Brazil vs Croatia @ Olympia Stadion, Berlin

gowest_lookeast2006-06-13

気を取り直して、と行きたいんだが、とてもそんなのは無理で、暗い気持ちのままベルリンに移動。
Alexzander Platzよりもさらに東にあるホステルに入る。こんなに東まで来るのは初めてなんだが、思ったより開けてるというか、西と変わらん。


N森とは、17:00にPotsdamer Platzのソニーセンターで待ち合わせということにしといたんだが、17:15になっても来ない。何かあったかと思い、電話してみる。


ここでカードを使ったんだが、失敗した。ボーッとしてて国際番号を押さずに国番号から押してしまったら、つながらずに、ただ、何やらメッセージ。ああ、そうだ、国際番号が要るんだ、と思って切ると、ディスプレイに"15 Euros"の表示。はあ?今ので15ユーロ??ミニマム15って、それはヒドくないか?そもそも架かってないし、それとも、たまたま運悪く44から始まる番号に架かって留守電か何かが出たのか?
おいおい。カードの課金見ないとなんとも言えないが、15取られてたらめちゃくちゃショック。


ビビってコインで架けることにする。
「あー、俺。いまソニーセンターなんだけど」
「おお。大変なことになってるんだ」
「ハア?オマエ、今ドコにいんのよ?」
「どこだと思う?何と、まだスタンステッドなんだよ」
「ハア?」(何を言ってるんだ、コイツは)
「飛行機が5時間遅れで、ほんの今、やっと折り返しがきたところなんだよ」
「ハア?飛ぶだけで2時間くらいかかるんだろ?キックオフに間に合うのかよ?」
「うーん。これで飛べば、ギリギリだな。荷物があるからチェックインしてからになるけど。何とかなるだろう」
「じゃあ、もう現地じゃん」
「おお。こう考えると東京でチケット渡しといて大正解だったな」
「おお。確かにそうだな」
「けど、なんか凄い雰囲気だぜ。ブラジルのシャツ着てる奴等とか、暴動起こしそう」
「ああ。そういうのがいるんだwww そりゃ試合の前で5時間遅れてキックオフも危ないと怒るよなwww」


ということで、結局現地集合である。
11月にN森家の皆さんと来たときには、W杯はどうせチケット取れないから来れないだろうなあ、と思ってたんだが、オリンピックスタジアム。
本命ブラジル登場ということで、超満員。Uバーンの駅の前から、"チケット売ってくれ"の人々多数。
やはり今回のブラジルは特別なんだろう。
俺は基本的にアルゼンチンなんで、自然とアンチブラジル(90年のブラジル戦、ボコボコに攻め込まれながらも、3人に包囲されたマラドーナが全力ドリブルからカニーヒアに出したパス、あれだけでご飯3杯はイケる)なんだが、俺も今回だけは特別だ。
もしかしたら、伝説のチームになるかもしれない、という期待が世界中にあるんだろう。
現時点で世界最強のチームが2つあるとすれば、それはバルセロナとブラジル代表しかないもんなあ。


N森が取ったチケットは素晴らしいことにブラジル側のコーナーだった。
さすが、だてに浪人・留年しているわけではない。(京大だけど)


N森はスタメン発表の直後に到着。ちゃっかりブラジルのシャツとマフラーまで装備していやがった。
さすが、だてに欧州引き回しの刑に遭ってるわけではないな。(出世はしてるけど)


スタメンは、7万大観衆の期待通りに魔法のカルテット。ゼ・ロベルト、エメルソンがいて、バックにロベルト・カルロスルシオ、フアン、カフー。ジダも含めて、先発は背番号1から11を並べただけにも見えるんだが、それにしてももう、何がなんだか。こんなのから勝ち点取らないのかと行けないのかと思うと、また素に戻ったりして、泣きたくなる。


あの、多分フットボールの世界では一番よく聞かれるブラジル国歌の後、キックオフ。まるでオリンピックか何かかよ、って感じでスタンドからフラッシュが焚かれる。
ともかく、クロアチアを落としとくためにも、5-0くらいで勝ってくれよ、と思いつつ見てたんだが、正直、ヘボ試合だった。


とにかく動かない。ブラジルが。
ロナウドは、まあいつもあんなもんだと思うが、足元足元にしかパスが出ないんで、崩せない。
それでもロニーは時折3人に包囲されたのを抜いたりもして、あれはスゴいんだが。

やる気がないのか、省エネモードなのか、よく判らんが、時折ゴールを脅かされながらも、結局、カカのゴール(これはいいゴールだったのは認める)だけの1-0で終了。


あのブラジルに1-0で負けたクロアチアはけっこう悲しいと思う。見方によっては惨めでさえある。
そんで、思ったんだけど、今日のブラジルになら勝てる。(ええっ! マジで?!)
だって、やっぱりディフェンス、イマイチじゃん。クロアチアがもっと特攻精神で攻めてたら、点は取れたと思う。
少なくとも、ブラジルの攻撃が単発でしかなかった(まあ決めちゃうときは、その単発で決めちゃうんだけどな)ことを考えると、クロアチアは不必要に引きすぎた。ロナウドロビーニョになってからはけっこう攻めの形になってたけど、あそこまでに点を取っておけば可能性はあった。
ただ残念なことに、あそこまでスローなブラジルは、もう有り得ないだろうな。


それにしても今大会は、順当な結果が続いてる。
スウェーデントリニダード・トバゴに引き分けてしまったくらいか。それにしても負けてはいないし。
そろそろ波乱があってもいい頃ではあるんだけど。


韓国は2-1でトーゴに勝利。
あのクソ暑い15:00からの試合で、最後まで走った韓国チームは本当に賞賛するに値する。
次の日曜のクロアチア戦も15:00からなんだが、はっきり言ってこの時間帯の試合は時間が進めば体力がテクニックを凌駕することがある。最後に笑うのは90分走れるチームなのかもしれない。
そういう意味では、一回やって既知の状態の日本が有利か、夜の試合で消耗していないクロアチアが有利なのか。いや、こんなツマランことで決まるかよ。強ええ方が、生き残るだけじゃ。




試合の後、すでに23:00なワケだが、N森は何も食ってないし、俺もハラ減ってたんで、何か食うかということになったんだが、そもそもこんな時間に開いてる店なんて、あんのか、もしくは奥さんに言えないような店しかないんじゃないか、という気さえしてんだが、さすがに元住民。普通に食事ができた。
しかも、Sバーンもめちゃくちゃ遅くまで動いてて、タクシーを使わずに東まで帰れた。


明後日の試合は現地集合ということで。