無常観

桑田真澄、引退を表明。


桑田は生まれで1つ、学年で2つ上なんだが、俺の世代の野球ファンにとっては途轍もないスーパースターな訳で。
(余談だが、俺がその生年月日まで覚えている野球選手は桑田と野茂の2人だけ。桑田は1968年4月1日。野茂は1968年の俺と同じ日。なので、野茂のことはとても他人とは思えない)


贔屓目ナシで考えて、桑田は日本が生んだ最高の野球センスの持ち主だと思っていたし、今でもそう思っているのだけど。
肘の怪我がなければ、とは言いたくないが、もう3年早く巨人に見切りをつけられていれば、十分働ける状態でメジャーに行けたのかもしれないとは考える。


桑田と言えば、美しい軌道を描くカーブというイメージが強いが、俺が忘れられないのはプロ1年目、85年の8月頃の阪神戦。7回か8回の踏ん張りどころで、泣く子も黙る三冠王ランディ・バースから三振を取った時のストレート。当然TVでしか見ていないのだけど、あれは俺がこれまでに見たありとあらゆるストレートの中で、一番キレのある1球だったんじゃなかろうか。
生で観たのは、確か91年の九州遠征の時に平和台で先発で投げてノックアウトされた時だけなんだよな。。。


これから日本に帰ってきて、プロのコーチとか解説者になる桑田というのもピンと来ないが(清原はコーチも解説もタレントもやりそう)、プロじゃない野球チームのオーナーとかGMみたいなのは似合うかも。


まあ何にしても、俺らの時代が1つ終わっちゃったんだなあ、という感がアリアリ。
とにかく桑田よー。お疲れさんなー。