Paul Weller @ London

gowest_lookeast2005-12-05

リスボンあたりからどの街でもライトアップされるようになってきたんだけど、ここにきてクリスマスモード全開。Regent St.もクリスマス用の電飾でキレイ。


Tちゃん用のお土産(ただし、実費請求だ)としてバーバリーの長いバージョンのマフラーを探しに行く。10年以上前に自分用のお土産に買ったんだが、それ以来、欲しい欲しい、と言われ続けてかれこれ10年。これ、日本ではまず見かけないんだよな。
そんで、その後もロンドンで探したんだけど見つからず。アメリカでも探したんだけど見つからず。(もっともアメリカで売ってるのはカナダで作ってるみたいで、アレは萎える。バーバリーなんだからさあ。MADE IN ENGLANDじゃねえとなあ。ちなみに日本はSANYOのライセンスなんで、これも萎える)


Haymarketの本店に行ったら、なんだか入り口に受付みたいなデスクまであって大層なフンイキでちょっと入り辛かったんで、Regentの方に行った。アッサリ見つかった。しかし、タグを見て腰が抜けそうになった。
£155。。。って、32,000円じゃん。普通の長さのヤツでも135もして、15,000円くらいなら俺も自分用に色違いをもう一本買ってもいいなあ、と思ってたんだが、とんだ見込み違い。
とりあえず、32,000円でも買うのか、Tちゃんにメールで打診しとく。


その後、カフェで休んで両替に行くべ、と思って歩いてると、私設のボックスオフィス。冷やかし半分で覗く。
へえ、昨日はロバート・プラントのショウがあったんだ。13.Decはベン・フォールズか、これはいいなあ。
で、今日は何があんの?
ということで今日の所を見てみると、


5.Dec Paul Weller


へ?マジで?! マジで、今日、ポール・ウェラーのライブあんの? 5.Decって今日だよな。今日じゃん!
半信半疑で中に入ってカウンターで尋ねると、チケットは売り切れ。でも、そんなもん、行くしかないじゃん。なんつっても、「ロンドン」で、「ポール・ウェラー」のライブやぞ。
地球がロックの惑星なら、ここはロックの星の首都だ。そんで、ポール・ウェラーは、ロックファンの俺にとっては神様その1とか、その2とか、とにかくそういう存在だ。これ、マドリッドでのクラシコなんかより、何倍も価値があるぞ。


つうことで、ネット屋で情報収集。Startは19:30ということで、ちょっと早いな。ハコはBrixtonでもShepehrd's BushでもHammersmithでもなくて、Alexandra Palaceというトコで、それは一体ドコなんじゃ、とさらに調べるとPicadelly LineのArsenalのさらに北の先のZone3の駅が最寄。けっこう遠いな。コレ。トラベルカードも2までなんだけど。まあ、でも行くしかないやろ。
しかし、そういえば、途中でColdplayとかOasisのライブ情報調べたときに、Paul Wellerも出てきたんだよな。ただ、当時はロンドンには来る気はなかったんで、脳内から外れてたんだ。まさか、こんなことになるとはな。


とにかく、Tubeで最寄の駅とやらに行ってみると、改札前にいきなりダフ屋のおっさんがいて、とりあえず一安心。
交渉開始。額面は30。ボックスオフィスでは35だった。おっさんの言い値は60から。
一声で50まで落ちたが、まだまだ「高い!」と言って、40まで値切る。これならボックスオフィス+5だから、まあいいか。(それでも8000円もする)


ここからさらにバスに乗るらしい。駅の近くと思ってたんだけど、けっこう走った上に、丘のずいずい上っていって、すげー遠いの。これ、帰り、ヤヴァくないか??
20:00くらいに着いたら、前座がプレイしてたんで、真打登場まで待つ。場内は、LonsdaleとかFred Perryの着用率、異常に高い。チキショー、これ東京だったら俺だってFred Perry着て行ったわい!


