昨日のサンマロは、雨風のせいもあって、いかにも冬の北フランスの港町という侘びしい雰囲気がプンプンで、ある意味感動してしまったが、今日は朝から晴れたところをサンマロからモンサンミッシェルに移動。
バスでしばらく走ると、湾の向こう側にそびえ立つ要塞のような影が見えてきた。
海に突き出て、まるでドラクエに出てくる”りゅうおうのしろ”って感じ。
旅に出る前に、S若妹に、
「なんでそんなに旅するのかね。非日常を求めてる？」
と言われ、いや、別にそんなのでもないんだけど、と思いつつ、「うーん」と唸りながら3秒くらい考えて咄嗟に
「ま、ヒマつぶしだな」
と答えたのだけど、今でもこれはかなり的確な答えだったと思ってて、まさにヒマつぶしでドラクエやってるようなもんだ。ドラクエとの違いは実際にカネが減っていくんで、ある程度のカネがないとできないってことと、多少のリスクめいたものがあるってくらいで、何の足しにもならない冒険心が満たされるって所は一緒だし。
少しでもボッてやろうと迫ってくるローカル（=モンスター)とのバトルもあれば、疲れたときには宿で休むしな。
などと、リアルな”りゅうおうのしろ”を見ながらつらつらと考えた。
堤防の手前で1人だけバスを降りて（とはいっても乗ってたのは3人)、泊まる所を探すんだが、シーズンオフのせいで閉まってるところばかり。どうにか1軒だけみつけて荷物をおいて、堤防の上を30分歩いてモンサンミッシェルへ。バスやクルマがびゅんびゅん追い越して行くんだけど、あれ、堤防の上からみるのが眺めがいいと思うんだけどなあ。
島に着いてみると、日本人団体ツアーが3〜4組。おっさんおばはんばかりじゃなくて、結構若い奴らもいて、フランスくらいなら普通に自力で行って何とかなるし、その方が面白いと思うんだけどなあ。ま、ここは交通が不便なのは判るけど。
島の中のホテルはどこも100ユーロ近くて、堤防の手前の2倍。。。
中にいると、自分がいる所が見えないというのは毎度の事で、ここに泊まるのはアホだと思うんだが。
帰りは堤防の横にある草地の上に降りてみる。雨のせいでぬかるんでて、140ユーロもした俺様のプロモデルちゃんが汚れてしまったんで、戻ってきれいに拭く。
