マドリッドは、フオンなフンイキ

gowest_lookeast2005-11-19

おやつ用にパンを買った。
目の前にレジがあったんで、そこに値段が表示されると思ったら、壊れてるらしく何も表示されず、おっちゃんが、
「&●%※▼×!」
と言ったのがまったく聞き取れず。
こっちが、?? という顔をすると
「どすべいんて」
(ああ、どすべいんて。えーっと。どす・べいんて。ドス・ベインテだよな。あー、ベインテって20だったっけ。)
と思い、とりあえず2ユーロコインと20セントを出したら問題なかった様子。
俺、数字は覚えてるじゃん!
試しに1から20までと、10の位で100までを頭で諳んじたら何とか言えた。


昼寝、というかほとんど夕寝の後、前回の轍を踏まえて安全対策万全で、スタジアムに向かおうとオスタルを出たら、目の前に日本人らしき男の子。
「日本人?」
「はい。部屋探してるんですけど、ありますかね?」
「いやー、どうだろう。俺、朝10時くらいに着いて、この辺何件か回ったけど、けっこう混んでたよ。4軒くらい満室って言われたもん」
「早く部屋決めて、大使館行かないといけないんですよ。有り金ほとんど盗まれちゃって」


あちゃー。マドリッドは、これがあるんだよなあ。
何か飲まされて、気がついたら所持金ほとんど全部とデジカメをやられたと。
そんで、またクスリが効いてるのか、ちょっと目が潤んでんの。


案の定、部屋はなくて、既に何軒か満室で回ってきてるんでかなり参ってて、試合がなければ相手してやってもよかったんだけど、俺もそこまでイイ奴じゃないんで、朝回ったときに部屋が空いてたオスタルだけ教えてやった。



で、メトロでサンチャゴ・ベルナベウ。着いたのはキックオフ40分前の19:20。
ダフ屋はあまりいなくて、あったのはメインスタンドの1階席(実質2階)が言い値400。こっちの予算は200なんで話にならん。
後は南のゴール裏4階(実質5階なんで完全にてっぺんだ)が150。
これはどうにもならんぞ。いくらクラシコとはいえ、カンプ・ノウならともかく、サンチャゴ・ベルナベウでそんな大金出したくないずら。ゴールしても喜べないんだもん。


キックオフ後もチケット難民多数。
日本人もチラホラいたんで、話きいてみると、キックオフの1時間半前からそんな感じだったとのこと。
キックオフ30分くらいで、いい加減、タマもないし帰ろうとしたら、どうやら日本人の女の子が取引成立したらしく、いくらか尋ねたら、南ゴール裏で140出したとのこと。アホか。30分終わってるんやぞ。


当然ながらスタジアム周辺にはポリスがウジャウジャいたんだけど、何かの弾みで、集団と小競り合いになって、集団が投げてくる空き瓶を楯で防ぎながら、応戦。
最初は100人くらいの野次馬が遠巻きに見物してたんだけど、そのうち空き瓶が近くに落下し始めたんで、俺もちょっと走って逃げる。そのうち、警官隊が業を煮やして、威嚇発砲!集団は逃走した様子。つまんない。


メトロでソルまで戻ると、なんだかここもデモ(若い子が多かった)みたいなのを警官隊が囲んでて、ちょっと小競り合い。中心市街地なのに、火の手まで上がったりして、おいおい、マドリッド、どうかしたのか。


部屋でダイジェストだけ見る。15分にエトーが先制。この時はスタジアムの外にいたんだけどな。さすがに歓声があがったハズもなく、全然気づかなかった。
それにしても、後半のロナウジーニョの2発はエグかったな。奴がスゴいのか、マドリーのDFがタコなのか、両方だと思うけど、マドリーはもうちょっとマトモなセントラルのDFを雇った方がいいんじゃないでしょうか。
ロナウジーニョを止めるのはタイヘンだと思うけれど、せめて1対1ならワンサイドカットができないようなDFはマズいですよ。ましてや銀河系帝国でしょ。


ということで、バルセロナ、完勝。
今シーズンのマドリーは敵じゃないことがよく判った。
敵はロンドンの青。そしてイタリアの白黒と赤黒だな。