注目の的

広州に移動。
北京ダックを探すも、見つからず。香港まで行けば全聚徳の支店があるのは判ってるんだが、流石に香港まで行く気にはならず。香港で待ち合わせすれば食えたのに。。。。


仕方なく広州三大酒家とやらの1つ、北園酒家に行くことに。地下鉄からもビミョーに離れてるんで、タクで行ってみる。
かなり古い建物でフンイキはよろしい。14時くらいだったと思うけれど、飲茶してる客はボチボチ。ワゴン式ではない(陶陶居はワゴン式だったけど、そもそも今時はワゴン式は圧倒的少数派)ので、メニューから適当に5〜6品選ぶ。安いのは3元、一番高いメニューでも10元なので、気兼ねなくオーダーできるのが嬉しい。香港だと、こうは行かない。糖朝(表参道にも支店がある筈)なんかメニュー見ただけで引っくり返りそうになるもんな。それでも開店前から、待ってる客がいるくらいだけど。


2人で食って、腹一杯。お茶と合わせて65元。安いな。本当に安い。常々思っていたのだけど、食い物に関しては、味も含めて香港より本土に軍配が上がる。香港の人々は、大陸の食い物なんかマズくて食えない、と思ってるらしいが、これはちょっと信じ難い感覚だ。


ところで、メニューには8元と10元の品のいくつかに、星印がついたものがあって、これは恐らくオススメの一品なんだろうと思って1品オーダーしたもの(恐らく、鶏ともち米のちまきだったのだと想像される)が没有だったため、他に頼もうとしたが、どれも字面からはイマイチ。
唯一、想像がつかなかったのが、"抗仁梳手ロ厘"(口へんに厘)という一品。"仁"でナッツ系が入ってるっぽいような気はするが、後は全然読めない。10元の星印付。

なんだかよく判らんが、もう一品くらい食えるし、150円だし、ということでオーダーして待つこと10分以上。
飲茶としては異常な待ち時間で、小姐に尋ねると、たまたま目の前まで来てた皿がそれだった。


ええーっ、これなの?


なにやら直径20cm、高さ30cmくらいの円錐状で、外観はケーキの焼き生地。表面には小さなアーモンドチップがちりばめてあって、とても中華には見えない。
周囲のテーブルの中国人も、「オイオイ、何だ、アレ?」といった感じでこっちを見つめて注目の的。


載ってる皿ごとオーブンで焼いたらしく、皿に触ると間違いなく火傷する。
味はなんだかよく判らなかったが、中はマシュマロのような味と食感。Tちゃんによると、「これ、卵白だな」ということで、そう言われるとそんな気もする。さすがに俺の周囲で最強の料理人だけのことはあるな。