AMERICA DON'T WORRY. ISRAEL IS BEHIND YOU.

イスラエル入国。エルサレム着。 色々(でもないか)あったが、まあ着いた。


朝、気がついたら7:00過ぎ。パッキングしてチェックアウトして、セルビスでアブダリへ。
7:45くらいに着いて、そこらへんのタクのおっさんに国境行のバスを尋ねると、
「バスはない!タクで10JDだ!」
とかふざけた事をいいやがるので、無視して探すとあった。
大きな観光バスみたいので、2JDとのこと。2.5と聞いてたんだが、安いぶんにはいいや。後で気がついたが、"KING HUSSEIN"と書いたセルビスもあって、あれだと2.5 だったんだな。きっと。


バスは8:25に出発して、丁度1時間でヨルダン側のゲート着。
出国(というか厳密にはヨルダンにとっては出国ではない。ヨルダンの見解ではこの先もヨルダンの領土だがイスラエルに被占領されているだけ)の手続きは10分くらいで終わって楽勝だったのだが、出国税で5JD取られた。これは予想外だった。パス ポートには出国スタンプは押されずに、出国税の支払いシートに押される。


しばらくイスラエル側に行くバスを待って、これが10:15に出発。イスラエル側の ゲートまで距離にして5kmくらいの筈なんだけども、基本的に徐行の上、なんどか チェックポイントがあって、そのうち1度は全員バスから降ろされて車内検査。あの例の、ゴルフクラブの先に鏡がついた道具で、車両の下まで調べられる。(けっこういい加減な見方だったけど、これはバスだからで、一般車両だと相当厳しくなるんだろう)


10:40にイスラエル側ゲート着。
飛行機のチェックインみたいに大きな荷物は預けさせられて、パスポートにタグが貼られる。
で、手荷物検査とかボディチェックも、普通の空港でのチェックと大差なかったのだけど、普通の空港だと金属チェックゲートが一ヶ所だけなのが、なにやらゲートチェックがもう一つあって、ゲートを通させられるんだけど、これがゲートで立ち止まるように言われて、その間、5秒もかからないんだけど、何やら「プシュー」と身体中に圧力空気をかけられる。大した圧力ではなくて、ほとんどホコリくらいしか落ちないだろう、ってくらい。
あれは一体、何だったんだ。検査のお姉さんに尋ねたが、教えてくれなかった。


ともあれ先に進んで入国審査。まずは用紙を貰って記入。用紙の質問自体は特に変わった項目はなし。
記入して審査に並ぶ。
審査での質問も、日本を出てからのルート、職業、滞在目的、日数、出国チケの有無、イスラエル内の知人の有無などなど、普通の質問。(チケットはさっき預けたバックパックに入れてたが、そう言えば問題なかった)
ただ、俺のパスポートには、ウズベキスタンパキスタン、イラン、イエメン、シリアのスタンプがあって、これがひっかかったらしく、何しにいったのか、何年何月何日に行ったのか、細かく聞かれた。(シリアはともかく、他のはそんなん覚えてないよ。スタンプ見てくれ、って感じ。なお、どういうワケか審査官は全員20代の女の子であった)


なんだかんだで15分くらいやり取りした後、とりあえず向こうのベンチで待つようにとのこと。
同じバスでは来た中には、外国人旅行者が7人ほど乗ってたんだけど、みんなそこで待ってる。唯一、イギリスのパスポートを持ったお姉ちゃんだけが、審査のやり取りだけでスタンプ貰ってゲートの向こうへ。
待つこと30分弱。スペイン人ともう一人が呼ばれて、スタンプ貰ってゲートの向こうへ。


あー、こりゃ時間かかるかな。クリフのノートでは3時間4時間は当たり前、って感じだった。
ところがさらに30分もしないうちに呼ばれた。
「帰りのチケットはいつなんだっけ?」
「3/2にカイロからウィーンに飛ぶ」
「じゃ、1ヶ月あればOKね」
「あー、じゅうぶん、じゅうぶん」
「スタンプ押していい?」
「もちろん、スタンプ押してちょうだい」 (ボコっ)


