ともかく重慶に移転したのは中国国民党だけではなかったとは知らなかった。


これは、恥ずかしいことではないのだけど、次が恥ずかしいことである。
ここ数年、旅先で記念に買うものがある。何でしょう。



マグカップ



しかも、



スターバックスの。



今や世界各地にあるスターバックス。知っている人は知っているが、各都市の店舗に行けば、ご当地限定のマグカップというものが売っている。
たぶん、初めて買ったのは、何年か前に行ったバルセロナだったと思うのだが、その後、訪れた街のものが気に入った絵柄があれば買うようになった。


もっとも馬鹿馬鹿しかったのが、去年のユーラシア横断の時で、なんと、俺は出発してすぐの上海で外灘の絵柄のマグを1つ。中間点のイスタンブールボスポラス海峡の絵柄の入った2つめのマグカップを買ってしまったのだ。
20オンスのかなり大きなサイズなので、2つ目を買った時にはさすがにこれはまずい、と思い、イスタンブールの中央郵便局にいって、日本に送ろうとしたのだが、窓口のおじさんに
「間違いなく割れる」
と言われ、自分なりにかなりクッションを詰めて梱包したつもりだったのだが、あれだけ自信満々できっぱりと言い切られると、こちらの自信がなくなってしまい、結局それからさらに3ヶ月、バックパックのスペースを潰して背中に背負って旅を続けた。
最後の北アイルランドで、半ばヤケクソのように3つ目のジャイアンツ・コーズウェイの絵柄の入ったものを買って、半年の旅で、都合3つのマグを抱えて帰国。ただ、ここまで書いて今気がついたのだけど、最初の上海、中間点のイスタンブール、最後のベルファストで1つづつ買ったのは、まったくの偶然なのか、無意識のうちにそうなったのか。



2月に中東を旅した時にも、乗り換えで滞在したウィーンのシュテファンスプラッツの絵柄と、ヨルダンのぺトラの絵柄の2つを買った。いま考えると、レバノンのも買っておけばよかった。何だったか覚えていないものの、買いたくなるような絵柄ではなかったということは覚えている。オマーンも同様の理由で買っていない。


ワールドカップのドイツでは、Mっちに「バカじゃねえの?!」と言われながら、ニュールンベルグ、ベルリン、ケルンのマグを買った。


いったい、我が家にはスターバックスのマグがいくつあるのか、よく判らないのだけれど、まだ持っていない街に行く友人がいたら、嵩張って迷惑なのを顧みずに、とりあえずお土産はスターバックスのマグカップで、と頼むようにしている。


ここまで書いて、ようやく今日の恥ずかしい話に入るのだが、
ハイ。今日は重慶のマグを買いました。
何がバカバカしいって、重慶は長江に近い中心市街地ではなく、ちょっと離れた別の大きな市街地にスターバックスがあるのだが、これもHPで調べて、通りの名前で当たりをつけて店舗を探すのである。もっとも、日本のスターバックス同様に、立地がいい所にあることが多いので、そんなに苦労することはないのだが。
この後、帰りに寄ることになる広州でも、きっと買います。


ということで、何人いるかわからないブログの読者の方、下記の都市に行くことがあるなら、マグカップを買ってきて頂けるとうれしいです。

パリ、アテネ、クアラルンプール、バンクーバートロントシドニーチューリヒジュネーブ