食べ物の話(パキスタン・イラン編)

とはいっても、パキスタンもイランも、あまり美味しいものはないんだよね。
こうなると中華民族の偉大さがよくわかる。


パキスタンでは、豆でも野菜でも肉でも基本的にマサラ系
カレーは当然ながら日本みたいにドロドロじゃなくて、スープに近い。
これとは別に、スープがほとんどなくて肉と野菜少々のカレー炒めみたいなのがあって、カラヒというんだけど、カレーとカラヒのローテーション状態。


ただ、ヒンズーと違って、多少は牛を食うので鳥と羊だけじゃなくてビーフも選べる。まずいけど。


イランに入ると、圧倒的にケバブで、パラパラのライスに昔給食で出た銀紙で包んだバターを溶いて食う。
最初はバターを溶いて食ってるイラン人を見て、ギョッとしたんだけれども、日本と違ってライスがパサパサの所にバターが入ると、けっこう美味い。少なくとも、バターを溶かないよりは、美味い。
ただ、これが毎食続くのは飽きる。
前回、最終予選でイランに来た時に、個人旅行サポが集まって「イランのメシ、いい加減飽きるよなー」という話になって、この原因はどこにあるのか、というとある人が「というか、酒が飲めないのが致命的で、これがないからツマミが発達しないんだよ」という意見がでて、なるほど一理あるかも、と思ったが、真相は定かではない。


あと、イランではハンバーガー屋がけっこう多い。
とはいっても、マクドとかバーキンじゃなくて、ただの地元の個人の店なんだけれども、これは日本のマクドなんかよりも余程うまくて、小腹が空いたときは重宝。


食い物の話ではないのだけど、飲み物でいうと圧倒的にチャイ。(紅茶)
パキスタンではフンザのあたりでは、ミントとかグリーンティもあったけど、下におりてくるとやっぱし紅茶。ただ、インドと違って、ミルクティではない。
チャイハネ(喫茶店みたいなもん)で、まったり紅茶しながら水パイプというのはけっこう優雅な気分。
紅茶についてはイギリスの影響もあるのかもしれんけど、中国も当然お茶だし、ウズベキスタンでも絨毯の上でまったり紅茶飲んでたし、チャイハネはトルコにもある筈なんで、現代ではシルクロードというよりもティーロードという感の方が強いよな。日本もその東端にあるし。
いずれにしてもコーヒーよりも紅茶を飲む俺としては、安宿について「まあ茶でも飲めよ」と言われてチャイをすすめられるとホッとする。


あー。とにかくトルコに入ったら美味いもん食えるかな。
バーキンがあることは判ってるんで、各国ワッパー評論家としては楽しみである。