What a day !

gowest_lookeast2011-08-10

夜行バスは7:30にSão LuísのRodoviaria着。そこそこは眠れたかも。
さて、他の3人は移動続きで疲れたとのことで、今日はSão Luísに泊まると。


ここからBarreirinhas行のバスは6:00、8:45、14:00、19:00の4本。
俺はこのまま8:45のヤツで行くわ、後日Barreirinhasで会おう、ってことで。


軽い朝食だけ摂って、再びバス。
この辺になるともう完全に田舎で、途中休憩する場所もRio〜São Paulo間のドライブインみたいなのは望むべくもなく、掘っ立て小屋みたいな所ばかり。
13:30にBarreirinhas到着。Rodoviariaなんかなくて、ただの道に止まるだけ。


バスを降りるとツアー代理店の人々が寄ってくる。
もう面倒だし、
「とりあえず宿なんだよね」
といいながらオフィスに着いていって、紹介をみながら宿に電話して貰って、とりあえず確定。
で、英語使いのお姉さんが「明日のツアーはどうする?」と聞いてくるので、
「今日の奴はいけない?」
「14:00からスタートだけど、時間がないのよ(この時点で13:40)。ここで着替えて、戻って来てから宿にチェックインなら行けるけど。。。」
「あ、全然問題なし。ここで着替えて行くわ」
ということで即決。
体力的にも気力的にもイケるし。そのためにここまで来たんだ。明日以降も天気次第ではどうなるかワカランし、イケるなら行った方がいい。


ということで、そこのトイレでビーサン&濡れてもいいパンツとTシャツ1枚に着替えて、日焼け止めとタオルと水を持って出発!
はいいんだが、その前に、俺は普段バックパックに南京錠をかけるんだがそれを開けるカギを、普段履きのパンツのポケットに入れたままバックパックに突っ込んで、南京錠してしまったことに気が付いた。
どーすんねん。
カギ、荷物の中やん。
荷物、開けられんやん。。。
あー、普段こういうパターンでの着替え準備ってやんねえからなあ。
しかしこれは100%俺のミス。


お姉さんに、「どうにか開けられないかな?カギ壊してもいいから」
「今、開けたいの?」
「いや今出したいものは無いから、帰ってきてからでいいけど」
「判った」
ということで、ホンマかいな、と思いつつ出発。


荷台に3列の改造座席を作ったトヨタの四駆トラックで出発。俺以外は全員Brazilian。ただ、隣に座ったお爺さんがSão Pauloの大学でアマゾン研究してる先生とかで英語がチョー堪能で色々助けられた。
トラックは低木が広がるジャングルの中、砂地で凸凹の道を飛び跳ねながら進む。恐らくギアはほぼセカンド、たまにサード。砂地で凸凹なんで全然スピードが出ない。普通に10cmくらい腰が跳ねる。ずっとバーに捕まってないと危ない。
そんな状態で走ること1時間弱。ようやく到着。


その眼前には砂丘が広がる。そして、点々とLagoa(ポルトガル語では湖という意味だそうだが、サイズ的には池に近いと思う)が。
サハラとか、シルクロードもそうだったが、日本人がイメージするような、砂だけが茫洋と広がる砂漠って、実はなかなかお目にかかれないんだよな。サハラも俺が行ったところは大半が石ころがゴロゴロしてるような所だったし、シルクロードもそうだ。敦煌は美しかったけど、あそこもどっちかというと規模的には砂丘らしいし。
ここは砂漠のイメージそのまんま、真っ白な砂がひたすら広がった場所と言える。ここも砂丘やけど。


ちょっとだけLagoaで泳いでから(程よい冷たさで気持ちよかった)、ぶらぶらと歩いて砂丘を探検。
とにかく高いところやな、と思い砂の丘を上るがやっぱり足が砂にめりこんで(めりこみ具合はジャングルの腐葉土の比じゃない)、上るのは一苦労。ただ、ちょっとでも高いところから地平線を見渡すと、それはもう絶景。
地平線まで白い砂漠が広がり、その中には青いLagoaが。地平線の上には青い空に白い雲。


「すげえ」


の一声以外に言葉が出ない。
同じツアーグループは全員Brazilianで、彼らはひたすら泳いでるのもいたが、いやそんなんよりもこの景色を堪能するべきじゃないか、と思ったんやけど。俺も地球の裏から来たけど、彼らでさえここまでくるのは、そこそこ大変やん?


15:00くらいに着いて、陽が落ちるのが18:00前くらいなんだが、残念ながら夕陽は雲に隠れてよく見えなかった。ああ。
明日、再チャレンジすっか。ホントに強行軍でここまで来たので、予備にしてた時間はあるし。



来たとき同様に1時間かけてBarreirinhasの代理店まで戻ってみると、俺のバックパックはロックがかかったまま、何の変化も無し。
何かしらでカギを壊すなりして開けてると思ってたんだけど。。。


これからどーすんねん。着替えとか全部この中やぞ。
とりあえず四駆に荷物を積んで、取ってもらった宿まで連れてって貰ってチェックイン。荷物置いて、半分途方に暮れつつも、ロックしてないポケットから出せるものを出すとカギを開ける道具として使えそうなのは、
・小さな化粧ハサミ(ヒゲの刈り揃え用)
・コードを束ねるビニール被覆した針金
くらいか。。。ペンの類は金属部が短すぎて使えそうに無いし。
で、この2つの小道具で15分くらい鍵穴と格闘するも、何も起きず。針金は長さは十分だが、細すぎて使えなさそうだということだけは判明。
強行移動の後にツアーに出て、大したモンも食ってないし、たいがい疲れてるので、いったん諦めて晩メシを食うことに。


現金のほとんどはバックパックにつっこんだパンツのポケットの中で、手持ちの現金はほとんどないので、どうにかカードの使えるポルキロを見つけて、とにかくビール。
ほぼ1週間ぶりのビール。
空腹で、クソ暑くて、太陽サンサンのツアーから戻ってのビール。
あまりの美味さに気絶しそうになった。マジで。


食った後、着る物も無いし、本当はカギをどうにかしてこじ開けたかったんだが、部屋に戻るともうそんな気力もなく。どうにかシャワーで汗を流して、意識モウロウで歯を磨いて、久々のベッドに倒れこむ。
揺れない。
平ら。
そして部屋にはエアコン。
もうそれだけで素敵。