チケット、売ってくれよ。

昨日、成都にやってきた男の子が、鳳凰経由で来てて、話を聞いてみるとオススメとのことで、広州に帰る前に湖南の鳳凰に寄ることにした。(ヤマシタさんも、ちょっと興味あるみたいで、レポを頼まれた)


で、鳳凰に行くには、懐化まで行って、そこからバスになるんだけども、懐化に行くには結局、成都発19:30の広州行191次に乗る必要がある。
で、昨日もこのチケット(25日発が第一希望)を買いに駅に行ったんだけども、没有。ただ、どうやら明日来い、とか明後日来い、みたいなことを言われて(中国語で言われてもよく判らんのだけど)たんで、今日も行ってみたところ、今日の分と明日の分は、有。明後日(25日分)は没有。


さて、昨日からの疑念がひとつあって、俺が乗るのは広州行。これに乗って、途中の懐化で降りることになる。俺の乗車時間はほぼ24時間。この電車、懐化から先はさらに15時間くらい走って終点の広州に着く電車なんだが、もしかして中国鉄道は、終点まで乗る客優先でチケット売ってる可能性があるんじゃないかと。途中で降りられると、そこから先の売り方が面倒くさいのは事実。


なぜなら、日本と違って中国では、鉄道チケットは完全オンライン化されてなくて、ある列車に乗る場合、まず始発駅とその市内各所に販売窓口があるが、座席管理しているデータベース繋がってるのはここだけ。途中停車駅とは全く繋がっていない。少なくとも、成都で、北京→上海のチケットを買うなんてことは不可能なワケだし、この広州行に関しても、成都乗車分以外のチケットを買うことはできない。あくまでも、ある駅・都市ではそこから乗車するためのチケットしか買えない。
ところが、そうすると途中駅からの乗車はどうなるんだ、という疑問が浮かぶんだが、これは単純に各途中駅にそこから乗車可能分のチケットが割り当てられる。各駅・都市ではこの割り当て分を各自のデータベースに入れて管理。この途中乗車割り当て分は、ヒジョーに数が少ないらしく、ほとんど数枚しかないこともあるらしい。ここらへんがどう割り当てられているかは、誰にも判ってない。


で、そうすると、俺のケースでは、中国鉄道にとっては、俺が降りた先の懐化→広州は、売ろうと思えば売れるんだが、なにかと面倒くさいワケだ。できれば広州まで一気通貫で売りたいと。
つうことで、俺の疑念は、「途中下車客には、前日からしか売らないんじゃねえの?」ってことだが、果たしてそのとおりであった。同じ191次で広州まで、ってことにして窓口で聞いてみると、明後日25日のチケットは「有」なのだ。


なんだよ。それは。売ってくれよ。
つうか、いまどきインターネット回線だってチベットの奥地でも繋がってるじゃないか。まとめて管理しろ、っつうの。まあデータベースがデカくなるってのはあるんだろうけどさあ。どこの国でも、そうやって効率化してるんじゃないかよ。


ということで、明日24日の出発チケットなら買えたんだけども、ここは見逃しで明日売られるであろう、25日出発分に再度チャレンジすることに。
Sim'sに戻って、かくかくしかじか、という結果を皆さんに報告すると、
「おお、そういうことがあるのか」
ということで、非常に有用なケーススタディとなったのであった。



で、この時に駅から歩いて戻る途中。
自転車とすれ違った瞬間に、乗ってたお兄ちゃんがなにやらポケットから落し物。
とっさに
「おいおい、なんか落としたよ!」
と言うも、日本語で言っても伝わる筈もなく。お兄ちゃんはあっと言う間に反対方向に去っていった。
何を落としたのか気づかなかったのだけど、そのお兄ちゃんの後ろをたまたま走ってた自転車のおっさんが拾い上げると、なんとそれは札束であった。2つ折りにして、輪ゴムで止めていたらしいんだけども、けっこう厚みがあってどう控えめに見ても2000元くらいはあった筈。
で、そのおっさん、どうするかというとおもむろに自分のポケットに入れて向きを変えて、走り去った。



これは日本ではありえない展開じゃないか?
2000元って、為替レートでは3万円だけど、実際の感覚的には15万〜30万くらいだぜ。(俺としては1元=50円〜100円くらいの感覚で生活してる。ちなみにSim'sでは1泊20元のドミに泊まっている)
それを目の前で落とした人間に、普通、教えるだろう。
それとも、俺がビビりなのか?


昔、ミャンマーに行ったとき、闇両替屋で$100分だか、まとめて両替した後、肝心のチャットを忘れてきたのに気がついて、ほとんど顔面蒼白(たった$100ではあるけど)になってあわてて取りに戻ると、闇両替屋が笑いながら、「何忘れてるんだよ」
って感じで、ぶ厚いチャット札束をくれたことがあって、あれなんかは完全に俺のミスで、「知らないよ」と言われても仕方がなかったパターンなんだが、それからすると今回の目の前で落とした現金というのは、なんというか、ちょっとヒドくないか?と思ったりしたんだけど。



三国志」全60巻読了。
疲れた。
今までは気づかなかったのだけど、いつも伏兵、火計、離間の計でやられる人々は学習能力がないんだろうか。。。。まあ、マンガなんで端折って書いてるんだろうけど。でも、これってほとんど吉川版をマンガ化しただけなんだよな。