食べ物の話(中国編)

まあ、適当にファーストフードも食ってるんだけど、そうではなくて現地の食い物の話をすると。


まず西安で食った羊肉泡○(○は食へんに莫)は、めちゃくちゃうまかった。
最初は、その辺の店で食って、これはあまりうまくなかったんだが、上海までのフェリーで同じキャビンだった西安出身の中国人留学生に教えてもらったオススメの店で食ったのは絶品。
羊のスープに中国のパンみたいなものを浸して食うんだけれども、ガイドブックには慣れるとくせになると書いてあったが、発作的に食いたくなる感じ。これは今でも食いたいぞ。


基本的には漢餐を食うことが多いんだけど、新疆に入ってから、やたらと清真餐ばかりで漢餐を探すのがけっこう大変。
清真でもいいんだけど、パキからトルコまではこればかりになるかもしれないと思うと、今のうちに食いだめしとこうと思って、けっこう歩いてでも漢餐を探して食ってる。
ところが、そうやって探した漢餐屋でも野菜と肉の炒め物で羊肉を使ってたりして、これはこれでちょっとしたショック。


新疆の食い物だと、ラグメン。
うどんかきしめんみたいな麺に、トマトベースの野菜とか肉の具をぶっかけて食うんだけど、これはなかなかイケる。
かなり思い込みを激しくすれば、トマトソースのスパゲッティという感じもして、思い込みは大事。


あとはこれも新疆に入ってからだけど、なんつってもメロンとスイカ
当初は衛生的にどうかと思ったんだが、めちゃくちゃうまいことがハッカクして、毎日のように屋台売りのを食ってる。
4cmくらいの幅でメロンだとひときれ0.5〜1元。スイカだと0.2〜0.5元。
1個丸ごとだと多分10元もしないくらいで売ってくれると思うんだが、信じられないくらい甘くてジューシィ。
屋台で立ち食いなんで、手も口もぐちょぐちょになってしまうんだけれども、もうやみつき。
ただ、食いすぎてお腹壊すのもアレなんで、1日4切れまでの自己規制をかけてる。

ウズベキスタンのブハラとかサマルカンドでもそうだったけど、まさにオアシスの恵みってヤツで、暑ければ暑いほど甘くなるのかもしれない。

一度でいいから冷蔵庫でギンギンに冷やしたヤツを食ってみたい。

ハミ瓜も食ってみたけど、こっちはイマイチというか、決して悪くはないんだが、同じ値段ならメロンの方が断然ウマー。


電車に乗ると、やっぱりみんなひまわりの種を食ってて、俺も試したんだけど、これはよくわからん。
というか、味、ないやん。みたいな。
ただ、最初は気付かなかったのだけど、たまにひまわりの種屋があって、気付かなかったというか、お茶屋だと思ってたんだ。茶箱みたいな中に、入ってて、遠めにはお茶の葉にも見えるし、店先で煎ってるし。
しかし、ああいうのを見ると、こだわるヤツにはこだわりがあって、「この銘柄を何分煎ってくれ」みたいのがあるのかもしれない。


最後に、食うものではないが、水は当然買って飲んでるんだけど、奇妙なことに、500mlボトルよりも、1500mlボトルの方が、量あたりの単価が高い。
普通の国は逆で、おおきなボトルになるほど安くなるんで、俺なんかはいつも巨大なボトルを抱えて歩いてるんだけど、中国では500ml入りが1元。1500ml入りが3.5元。
よくわからん。よくわからんぞ、中国人。