出国&入国

gowest_lookeast2013-09-12

昼メシとして最後にKFCに行ってみた。セットで8,000。4,000あれば安食堂で定食食えることを考えると、やっぱ高いよな。味は当然のように同じだったと思う。
で、手持ちで残ったTugrikをRUBに換える。105,600MNT = 2,000RUB。まあ、良くも悪くも無いって感じか。でも国境よりは絶対良いだろうし、Irkutskの駅から街までのトラムには絶対要るし。
しかしこれで財布の中はTugrik、Ruble、USD、JPYでしっちゃかめっちゃっか。


列車の出発は13:50なんで、12:45くらいに同室だった子らとか、例の夫婦と挨拶してチェックアウト。トロリーに乗って、13:20をわずかに過ぎて駅前に着いたらもうホームに入線していた。凄いな今日も定時運行かよ。
コンパートメントに荷物を放り込んで、ホームをぶらぶらしてから戻ったが、結局ここも1人で出発。ギリで買うとこうなる傾向が強いんだろうか。
こないだ同様に後ろにはモンゴル車両がつながっている。そして牽引車も当然モンゴルの機関車。そして当然のように定刻で出発。
いやしかし来てから判ったけど、なかなかに魅力的な国であった。次回はゼヒともGobi方面に行ってみたいものである。1週間くらいのガッツリ目のツアーで。


車窓からの景色はしばらくいつもの草原が続く。LPの詳細解説にあったとおり、キロポスト290kmあたりから小さな川と並走してそこも美しい景色だった。マジで美しい国だよね。モンゴル。


そうこうしながらトイレから戻る途中、コンパートメント1つ飛ばした先にいるモンゴル人のおっさんから声をかけられて、中に入ってヒツジ肉と当然のようにウォッカを頂くハメに。
しかしコレがキツかった。こないだと違って完全マンツーマンだもん。ボトルには「38°」って書いてあったな。ほとんどビールをチェイサー代わりにウォッカを飲むような状態。しかもこないだの小さなグラスじゃなくてマグだし。1/5程度しか注いではいないけど、それでも4杯くらいは飲んだからもうこっちはぐでんぐでん。
おっさんはロシア語が話せたので、持参してた会話帳を使ってやりとりしたが、中に


「ビールなしのヴォトカは金をどぶにすてるのと同じ」


という文があって2人で大爆笑。
しかしもうこれはイカンわ、というところで切り上げて部屋に戻ってぐったり。意識モーロウの中、19:00過ぎくらいに停まった駅(Darkhan)からおばちゃんが1人入って来た。モーロウとしてる俺を見て、「ウオッカ?」と。うなずくだけのオレ。
おばちゃんは運び屋らしく、やたらめったら羊毛製品を持ち込んで、服のポケットやら袖やらにつめこんで偽装工作開始。
車掌がやってきて、モンゴルカスタムの用紙を渡してきた。モーロウとしながら記入。金額の英語綴りでの表記とかもうぐちゃぐちゃなのが判るくらい。
おばちゃんがひたすら詰め込んでるのをモーロウと見ながらも、生唾が出始めてあーこりゃダメだな、ここまでくると吐いた方がラクだと思いトイレで吐く。てか、吐くほど飲んだのっていつ以来だ?って感じだけど。


ラクになって一息ついて、手持ちのTugrikも少しあるし国境を越える前にと思い食堂車へ行って見ると、さっきUBの駅で写真を撮りあいっこしたドイツ人と遭遇。
"I had drunk too much. Huhhhhh..."
"Vodka?"
"Yeah, hard mongolian vodka..."
"Haha, it is a part of travel!"
とのたまった。
水だけ買って1本2000T。冷たかったのでやたらめったらうまかったが。



国境の街、Sukhbaatarで車掌にカスタムフォーム集められて、オフィサーが乗ってきてパスポート渡す。しかしこのオフィサーがカワイイんだよな。コスプレかよ、みたいな感じで。もうこの辺は意識もほぼハッキリ。
しばらく待ってると無事スタンプが押されて戻ってきた。
22:05定刻に出発したが、当然真っ暗なんだけども、国境の街ならではの妖しいネオンがやたらと目立ったな。


すぐに国境地帯に入ったんだと思うけど、もうそこは完全に漆黒の闇。1時間くらい走って、いよいよRussia側のNaushik着。
ここで時差が変わって、なんと1時間先に進む。つまり日本と同じゾーン。西に向かってるのに凄い違和感なんだが、そうなってるのでどうしようもない。きっと朝と夜が凄く早く感じるんだと思うけど。
しかも、列車の時刻表はMoscow時間で出るのでさらに混乱。1時間時計を進めたはいいが、運行時間としてはMoscowとの時差5時間遅い時間になるのである。なんでそんなルールにしてるのかわからんのだが。明日のIrkutsk着にしても時刻表では10:40だが、実際の現地時刻では15:40着だし。


Russia側の係員がゾロゾロと乗り込んできて、貰っていた入国フォームと一緒にパスポートを渡す。ここもなぜか係員はお姉さん。その場でスタンプを貰う。日付が既に変わっていたので13日付のスタンプ。
で、カスタムの方はおばちゃんが来てなにやらロシア語で言ってたんだと思うが、サッパリワカラン。英語で返したが全く通じない。向こうも諦めて荷物だけ見せろというので、これとこれ、という感じで指さしで終了。
ただ運び屋のおばちゃんの方は、全部開けられて仕込んだものも取り出されたが、特に問題はなかった様子。


ここの停車は3時間以上あって、つまりその間はトイレを使えないんだが、寝る前だしモーレツに行きたくなって一度車掌に聞いてみたものの、まだホームには出られないと。
仕方なくベッドに入りなおしたものの、尿意はおさまらんし、しばらくモゾモゾしてると人が動いてるケハイがあったので、廊下に出てみるとどうやら出られそうなフンイキ。たまたまさっきヒツジをウォッカをご馳走になったおっさんがいたので、ションベンする格好したら降りてもOKだったらしく、ホームのトイレまで連れて行ってくれてこれがロシア初上陸になったのであった。
ホームに降りるととにかく寒い。そして靄がかかって幻想的な感じ。
そしてトイレはやたらとキレイなのであった。



P.S.
そういえばドミで話してたんだけど、モンゴルはお札が意外とキレイなんだよね。端にも棒にもかからないようなボロ札には結局遭遇しなかった。