厠所

「つーそー」と読む。
何をかくそう遡る事、約10年前、初めて中国旅行するにあたって、同行した中国語使いの友人に一番最初に覚えさせられた中国語がこれ。


昨日、長距離バスに乗ってて、キョーレツな厠所体験をしてしまった。


乗ったバスはハイデッカー。まあ、日本の観光バス。前だけじゃなくて、中央部にも乗降ドアがあって、その階段のところにトイレが付いてるタイプ。「ああ、トイレ付いてるんだぁ」と思って乗ってたところ、出発して2時間くらい経過して、幼稚園くらいの娘をつれた母親がトイレに入ろうとするも、ドアが開かない。車掌みたいな兄ちゃんと何か話してるが、どうやらカギかけて使えないようにしているらしい。
まあ、こういうのは南米でもあったパターンなんで、「ああ。トイレ付いてるけど使えないのね」と納得。(納得すんなよ、俺。。。)


そこで、この母娘。キョーガクの行動に出た。


座席部からドアまで階段が3〜4段程度あるんだが、母親はおもむろに娘の下着を脱がせて後ろから抱えて、娘は階段上からドア(つまり下に向かって)に向かって放尿開始。
こっちは思わずボーゼン。。。
これって、つまり走行中の車内で、隅っこに行ってするってことじゃねえか!!!
ううむ。恐るべし、中国人。
放尿絡みでは、以前サイゴンの道端(ナントカいう市場の前のけっこう広いちゃんとした舗装道路)で、前を歩いてた婆さんがいきなりしゃがんで放尿を始めたのを目撃して以来、確実にそれを超えるショーゲキの体験。
当然のことながら、それ以降、休憩で降りる時は、絶対に前ドアから降りるようにしてたんだけど、中国人は気にしないのか、見ていなかったのか、普通に中央ドアから乗り降り。


そして、第二の体験。それは昼食休憩で遭遇した。
道端の汚い食堂(日本の基準からすると)で、ホイコーロー食って、「そんじゃ、ションベンでもしとくか」ということで、ツーソーに行った。
小の方は、30年くらい前に日本でもあった、壁とその下の溝だけのパターン。
「ああ、まあこういうのはまだまだ世界中で見かけるわね」と思いながら、ためしに大の方に行ってみたところ。


見た。ついに中国のトイレを見てしまった。


中国のトイレはスゴイ、という話は方々で知っていたけど、今まで3回ほど中国本土に来ていたとはいえ、都会ばかりでそんなにスゴイ場所も知らなかったが、これはスゴかった。。。
まさに足置き場とブツの落とし溝のみ。仕切りも何もないので、数名が並んで、事を致すこともあることは間違いない。
水が流れるワケでもなく、数名ぶんのブツが溜まっており、これらのブツは地球の引力および、上から投下されたブツの重みで下に沈んでいく。。。
しかし底なし沼でもないんだから、どこかでどうにかなってるんだろうとは思うが、汲み取り形式になってるようにも見えないし、仕掛けは不明でブラックホールのようにブツが吸い込まれていっているのであった。
インドやバングラでもこんなの見たことないぜ。

ううむ。慣れるのにしばらくかかりそう。
しかも、ここでは溝が横に並んでたんでいいけど、一本の長い溝だけだったりしたら、向かいあうか、あるいはケツを見ながら致すことになるわけで、それはそれでさらにキツイ。


ちなみにこのバス、朝8:00に出て所要12時間ということだったんで、予定通りなら明るい時間に着くなあ、とわずかに希望を持ってたら、案の定2時間遅れて、22:00に到着。
中国の交通マナーの悪さは世界でも最悪に近いんで、揺れるしうるさいし、ますますバス移動が嫌いになる。
それでも成田からNYに行くまでのフライトに比べると短く感じたけど、これは不思議だ。