強行軍 その1

gowest_lookeast2005-07-22

一応、観光もしてるということを。

ウルムチ(烏魯木斉)から夜行列車でクチャ(庫車)に着いた。
朝の5:44到着予定で、元々時間通りになんか着かないことは分かってたのだけど、5:30に車掌が起こしに来て、ほぼ定刻かと思ってたら、40分くらい遅れて6:20くらいに着いた。だったらもうちょっと考えて起こしてくれよ!
大体、40分遅れにしても、JRだったら反省文じゃすまないんだぞ!!


ウルムチから乗るときは、かなり外国人旅行者がいたので、何人かはクチャで降りるやろ、と思ってたら、外国人旅行者は俺一人。中心までタクシーをシェアしようと思ってたアテが外れた。


まあ、何はともあれタクシーと思ってたら、改札の柵にしがみつく運転手の群れ。
あっという間に囲まれて、市内まで10元だというので、そんなに法外な値段でもないと思ってたら、カルテル破りが現れて5元になってラッキー。他の運転手も怒りながらも5元でオファー殺到。
スジとしては、最初に5元にした運転手にしようと思ったんだが、どうも目が虚ろでヤバイ感じなんで、別の片言の英語がイケる運ちゃんに。
適当なホテルに入って1時間半くらい仮眠してから、クチャ脱出詳細を調べるためにバスターミナルへ。バスの時間を調べてたら、さっきの運ちゃんに遭遇。
観光用のタクシーチャーターしないかというので、どうせタクを探すつもりではあったし、片言の英語ができるというのはこの際けっこう貴重なんで、ゴニョゴニョと交渉して、200元で妥結。


軽く包子で朝メシとして、観光に出発。
行き先は、スバシ故城、キジル千仏洞、グズルガハ烽火台、クズルガハ千仏洞。
でも、千仏洞って、どう見ても敦煌莫高窟がスゴすぎて、いまいちツマラン。
スバシ故城は、けっこう良かった。
ただ観光客というか見学者は俺一人。一人で灼熱のなか、砂漠の中の廃墟になった城(というかほとんど土塁みたいなモンなんだけど)の中を這いずり回ってると、ちょっとしたインディ・ジョーンズ気分になる。


で、ゴソゴソと歩き回っていると、ちょっと催してきてしまい、まあ何とかなると思ってたらそうもいかず、誰もいないのをいいことに、NGSすることに。
場所は西寺の僧房跡。
紙はほぼ常に持ち歩いてるので、その点は心配不要なのだ。


そんで、西寺と東寺を好き放題動き回って、あー疲れた、と思い入り口(タクの運ちゃんは管理人の事務所みたいなところで爆睡)で休んでたら、なんと「タクラマカン砂漠縦断ツアー7日間」の日本人の皆さん(どう見ても全員50代以上)が到着。
当然のように西寺を見学し始めたので、ヤヴァイ、と思ったが、俺がブツをドロップした辺りには行かなかった様子で、ちょっと安心。


それにしても、ただでさえ眠れない夜行列車で早朝に着いて、いつもなら到着日は休みの日にするのに、この日は朝から観光で結局19時近くまでタクで走り回って、まるでこれじゃツアーと変わらんじゃないか、と思ったのであった。