中国的電網事情などなど

今日は万里の長城に行こうと思ってたんだけど、天気が悪いんで、休養日として朝から洗濯してまったり。


そこで、長文になりそうだけど、つれづれなるままに書いてみる。


4月に雲南に行った時は、ほとんど見かけなかったんで、あまり期待していなかったのだけど、多少小さめの街に行っても(というかむしろ小さい街の方が見つかる)、大抵インターネット屋がある。
今の所、だいたい2元/時間。1元=約13円なんで、26円/時間。これは世界的に見てもかなり安い。おまけに、回線はかなり早い。ADSLの登場以来、日本の回線速度は世界有数で、おかげでちょっとワケワカラン国のネット屋に行くと、"High Speed"とかいいつつ、512Kみたいな所はゴロゴロあるんだけど、ここではストレス無し。
ただし、たまーに日本語サイトはブロックかけてアクセス禁止になっている店もあって、これにあたると結構ショック。www.google.comで日本語入力して検索かけても、検索結果自体表示されないんで、ドメイン云々じゃなくて、コードでブロックしている様子。どうにもならんかね。この場合は。


中国のネット屋の特徴は、とにかく地元の利用者が大半だということ。
インドシナ辺りだと、利用者のほとんどが外国人旅行者で、友人とのチャットだの連絡に使われてるんだけど、ここでは中国人がゲーセン代わり映画館代わりに使っている。
全マシンにヘッドセットが付いてて、VODでドラマとか見てるのも居れば、ゲーム一筋もいる。
昼になったら弁当売りも現れるし、カウンターではカップラーメンも売ってる。
多分、朝から晩まで居つづける奴は、いくらでもいるんだろうし、対戦型ネットゲームをしている奴らからはしょちゅう絶叫が聞こえて(「アイヤーッ、また死んだアルよ!!」みたいな)、ここも騒々しい。


まあ、10時間いても260円(おまけに会員になるともっと安い)と考えると、安いことは安いんで、ガキもいい年こいた大人もずっとゲームしてる。


ただ、レートとしては13円とはいいつつも、お金の実感価値からすると、俺的には1元=50円くらいで換算してはいる。
というのも、500mlのペットボトル飲料は3元。晩飯食うと、だいたい15元〜20元くらい。まずまずのシングルルームに泊まろうと思うと、150元前後。そう考えると、13円で換算すると安い安いと思って、ついつい使いすぎちゃうんで、50円で設定するようには、してる。ちょうど、タイに行ってバーツを10円(実際には3円)で考えるのと同じような感じ。


で、さらにセコい話をすると、買い物するときもできるだけスーパーでまとめて買う。まあ、買うのはほとんど飲み物と、ちょっとした食料なんだけど、ペットボトルは1割くらい安くなるし、何よりも大きなスーパーでは無糖のお茶が売ってる可能性が高い。
中国に限らず、東南アジア、東アジアではせっかくペットボトルのお茶を売ってても、砂糖が入っているものがほとんどで、無糖を探すのがかなり大変。
で、無糖の奴には「日式無糖茶」とか書いてあって、いやそもそもキミんトコの国がお茶の元祖で無糖がデフォルトだろう、と突っ込みたくて仕方がないんだが。


さらに話が飛ぶが、さっきスーパーで買い物したら、ピン札の1元札をお釣でもらった。しかも旧札なんで、これは記念保存版とする。

年末に多国籍軍で南米のウユニを回っていたときに、グループ最年少19歳のスウェーデン人Jimmyが一足先にチリに抜ける直前に、「これは綺麗な札だから記念に取っとかなきゃ」と言うので、みんなで「おお、やっぱしお札って、記念に取っとくよな」という話になって、俺もそれはやっぱし取っておくヒトなんで、そうそう、という話からじゃあドコの国の札が美しいか、という話になったんだけど、とりとめもなくあそこだここだという中で、俺が挙げたのが、今は亡きフラン札のサン・テグジュペリと飛行機の絵。メンバーにフランス人が居なかったんで、何フラン札かは覚えてなかったんだけれども、1998年にフランスに行って、出国する電車に乗る直前にパリ北駅の近くで最後に何か食い物買う時に、強引にこのフラン札でお釣りを貰ったのを覚えてる。
あとは、お札じゃないけど、何といっても大英帝国の1ポンドコイン。
手触りといい、サイズといい、重さといい、あれはking of coinやな、と言ったら、シェフィールドのタンカー乗りのTimは、笑ってたけど。


さらにJimmyで思い出したが、Jimmyという名前はスウェーデン人っぽくない!と皆でよってたかっていじめてたんだが、その時にFamily Nameの話になって、メキシコ人のCarlos曰く、何年か前にメキシコシティでメキシコ対スウェーデンのサッカーの試合があって、選手の名前が並んでるのを見て、けっこうウケたらしい。
メキシコ選手の名前は全部"EZ"で終わり(MartinezとかRodoriguezとか)、スウェーデン選手の名前は全部"SON"で終わってた(Anderssonとか、Ericssonとか)と。Calrosによると、元々名前のEZは息子という意味があるんだそうで(恐らくほとんど古語的なんだろうけど)、おおなるほど、という感じなんだが、やっぱりスウェーデンもそうなのかと聞くと、Jimmy曰く、スウェーデンのSONもそうだと。


まあ、まるっきり英語もそうなんだけどな。
しかし、旅はどうでもいいことを、いろいろと教えてくれる。


早ければ明日の夜、遅くても明後日には敦煌に入る予定。
西安カシュガルと並んで、今回の中国のメインイベント。