ちょっとだけ、考える

朝、BARTでダウンタウンに移動のために、ホテルから駅まで歩く。20分。
その間、目撃した歩行者は皆無。道路清掃のおっちゃんを2人見ただけ。
アメリカ、って感じ。


昨日から天気がよくなったせいもあって、暑い。
木曜までは、寒くてジャケット着てたのが信じられないくらい暑い。


Dublinの駅からPowel St.まで45分くらいか。土曜の朝だったが、意外と人は乗ってる。もっとも、みんな駅までは車で来てるんだろうけれど。


車内に車椅子のお兄ちゃんが乗ってきた。
アメリカで凄いなあ、と思うのはバリアフリーが徹底してる点で、まあなんだかんだでそういうインフラにお金を使う余裕があるってことなんだが、普通に車椅子で電車に乗ってくる。
まあ、それはいいだが、さて。


この車椅子のお兄ちゃんの年齢は、どう見ても25歳以下。金髪碧眼ではなく、黒い目で黒い髪の毛ではあったが、顔は普通の白人。大腿部より下がないらしい。
で、もしや、と想像だけはしていたのだけれども、彼の荷物を見て、どうやら本当にそうらしいことに気がついた。
車椅子の背中につけたバックパックには、
PURPLE HEART
と書いたエンブレムがあったので、オイオイ、マジですか。と思って、さらに目を凝らして見ると、
IRAQI FREEDOM
COMBAT WOUNDED
とも書いてある。


ということで、恐らくイラクで戦傷を受けて、PURPLE HEARTを貰った人だったのだ。ああいうのを目の当たりにしてしまうと、アメリカは戦時国家である、というリアルに、改めて気がつく。
で、やっぱり俺は鈍感な人間なので、こういうのを目の当たりにしないと想像力が働かないのだけども、日常生活の中でこういう人々が存在するというのは、一見、戦争とは遠く離れた存在に見える一般市民を喚起する何らかのものがある筈で、それが厭戦気分に倒れるのか、好戦気分に倒れるのかは別としても、こうやってこの国がコスト(と言うには残酷だけれども)を払っているという気分をヒシヒシと感じるのは当然だと思われ。


で、地球の裏側で起こった(まあ、起こしたようなもんだが)事態に対して、国益・権益を守るためとはいえ、こうやってリアルなコストを目にすると、そのコストを払うのは割に合わないと考えるのが、普通の感覚なんだろうが、そうであっても彼ら現地で身体を張って戦った軍人は、最大限に尊重されるべきである、という思いは、ガラにもなく持った。



ダウンタウンのYHに入って、朝昼兼用で、H山さんお勧めのCarl's Jr.に行ってハンバーガー。
でも、俺はバーキンの方が好きだと思った。


BARTでBerkeleyへ。
Berkeleyといえば、どうしてもO倉さん(伏字になってないwww)を思い出してしまうが、だからどうだということもない。
街の空気は、いかにも学生街。
露店で売ってるTシャツは、Anti-Bushネタが多く、おお、そういう土地柄だなあ、という感がアリアリ。
通りのカフェでは、日曜だというのに、テキスト広げてお勉強中の学生が目立つ。
この辺は、日本の学生とはちょっと違うか。


さて、Berkeleyには、サンフランのダウンタウンにはないOriginalsのショップがあり、入ってみると、なーんと。
限定TシャツBerkeley版だけじゃなく、なぜかHong KongとBeijing版まで発見。Hong Kong版は、香港に行く度に探してたんだけど、こんな所で見つけてしまうとは。。。
1枚30ドル。Berkeley、HongKong、Beijingの3着購入。
BerlinとRomeもあると言われたが、Berlinは持ってるし、Romeはどうでもいいや、と思い購入せず。


あとは、大学モノTシャツ。大学内の生協に行ってみるも、イマイチだったので周辺のショップで購入。
これでさらにTシャツ5枚くらい買ったか。



夕方、BARTでダウンタウンに戻る。
暦よりも2週間くらい遅れてるんだけど、Chinese New Yearのパレードで、Union SQ.周辺はゲロ混み。
で、ちょっと歩いてChinaTownに行ってみたんだけど、大きかった。たぶん、NYのChinaTownよりも大きい。NYのが一番大きいと思ってたので、ちょっと意外。
ちなみに干支の英語表記は、Boarもあったが、Pigもあり。



さて、サンフランに来るのは2回目ながら、前回はお客さんを連れての添乗員状態で、ダウンタウンでの買い物時間も2時間くらい取った記憶はあるけれど、こっちにはとてもそんな余裕はなかったので、実質初めて。
ということで、御当地モノでリーバイスジーンズでも買うべえか、と思いUnion Sq.にあるオフィシャルのストアにも行ってみた。NYのSohoあたりもそうだけど、アメリカで安いなあ、思うのはリーバイスくらいか。モノにもよるけど、ここでは501は$46から。Vintageは$250くらいからだったっけ。ここでVintageは買う気はしなかったけど。


それでも、外の店と比べてみようと思い、かといってSohoにあるみたいな量販店は見あたらないので、macy'sに入ってみると、macy'sのリーバイス売場でさえ、さらに安くて$33。
紺はそんなに気に入ったものはなかったけど、それでもこの値段なら買わなきゃソンだと思い、軽い皺と蜂の巣加工が入った紺を1本と日本の通常販売ではない(たぶん、上野あたりでは売ってると思われ)ブラウンを1本。
ということで、501を2本あわせて税込みで$72くらい。やっぱ安いな。日本の半額やん。


しかし、いくら安いとは言っても、無収入の状態だったら、相当に逡巡したのは間違いなく。そう考えると、収入がある
というのは素晴らしいことだ、などと思ったりした。今日1日でTシャツ8枚と、ジーンズ2本だ。


最後に、アバクロと、Urban Outfittersに行ったが、ここでは何も買わず。特にUOではBen Sharmanのジップアップ
で悩んだが、やめといた。
金欠生活の影響で、モノを買うときの選別は、けっこう厳しくなってると思う。それでも今日だけで8枚もTシャツ買ってるんだけど。



夜は、バーキンでワッパー。
やっぱし、ジャンクはワッパーがうまい。