遂にイスラエルのスタンプを頂いてしまった。


イスラエルのスタンプを押されると、ヨルダンとエジプトはともかくとして、その他のアラブ諸国に入国できなくなる。
ちゅうことで、普通はスタンプを押さないようにお願いするのだが、俺のパスポートは11月に切れちゃう。ということは国によっては入国にはパスポートの有効期限が6ヶ月は必要だし、それ以外でもほとんどの国では3ヶ月ないと入国できないことを考えると、5月か8月には事実上ほぼ使えなくなる。それまでにアラブの国に行くことはなかろう。それに万が一、行くことになるんなら、新しいのを申請すればいいんじゃん。
ということで大手を振ってスタンプを貰った。
記念に欲しいんだけど、後々困るから貰えないんだよね、という旅行者は、けっこう、いる。


ともあれスタンプ貰ってゲートを越えて、荷物を拾って、さてこれから荷物チェックでもあるのかしらん、と思ってたらそれで終わりだった。
12:30入国完了。意外とあっけなかったな。


荷物チェックで、どう説明するか一番考えてたのが、使い捨てカイロ。鉄粉だろ。あれ。形とか怪しいし。そもそも英語でどう言えばいいんだ?disposal warm padとかで通じるのか? とか考えてたんだけど杞憂に終わった。


ゲート前からバスでエルサレムへ。
35シュケルということだったが、シュケルなんか持ってないんで、ドルでいいかと尋ねるとOKとのこと。
しかし、これがトラブルだよ。
エルサレムに着いて、でドルだといくらなんだ、と尋ねると9ドルとのこと。すげー悪いレート。仕方ないけど。
で、10ドルでお釣りくれるというんで、10ドル札出すと、お釣りが5シュケル
「オイオイ。レートはいくらやねん」
「1ドル=4シュケルだ」
「ちょっと待てよ。じゃあ、9ドルにするよ」と言って、1ドル札を9枚渡すが、お釣りなし。
「待て待て待て。9ドルは36シュケルじゃん。1シュケル返せよ」
「9ドルだとお釣りはない!」(きっぱり) とか言いやがるんで、
「おいおい。1ドルは4シュケルだろ。ちゅうことは9ドルは36シュケルだろ。バス代は35シュケルだろ。お釣り1シュケルじゃん!!!」
ということで、双方ブチ切れて怒鳴りあい。たぶん、アイツは算数ができない。
しまいには向こうが 「警察よぶぞ!」とフザけた事をいいやがるので、
「おお、上等だ。こっちからケーサツ行こうじゃねえか」と応じ返す。
だって、俺のほうが論理的じゃん。ぜってー負けるわけねー。


そうこうするうちに、クソ運転手はブツブツ言いながらも1シュケルを渋々払った。
当たり前だっつーの。あんなクソみたいなレートで儲けてやがるクセに、さらに分捕ろうなんて、ナメんじゃねえ! まったくいきなり胸クソ悪い。
そこから宿探しで旧市街に入って途中の適当な両替屋でレート聞いたら1ドル=4.6 シュケル。つーことは9ドルで41シュケルはあるじゃねえか! あのクソ運転手、1ドル以上ピンハネだぞ。まあレートは、闇での話なんで仕方ないけど、最後の1シュケルは負けてやる要素ゼロ。これはセコイのではない。不当なお金を取られるのが許せないのだ。


ドミでベッド決めて外に出る。 旧市街をウロウロして泊まるところを探してる時から感じてたんだけど、街はいいフンイキ。
土産屋が沢山ならんでる通りがあって、Tシャツが並んでるんだが、ツボにハマッたのが、何の変哲もない戦闘機の絵に
"AMERICA DON'T WORRY. ISRAEL IS BEHIND YOU."
って書いてるのがあって、これは土産に買おうwww


新市街に歩いていくと、バーキンマクドもある。マクドヘブライ文字のロゴ。 もっと英語が溢れてるのを想像してたんだけど、ヘブライ文字ばかり。ほとんどのお店はヘブライオンリー。何が何やら、サパーリワカラン。言葉はバリバリに英語でOKなんだが。
アラビア文字同様、ヘブライも右から左に読む。これは知らなかった)


当然といえば当然なんだが、ベーグル屋もあって、明日の朝はこれにケテーイ。