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20:30に帰宅。慎重にビデオを起動して追っかけ再生にて。(18:00から大崎で打ち合わせを入れちゃったんだよお。しかも俺が遅れて18:20からだったしw)


チリ、ベルギーとの対戦が決まった時点で、どっちかというとチリ戦の方が見たかったので、久々に大阪遠征も考えたんだが、お仕事の事情もあり現実的ではなく。


ピッチ入場直前の映像で、今どき有り得ない色に髪を染めた本田圭佑が映ったので、ちょっとびっくり。選ばれてたのか。しかも、長谷部までいるし。こっちはドイツで優勝決めて帰ってきたばかりの筈なのに。


闘莉王の負傷(またかよ。。。)で、センターに入ったのは阿部ちゃん。左が今野で右が駒野。長谷部と遠藤がその前で、2列目が岡崎、憲剛、本田だったらしい。おなじみ1トップは玉田。ということで4-5-1とかいいつつも、玉田、岡崎、本田の動きで4-6-0のトップレスにも見える。
前々から阿部ちゃんのセンターはピンと来ないし、今野も場当たり的な使われ方のような気もするし、なんだかなあ、と思ったが、今日のトップレスは物凄く機能した。


前方向への推進力のスイッチを入れたのは明らかに欧州帰りの2人。前向きに相手を振り切る力が段違い。この2人に触発されてチーム全体のベクトルは完全に前に向いた。チリは最初かなりタイトにディフェンス来てたがなんのその。
とりわけ本田圭佑は、縦横無尽。元々身体はあったものの、どちらかというと捌いていく方で、あそこまで馬力で持っていくタイプではなかったと記憶しているが。今日の本田のプレイは、ヒデの絶頂期(99〜01年くらい)を彷彿とさせた。それくらい素晴らしかった。


先制は、その本田のミドルから。GKが前に弾いた(これはGKのミス)ところを、きっちり詰めた岡崎が蹴り込んだ。
その何分か後に、カウンター気味の展開から、右サイドでボールを受けた青いシャツは、どう見ても中澤。え、中澤?!なんでお前がそこにいる??
しかも、この中澤らしき選手は、中澤らしからぬ見事なトラップから、ボールを溜めて中を確認して、かつ中澤らしからぬ見事なスルーパス。これを受けた岡崎がGKとの1対1を制して2-0。ビューティフル。


終始チリを圧倒した本日の中盤から前は満点。
長谷部のプレイを見ていると、オシム時代にあれだけ重用された鈴木啓太の出番はもうないのかも、とも思えたし、憲剛もミドルで存在感を示した。
課題は今野、駒野という左右のフルバックか。確実に守る、という感じでもなく、かといって積極的に前に出てシュートに絡むという感じでもなく。もっとも、その分を中澤、阿部が積極的に前に出ていた気もしなくはないが。
後は、これに中村俊輔という大駒を当てはめるとどうなるんだろう、という点。今日の試合だけを見るならば、俊輔を外す、という大胆な選択肢を持つ可能性も頭に入れておくべきではなかろうか。日曜以降の試合も、要注目。


いずれにしても、コンスタントに今日くらいのプレイが出来れば言うことないんだが。



P.S.
後でビデオで再確認したけど、チーム全体が前がかりになった影響もあるんだろうが、守備は相当あぶないシーンが散見。チリのフィニッシュの甘さに助けられたけど、W杯のシード国クラスのFWなら一発で仕留められたであろうという所も。