「本土」っつーのは、ナニ?

なんだか、ここまで来るとすることもなく。
1人でいても仕方ないし。
ってことで、香港のGFと、広州のUAに電話して、帰国便変更。前倒しで帰ることにした。
(なんと、今やUAは広州にさえ飛んでいるのだ。しかもアメリカ直行らしい。いつの間にか、東京経由の北京行、上海行は廃止になってて、これもアメリカ直行便。UAの東京経由での中国行は香港のみ。まさにジャパン・パッシング)



昨日の夜は、23:00からアジアユースバンガロールでの日本vsタジキスタン
タジクあたりが相手だと、日本の上手さが際立つ。もっとも、この「上手さ」が常に「強いこと」と比例するとは限らないワケだが。。。
印象的だったのは、7番のアグレッシブさ。20番がウワサの伊藤翔だったのか、ハッキリとは判らんが、20番はいいトコなし。
4-0になったところで、睡魔に負けて寝る。


そんでもって、3:30。モウロウとした意識の中で、バルサvsチェルシー開始。
ウトウトしてるうちにデコのゴールで先制してた。途中までかなりウトウト状態で見てたんだが、いつものバルサvsチェルシーの試合。中盤の激しいせめぎ合いが延々と続く。


後半に入って、ランパードの、ランパードらしくない、角度のない所からのエグいループ気味のゴールで追いつかれた直後、バルサはロニーがどフリーで左に突っ込んで、余裕であげたセンタリングにグジョンセンがドンピシャで合わせて勝ち越し。こっちも未明の室内で、思わず叫ぶwwww


その後も激しい攻防ながら、なんとか逃げ切りか、と思いきや、6分もあったロスタイムでドログバにやられて、2-2のエンパテ。。。つうか、これは、負けも同然じゃないか。。。
ベンチの前で吼える漏れ尿と、拳を振り上げる馬鹿テリーを見てると、めちゃくちゃムカついた。
だいたい最後のドログバのゴールで、くそテリーの野郎はセットプレイでもないのに、なんでウチのゴール前まで来て競り合いしてやがるんだ。ちきしょおおおお。あの失点の仕方はチョー胸糞わりいいいい。


ただ、この対戦はここ3年で6試合だけども、いつも激しい試合になりますね。やってる方も大変だけど、見てる方も疲れる。
ちゅうことで、4試合終わって5ポイント。残りの2試合は両方勝たないと、勝ち抜けはキビシイ。





気を取り直して、珠海から国境(いまや、国境ではないんだけど)を越えてマカオに行ってみた。
前回来たのはS社時代の出張だったが、市街地からは遠く隔離されたホテルだったんで、実質的には10年ぶりって感じ。


前もそうだったんだが、マカオに来ると悩ましいのがマカオパタカの存在。どうもイマイチ、存在意義がよくわからん。
ほとんどのところで香港㌦と等価使用可能なんだが、両替屋に行くと、若干パタカの方が弱い。それでも差は1%もないと言えばそれまでなんだが、だったらもう香港㌦と統一しちゃえよ。だいたい、香港㌦はマカオで使えるが、マカオパタカは香港じゃあ使えないんで、パタカでお釣もらうと、ちょっとソンした気になるんだよ。


しかも、香港㌦、マカオパタカだけじゃなくて、いまや中国元もあわせてこの3通貨の対主要通貨レートはほとんど同じ。要するにだいたい1㌦=1パタカ=1元=15円。
マカオでは、店によっては中国元もパタカと等価で使えるらしい。珠海ではパタカを等価で受け取る店もあるらしい。


わずかなレート差を考えると、パタカを買って、それを使うのが一番損しないパターンなんだけど、こいつを残しちゃうとヨソではほぼ使えない。香港㌦なら多少残しても、どうにかなるんだが。
管理の手間(個人だけじゃなく、発行する中国当局側も含めて)を考えると、レートもほぼ同じなんだし、もう中国元に統一しちゃえばええやん、と思うんだけど。旅行者もかなり混乱してると思うぞ。



久々のマカオは、なんだかめちゃくちゃ人、観光客が多かった。以前はあんなに人もいなかったと思うんだが。
マカオといえば、これだろう、ってことでエッグタルト食って、スタバで久々にチャイラテ飲んでみた。しかしマグは売り切れで、これはショーゲキ的であった。


香港同様、マカオの街も、かなり異常な成り立ちというか、まさに世界で香港とマカオだけにしかない妖しい雰囲気。中国本土のどこにもこんな街はないし、中国外のどこにもこんな街はない。返還前の、ある種の異常な政治的な状態がこういう街を作ったとしか思えないんだけど、この雰囲気をたまに味わうのも悪くない。ずっといると疲れそうだけど。



P.S.1
広州には、CCTV5とは別に、広州だけのスポーツチャンネルがあるらしい。
それで、たまに両方とも同じ中継をやってるんだが、どういうワケか、たいてい広州チャンネルの方が数秒から10数秒早い。つまり、どういうワケか、CCTV5は広州チャンネルに比べて数秒から10数秒遅れの中継になっているのだ。
恐らく、両方とも生中継(「生中継」の定義にもよるけど)だとは思うんだが、どうもよくわからん。
なぜにCCTV5は生から10秒遅れで放送しとるんだ。そもそも技術的には飛んできた映像をそのまま流すのが簡単に決まってるやん。いまどき、回線のせいで10秒遅れなんて有り得ないし、そもそも回線のせいで10秒も遅れるなら、あんなに安定した映像は出そうにないと思うんだが。よくわからんな。
ちょっと考えたのが、生だと当局が流したくない映像を止められないから、ってのがあるんだが、スポーツ中継だもんなあ。


P.S.2
香港と本土の関係で思い出したんだが、判ってないヤツと話すときは言葉の用法が混乱する。
mainlandという言葉は、「大陸側」という意味にもなるが、香港も大陸側に領界を持っているワケで。
チベットのどっかで外国人と話してて、俺が
「香港からmainlandに入って、チベットまで来た」
というと、
「香港からmainlandには船で入るのか?」
「いや、電車だけど」
「橋があるのか?」
「いや、橋なんかないよ。普通の線路だし。バスでも入れるし」
みたいな感じで、全然話が噛み合わないことがある。


要するに、香港は島だ、と思い込んでるヤツが結構いるらしいのだ。"mainland"、「本土」、という言葉が引き起こす誤解なんだと思うが、いまや本土もクソもなく香港自体も中国本土のハズなんだけど、返還以降も続く香港と「本土」との区別がさらにこれを助長してるのは間違いない。


そういえば、なんだかんだで来年は返還から10年。何か劇的に変わることがあるのかしらん?


P.S.3
地上波のスポーツ専用チャンネルがあるせいでサッカー情報も異常に充実してて、たまにアルゼンチンリーグの結果・ダイジェストまで流れる。
しかしそれで笑えるのが例によってチームの中国名。
ボカは、「ボカ青年隊」("ボカ"は適当な当て字になってる)
リーベルは、「河床」(そのまんまやん)
インディペンディエンテは、「独立」(これもそのまんま)
最高に笑えたのが、ウニベルシタットの、「大学生」(おっさんもおるやろ)