ウェラー先生は、20:40くらいに登場。人の間をすり抜けて、前の方にずいずい移動。どうやら10月に新譜が出たばかりらしく、そのUKツアーなんだが、当然俺は新譜を聴いてなくてどうなることかと思ったが、バリバリの新譜ばかりということもなく、"Peacock Suite"とか、"Wild Wood"とか、"Changing Man"とか、普通に演ってくれたしな。残念ながら"Cosmos"はなかったが。俺、ソロになってからはアレが一番好きなんだけど。


そんで、スタカンはともかく、ジャムからは絶対に2曲くらいはやるやろ、と思ってたところ、ジャムからは"In the crowd"。意外な選曲ながら、これはこれでOK。そしてスタカンからは"Long Hot Summer"! これは嬉しかったなあ。
そんで、ジャムからは絶対にコレ演って欲しいと思ってた、"That's Entertainment !"。


Days of speed and slow time Mondays
Pissing down with rain on a boring Wednesday
That's Entertainment....


ちょっと場内合唱になって、俺も昔の事とか思い出して、ちょっとアツくなってヤヴァかった。
で、思ったんだけど、この合唱って、フットボールのシャントと通じるモンがあるよな。ああいうので普段から鍛えてるからすぐに合唱になりやすいんだ。きっと。Oasisもそうだけど、客層は完全にサッカースタンドと重なってそうだしな。


日本でのギグと違って、地元ということもあってか、ウェラー先生もノリノリで本編終了22:30。ちょっと帰りの時間が気になる。えーと、Tubeって24時くらいまではあったと思うんだが、その後ってどうだっけ。終電何時なのか、わからんぞ。でも、ここで帰るワケにはイカン。ナイトバスか、最悪、ピカデリーまで行ければそこから歩けなくはないだろ。ハイドパーク沿いがコワそうだけど。一応、出やすいように後ろの方にだけ、移動。(結果的に終電ギリギリだった。本当はチャイナタウンでメシ食って帰るつもりが、もうどう考えても閉まってるし)
このとき、後ろの方で、完全に出来上がった兄ちゃん達が「ぱっぱっぱっぱっぱらっぱー」と唄ってて、ああアレがあったかと思ったが、もう2曲演っちゃったし、それは演らないんじゃないかなあ。


アンコール開始。最初に先生がゲスト紹介。"Tim Burgess !"って聞こえたんで、Tim Burgessってシャーラタンズのティム・バージェス??と思ってると、隣にいた女の子が連れの男の子に「だれだれ?」と聞いてて、男の方が「ティム・バージェスだ。シャーラタンズの」と言ってたんで、やっぱそうだ。
シャーラタンズといえば、随分前にチッタで見たんだよな。あれはブッ飛んで踊りまくりだったな。いいライブだった。
ティムは1曲だけ唄って退場。何の曲か思い出せなかったんだが、シャーラタンズだったか、ソロからだったっけなあ。


その後に1曲挟んだかどうか、よく覚えてないんだけど、"Shout To The Top !"を演った。これはビッグサプライズだった。そんで、「ああ、Shout To The Top !で終わりかあ」と思ってたら、あのベースラインとそれに被さるキーボードのイントロ!


キタキタキタ━━━(゜∀゜)━( ゜∀)━( ゜)━( )━(゜ )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━━ッ!!!!!
マジで、"Town Called Malice"だあああああー。コレ!


場内割れんばかりの大歓声。これ、ある世代のイギリスのロックファンにはアンセムなのかもな。
俺もいっしょに
「ぱっぱっぱっぱっぱらっぱー。ぱっぱっぱらっぱー。いえーぃ。」
と唄った。


いや、もうマジで一生忘れないライブだ。フェリーが欠航になったおかげで思わぬクリスマス・プレゼントをもらった気分。そんで、俺もここに集まってたおっさんみたいに、40過ぎて、腹が突き出て、ハゲになってもFred Perryを着ていようと、強く思った一日だった。