Argentina vs Cote D’Ivoire @ AOL Arena, Hamburg

アルゼンチンが好きだ。


スーパースターがいたせいもあって(同時期のブラジルは地味だったんだよな)、どうしても俺の年代だとアルゼンチンファンは、多いと思う。
86年も90年も、眠い目をこすりながらテレビを見てると、絶対にそうなったはずである。
だから、98年にアルゼンチンと当たった時は、若干の複雑な気持ちさえあった。


会社を辞めて、南米旅行をした時も、最初に入ったのはブエノスアイレスだったけど、マラドーナの街だと思うと嬉しかった。街なかでは、いまだにマラドーナのネーム入りシャツがガンガンに置いてある。



ということで、アルゼンチンは俺のセカンドチームである。2002年も、鹿島でのナイジェリア戦と、札幌でのイングランド戦には行った。(流石にスウェーデン戦は仕事をサボれなかったんだが)
今回は、バンコクで買った、"MESSI 18"の完全コピーのシャツも装備した。




アルゼンチンvsコートジボワールは第3試合で21:00キックオフ。
一昨日にはスタジアムにも行ってるし、ヒマなんでFan Festに行って、イングランドvsパラグアイの後半だけ見る。前半早々にオウンゴールイングランドが先制したらしかったが、後半は何事もなく(ホントに何事もなく時間だけが過ぎた。翌日、フランクフルトで会ったイングランド人のおじさんおばさん曰く、クソゲームだった。ただ勝っただけだ、とのこと)、イングランドが1-0で勝利。


スタジアムまで行って、中に入る前にモニターでスウェーデンvsトリニダード・トバゴスウェーデンが攻めまくりながらもゴールを割れず、なんと、エンパテ。
TTは勝ったような大騒ぎ。対照的にスウェーデンは負けたように引き上げる。スタンドのスウェーデンサポも表情が」固まってボーゼン。。。


1時間前に中に入る。十何試合か持ってるチケットのうち、今日の試合だけは自力で取らずにヤフオクで取った、アルゼンチンTST崩れのカテ3。ということでゴール裏サポ集団の真っ只中なんだけど、笑ったことにウチらの列だけ日本人が固まる。多分、チケット放出された瞬間に、日本人がわああっと押さえた固まりなんだなwww
9列目なんで、低すぎて、非常に見づらい。ただ、アルゼンチン人と一緒に応援できるからいいか。
2002年は、ただでさえ遠かったのに加えてアルゼンチン経済破綻で、来日サポがめちゃくちゃ少なくて、イングランド戦なんかは完全アウェイでめちゃくちゃ悔しかったんだ。(加えてあの結果。。。)


試合を待つ間、スクリーンにはこれまでのワールドカップの名シーンが流れるんだけど、神の手ゴール、五人抜き、肩車の上でカップを掲げるマラドーナのシーンが出ると、大喝采になる。いいなあ。アルゼンチン人。俺が生きているうちに、ああいうシーンにお目にかかることはできるんだろうか???



メッシはお休みで、クレスポサビオラの2トップ。下で構えるのは当然リケルメ
4年前のクレスポは完全にバティの控えでほとんど試合には出られなかったし、サビオラリケルメはメンバーから漏れてたし、ベンチにいるアイマールも控え。メッシは存在さえも知られてなかったことを考えると、時の流れは早い。。。


国歌斉唱の後、一番端に立ってキャプテンマークを巻いたソリンが、残りの10人に向かって、
「よし!いくぞ!」
という感じで激を飛ばす。めちゃカコイイ。
(それにしても、どの国の代表選手も、シャツを着て国歌斉唱で並んでアップになると、めちゃくちゃにイイ顔してるんだよな。惚れそうになる。マジで)
しかもこの直後に、来場した(多分VIPエリアに)マラドーナがスクリーンに映ると、もうゴール裏は完全にお祭り状態になる。


前半は、手前が敵陣で、つまり目の前のゴールに向かって攻めて来るワケだが、当然のように普通に立つだけでなくて、イスの上に立つ。我々日本人列も、暗黙のうちにイスの上に立つ。(というか立たないと、見えない)


前半はアルゼンチンペースに見えたんだが、kotanabe説はどうなんだろう。位置が低すぎて終始展開が判りづらかったというのが正直な所。

ただ、まずクレスポがねじ込んで先制。
次にサビオラが、いかにもらしい抜け方で追加点。
このゴールでは俺もぶっ飛んで、デジカメを握った腕をブンブン振り回して吠えながらガッツポーズしてたら、デジカメが逝った。。。。何度電源入れ直しても、フォーマットしなさい、状態にしかならない。
後で確認したら、どうもメモリカード接触が異常を起こしたらしく、別のカードに変えたらOKだったんでホッとしたんだが。


2-0で迎えた後半はけっこうグダグダな感じはした。
しかし残り10分くらいでドログバが1点入れてからは、場内の雰囲気が一変。
能動的なサポ数では多かったアルゼンチン側ながら、中立だった一般客が一斉にコートジボワール側について、アルゼンチンがボール持つとブーイング、コートジボワールが持つと大歓声。
雰囲気に飲まれたとは思わないけど、アルゼンチンは完全に守勢に回る。その時点でサビオラクレスポも引っ込んでたんで、押し返す力も弱い。
(席が席なんで、本当に目の前でボックス内の攻防があるんだけど、あれはすごかった)


それでも、必死で叫ぶ、"アル・ヘン・ティナ!!"
終了間際に、またマラドーナがスクリーンに映る。
代表シャツを振り回して、ヤツも叫んでる。もうその辺のおっさんと変わらんやん。プラティニとかベッケンバウアーならさりげなくジャケットの下にシャツを着込むくらいなんだけどな。俺はあの画を見て思わず笑ってしまったんだが、アルゼンチン人は勇気づけられるらしく、さらに大声で叫んでた。まあ、神様みたいなもんなんだろうなあ。


この直後にタイムアップ。
2-1でアルゼンチン勝利。
次はゲルセンキルヘンでのセルビア・モンテネグロ戦なんだが、日本戦から5連戦の最終戦になっちゃうし、けっこう遠いんで、正直、行くかどうしようかと思ってたんだけど、今日の試合を見て、多少キツくても行ってみることを固く心に決める。